小鉄と病院

　小鉄は病院が嫌いである。

　そのため、かかりつけの動物病院では、待合室にいる段階から震えて鳴いている。

　そして、隙あらば脱出を図ろうとする。

　私の腕から肩をよじ登り、首の後ろを乗り越えてまで逃げる。

　予防接種や定期検診で、年に数回痛い思いをしたのを強烈に覚えているのだろう。

　ところが、現在放射線治療している病院では、膝の上でぷるぷる震えているものの、大人しくしているし、獣医師の先生にも素直について行く。

　麻酔の針は刺さったままだし、放射線治療は眠っている間に終わるので、痛い思いをしていないからだろう。

　小鉄にとってこの放射線治療が辛いものでないのが幸いだ。

　今のところ放射線治療も抗がん剤治療も副作用は出ていない。

　往復５時間車移動は大変かもしれないけれど、どうか耐え抜いてほしい。

　ちなみに、今日は左腕で、包帯は緑色。

　小鉄、頑張ってる！