
寄付総額
目標金額 2,000,000円
- 寄付者
- 225人
- 募集終了日
- 2018年7月31日
『在野保存宣言』ギフト新設の裏話:箱キャン六角堂の家具再利用
ここのところ各地水害等で被害が出ておりますが、皆様の地域はいかがでしょうか。当館も一部雨漏りや地下での浸水などありましたが、なんとかしのいでおります。
さていよいよこの什器クラファンも募集最終月を迎え、また、皆様のご支援のお陰様でネクストゴールの頂も見えてまいりました。この間、農学部移転が始まり、残置什器を残して徐々に空になりつつあります。
同時に、箱崎キャンパス中央図書館裏の、知る人ぞ知る自然派レストラン「六角堂」も完全閉鎖となりました(実質的には、すでに3月で閉鎖)。
7月に入ってギフトに『在野保存してます・してました』↓
https://readyfor.jp/projects/kyudai-furniture/contribution?select_id=77189
を新設した背景には、実はこの「六角堂」の家具に関係があります。今回はその裏話です。
この「六角堂」は、農学部同窓会が創立50周年記念として設置されたものです。50年近い歴史があり、中の什器も1974年に購入されたものでした。とても綺麗な画像とともに、詳しい紹介が「九大箱崎跡地ファン倶楽部 http://love-kyudai.jp 」に上がっていますので、以下にリンクいたします↓
http://love-kyudai.jp/building/六角堂
そう、建物も六角なら、中の什器やしつらえもひたすら六角。
なおこの「九大箱崎跡地ファン倶楽部」さんのウェブサイトには、箱キャン建物の在りし日の姿が数多く掲載&解説されていますので、ぜひご覧になってみてください。→ http://love-kyudai.jp
代表・三島がポスドクとして九大に来たころ(もう20年ぐらい前ですかね…)、すでにレストラン営業されていたのですが、いつもうっすらと明かりが灯っているだけで看板も出ていないので、私のような新参者にとっては近寄り難く、謎の施設でした(笑)。
ある日勇気を出して初めて扉をあけたとき、誰もお客さんがおらず、中から出て来た女性に恐る恐る「ここはいつも休みなのですか?」と聞いてしまい、「…いつもやってます」と苦笑いさせてしまったのを覚えています。その女性が、「九大箱崎跡地ファン倶楽部」さんのウェブサイトの中でも紹介されている、店主・あかねさんでした。
ここ数年はお昼も完全予約制で、当館や兼任大学院では、会合やお食事会などのさい、おいしいお料理を出してもらっていました。
当館福原さんが今年3月にFacebookにupした記事に、ある日のお食事会メニューも載っていたので、挙げておきます↓


さてこの「六角堂」にあった、六角形の什器。これを読んで「今はいずこへ?」と気になった方もいらっしゃると思います。実はこの什器達はいま、福岡市内の交流施設で、第二の人生を歩み始めているのです!
坂口光一先生
立役者は、「六角堂」の熱烈なファンでもあった、本学教授の坂口光一先生。
坂口先生は、この什器クラファンが立ち上がったさい、いの一番にご支援くださった先生のお一人でもあります。3月末に農学部同窓会に什器の再活用について打診をされ、4月に什器レスキュー隊の吉田先生が一緒に現物を確認、過去の備品台帳との照合・リスト化を経て、この6月に六角堂に残置されていた什器を搬出。新たな活動の場に移設されました。
行き先は、「テンジン5丁目アパートメント」4−6Fのシェア&交流スペース「Qross」。以下坂口先生のお言葉を抜粋(本文中「 」で表記)しながら、ご紹介しましょう。
「Qross」は、「多拠点で活動を行っている、様々な分野の人間による、交流とコミュニティづくりの実験場」。「デザイン、編集、まちづくり、人材育成、福祉など、多様な分野の活動が集まり、都心ならではのクリエイティブ拠点を共同で創出していく計画」なのだそうです。
坂口先生は、「その4階部分の一部を借用して、天神地区のまちづくりと連動したゼミや研究会などサテライト研究室として活用していく」ご予定とのこと。そのフロアを中心に、「六角堂」の什器が再利用されることになったのでした。
箱崎の六角堂とは全く違う雰囲気の建物や室内ですが、これはこれで、妙にしっくりしてますね!すでに新たな場所で什器が『活きている』といえる状況です。
なお、この「Qross」、「“暮らし”というか“リビングルーム/食卓”のまわりに交流の場やコミュニティをじっくりつくっていくというビジョンでやっているので、情報発信でメディア取材や一般見学者が押し寄せるのは、ノイジーで本意ではないというスタンス」であるため、積極的な広報は行なっていないとのこと。どうかそっと見守ってあげていて下さい。(坂口先生は、「そのあたり、あかねさんの文化遺伝子を引き継いでいるといえるかも」とおっしゃっていました。納得!)
(以上、ここまで「」内は坂口先生のお言葉より抜粋)
さてこの過程で、坂口先生より「Qrossとして什器プロジェクトに寄付させてほしい」とのお申し出をいただきました。今後、Qrossでカンパも募ってくださるとのこと。
今回の「六角堂」什器の再利用は、什器救済プロジェクトが発動して以来初めての、プロジェクトメンバー以外の本学教員が自発的に実施した「在野保存」の実例といえます。そこで、この什器プロジェクトのクラウドファンディングに『在野保存してます・してました!』という枠を新たに作り、ご寄付をいただけるようにしよう、ということになったのです。
実はこのほかにも、過去に本学教員などが、廃棄となり雨ざらしになっていたり、廃棄手続きされた歴史的木製什器を、見るにみかねて(許可をもらった上で)引き取り、大事に使って下さっている例が何件かあります。
今回『在野保存してます・してました』の枠を新設することで、そのような「在野保存」を(期せずして)実践してきた方々の掘り起こしをいたいと思っているのです。
なぜ、そのような掘り起こしが必要かというと……
将来、在野で保存・活用された什器がその場で次世代に引き継がれなかったとき、什器プロジェクトとしてその後の什器の行き先を把握したり、必要とあらば引き取ったりできるように、しておきたいからです。
什器プロジェクトが積極的に、各在野保存先で次世代に引き継げなくなった什器を引き取り、新たな再利用に供することは、救済した歴史的什器をより長くかつ大事に使い続けてもらうことに繋がります
そのためにも、それを担保する仕組みと仕掛けが必要。その具体的方策は、トヨタ財団による助成研究の中でモデルを構築していくことにしています。
それではまた次回!
ギフト
3,000円
歴史的学校家具レスキューを応援する
●寄付金受領証明
●Eメールによるサンクスメール
●報告書等にお名前掲載(御希望者さまのみ)
- 申込数
- 103
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月
5,000円
「在野保存、してます・してました!」宣言★ 【出張調査&認定書発行、実践者ネットワークへの登録(希望者)】
現在ご自宅などに、歴史的什器と思われる家具類がある・あった方限定。
※ご支援手続き終了後の「応援コメント」で「してます!」と宣言頂く必要は、特にはございません。別途こちらからご連絡しますので、エピソードなどをお聞かせ下さい。(もちろん、宣言頂くのも大歓迎)。
●寄付金受領証明
●特製ポストカードによるお礼状
●プロジェクト報告書の送付(2口以上(※10,000円以上)ご支援の方)
●報告書等にお名前掲載(御希望の皆さまのみ)
●在野保存実践者ネットワーク(仮称)への登録(御希望の皆さまのみ)
ーネットワーク内では、レスキュー活動や在野保存活動などの情報交換のほか、「在野保存」している家具が元大学等の歴史的木製家具や什器である場合には、出張調査ののち、「在野保存認定書」の発行等実施予定です。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月
3,000円
歴史的学校家具レスキューを応援する
●寄付金受領証明
●Eメールによるサンクスメール
●報告書等にお名前掲載(御希望者さまのみ)
- 申込数
- 103
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月
5,000円
「在野保存、してます・してました!」宣言★ 【出張調査&認定書発行、実践者ネットワークへの登録(希望者)】
現在ご自宅などに、歴史的什器と思われる家具類がある・あった方限定。
※ご支援手続き終了後の「応援コメント」で「してます!」と宣言頂く必要は、特にはございません。別途こちらからご連絡しますので、エピソードなどをお聞かせ下さい。(もちろん、宣言頂くのも大歓迎)。
●寄付金受領証明
●特製ポストカードによるお礼状
●プロジェクト報告書の送付(2口以上(※10,000円以上)ご支援の方)
●報告書等にお名前掲載(御希望の皆さまのみ)
●在野保存実践者ネットワーク(仮称)への登録(御希望の皆さまのみ)
ーネットワーク内では、レスキュー活動や在野保存活動などの情報交換のほか、「在野保存」している家具が元大学等の歴史的木製家具や什器である場合には、出張調査ののち、「在野保存認定書」の発行等実施予定です。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月

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