高額な治療をすべきだったのか

これまで、くーちゃんを救おうと支払った金額は高額で、今後、放射線治療をする選択をしたので金額はさらにかかる予定です。

 

人に知られるにつれ、たかが動物にこれたけ尽す価値があるのか、とか、自分たち、ひいては見ている人たちまでが苦しむことになるからどこかで見切りをつけるべき、とのご意見をいただいて、ごもっともだと思うこともありました。

 

「外科手術はやりますか？」とか「緩和治療に切り替えますか？」という言葉で、生かすか殺すかのような決断を、医師から我々飼い主に求められることが何度かありました。

迷うこともありましたが、結果的に都度できるだけ生きるための治療をしてもらうという選択を私たちは選びました。

 

知り合いに、猫の気持ちも考えて、とか、一番辛いのは猫なんだから、とも言われました。

手術直前のくーちゃんの気持ちを考えるはとても難しいです。あの時一番辛かったのはくーちゃんですが、あの時のくーちゃんの気持ちを汲み取ることができたでしょうか。そして望むように行動できたでしょうか。

結局我々は手術先を探し手術をしてもらいました。

言ってくれた人の優しい気持ちは伝わるのですが、どうするのが良かったのか残念ながら未だにわかりません。

 

今くーちゃんは放射線治療を控えて少し長めの療養中です。

放射線治療に用いる機械はオルソボルテージとメガボルテージという２種類があって、メガは関東でも所有している施設は数えるほどしかなく、混み合って予約が取りづらい状況でした。

脳の奥の腫瘍跡に照射しなければならないくーちゃんはメガボルテージ一択でした。

 

高額な治療をすべきだったのかの答えはわかりません。我々の場合は結果として高額になってしまったということが多いからかもしれません。

治療はすべきと思いました。でもそれも一般的に正しい選択だったかはわからないのですが。

 

くーちゃんは今は限定的なりに元気になり、多少の障害はありますが、性格も行動も体調が悪くなる前の状態に戻りました。

それは素直に喜んでいます。