公益財団法人 東邦銀行教育・文化財団附属

原郷のこけし群 西田記念館学芸員 相原 聡子氏

 

私にとってこけしは昔から部屋に飾ってある身近な存在でしたが、西田記念館に勤め、もともとは子供の玩具で産地により特徴があることなどがわかると、とても奥深いものであることに初めて気付きました。

 

その表情は毎日見ても不思議と飽きず、控えめにそっと微笑みながら東北の厳しい風土に生きる心を表すかのような芯の強さも感じられます。

 

近年は海外のこけしファンも増えてきましたが国際的にはまだまだ知られていないのが実状です。こけしのようなロクロで作る木製人形は日本以外にもあり、ドイツのくるみ割り人形やイタリアのピノキオなどが有名ですが、手足がない丸い頭と円柱の胴で表現されたシンプルな人形は世界的にも珍しいです。

 

当館を訪れる海外の方も高い関心をもって見て行かれる方が多いため、今回のミラノ伝統こけし展はこけしを世界的な人形にする第一歩になることと思っています。特に、新ミラノ文化博物館は世界から観光客が訪れるスポットであり、多くの人に発信できる大変貴重な機会です。

 

また、熱心な工人にこのような機会を与えることは今後の伝統工芸の発展につながるものと思います。

 

 

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