金沢大学発スタートアップ 国産「百草紅茶」で地元生薬農家を救いたい

金沢大学発スタートアップ 国産「百草紅茶」で地元生薬農家を救いたい

支援総額

890,000

目標金額 600,000円

支援者
66人
募集終了日
2022年5月3日

    https://readyfor.jp/projects/lfor?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

  NEXT GOAL 挑戦中!! 

 

皆さまの温かな応援に支えられて、4月17日に目標金額を達成いたしました!

緊張と不安の中始めた当プロジェクトですが、日々さまざまな方から応援のお声やお力添えをいただき、メンバー一同感謝の気持ちを心の底から噛み締めています。

本当にありがとうございます!!

 

皆さまのおかげで、私たちも国産生薬農家さんの販路拡大を目指した第一歩を無事踏み出すことができそうです。

まだまだ始まったばかりの挑戦ではありますが、この小さくて重要な一歩目を大切にしながら、二歩目、三歩目も踏みしめていきたいと考えています。

 

そこで、LFORでは、この貴重な機会、皆さまの応援に支えられながら踏み出せた一歩目を決してただの一歩では終わらせないために、セカンドゴールへの挑戦を決断いたしました。

 

現在私たちが開発しているのは国産生薬の非薬用部を国産紅茶と掛け合わせた「百草紅茶」ですが、決してこれだけにはとどまらず、LFORは今後も国産生薬の非薬用部に着目した製品やサービスを打ち出していく予定です。

(構想段階ではありますが、石鹸や入浴剤なども候補に挙がっています)

 

セカンドゴールでの目標は100万円です。上記に記した今後の事業の準備資金(試作費や現地農家さま訪問費など)のために使用させていただきたいと考えています。

 

限られた時間の中でのチャレンジですが、引き続き応援していただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします!!

※仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、今後の構想は自己資金を元にできる限りでの実現を目指していく予定です。皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

 

 

 

 

 

貴重な地域文化である国産生薬を復興させたい!

 

 

皆さまはじめまして。株式会社LFOR 中村雛乃と申します。私は長野県出身で、現在は石川県の金沢大学に通っている22歳です。そんな私が「国産生薬」を初めて意識したのは去年の初め頃のことです。

 

日本ではもともと、漢方薬の原料として国産生薬が使用されていました。しかし現在、外国産との激しい価格競争の結果、多くの国産生薬農家は採算が取れなくなり、国産生薬を栽培する農家の数は、ピーク時のおよそ5分の1までに減少してしまいました。

 

脈々と受け継がれてきた生産技術を用いながら、石川県白山市で生薬・当帰を育てている神子清水薬草組合の皆さんも、採算が取れずに苦悩する農家です。神子清水薬草組合の山岸さんは、当帰栽培についてこう語っています。

 

 

「作るのはすごく大変。うちは組合で、大勢の手があるから

なんとか成り立っているけど、やっぱり採算がとれない

これだけ手をかけても、作業合間のお茶菓子を買うことくらいしかできないんだよ」

 

 

“国産生薬栽培においては、収益化が難しい。”

理屈としてそう理解していた私たちですが、山岸さんから直に聞く現場の声に大きな衝撃を受けました。

 

 

このまま、誰も動かなければ、

この伝統が立ち消えてしまうかもしれないんだ。

 

 

そんな強烈な危機感を抱いた私たちは、「国産生薬をもっと多くの人に知ってもらいたい」「農家さんがこれからも栽培を続けていけるようにしたい」そのために他の誰でもなく、私たちが今動かなければ。そう決意しました。

 

 

 

 

 

改めて、皆さまはじめまして!

私たちは金沢大学に所属する女子大学生5人と、教授1人の6人で活動している株式会社LFOR(エルフォー)と申します。普段は経済学類でイノベーションやマーケティングについて研究をしています。

 

私たちLFORは、国内では貴重な国産生薬の栽培を行っている石川県白山市の生薬農家さんの一助になりたい、また、漢方を通して心身の不調に悩む女性の助けになりたいという想いを発端に、去年から活動を開始し、今年2月に起業しました。

 

 

「漢方というと、苦くてとっつきにくい印象がある……」

「生薬、それも国産生薬なんて馴染みがないなぁ」

 

 

そう思われがちな『漢方』や『国産生薬』ですが、より楽しく取り入れやすい形で皆さんに提案していきたいと考えています。

その第一弾として、後述する「百草紅茶」を開発中です!

 

国産生薬の復興のために、国産の百草紅茶プロジェクトを応援してもらえませんか?

 

 

 

 

「生薬」とは、薬用作物の葉、茎、根などや鉱物、動物のなかで薬効があるとされる一部分を加工したものです。漢方で処方される漢方薬の原料でもあります。

 

漢方と聞くとついつい中国を連想される方も多いかもしれませんが、実は漢方とは東洋医学を基に日本国内で発展してきたものなのです。本来漢方薬にも国産生薬が用いられており、生薬の生産技術も薬効を発揮できるよう日本で洗練されてきました。

 

 

石川県白山市の神子清水薬草組合のみなさんも、国産生薬という伝統を紡いでいる生産者のひとりです。

皆さん心血を注いで、できるだけ農薬を使用せず、手作業中心で薬用作物・当帰(トウキ)を栽培しています。

(ちなみに、当帰の薬用部位である根は血の巡りを良くするとされ、漢方薬では特に冷えなどに対して処方されています)

 

 

(石川県白山市で伝統技法を用いながら国産生薬・当帰を

栽培している神子清水薬草組合の皆さん)

 

(私たちも当帰の収穫のお手伝いをしてきました!)

 

 

神子清水薬草組合の皆さんと関わる中で、当帰栽培で得られる収入に関してもお聞きしました。苦笑いで教えていただいた実情は、「微々たる金額しか得ることができず、作業の休憩中のお菓子代で消えてしまう程」だそうです。

 

実際、外国産との激しい価格競争の結果、多くの国産生薬農家は採算を取れず、減少傾向を辿っています。

日本における原料生薬の使用量に関する調査報告(山本ら, 2019)によると国内で使用されている原料生薬の中で国産生薬の割合は1割程度しかありません。(下図:山本ら(2019)を基に筆者作成)

 

 

 

 

 

日本の古来からの伝統でもある国産生薬が、今衰退の危機に瀕している。このままでは日本から国産生薬の伝統や栽培技術が失われてしまうかもしれない。

この現状を打破したい、そう強く決意した私たちですが、一つだけ大きな難点がありました。

 

 

絶対にこのままじゃいけない、でも

薬を扱えるわけでもない私たちにできることって

一体何があるんだろう。

 

 

そこで私たちが着目したのは、生薬の原料である薬用作物の「非薬用部」。当帰のうち、薬に使われない「葉」でした。

 

 

 

 

「今は根の薬用部中心に販売しているけれど、

それ以外の茎や葉にもまだまだ利用価値はある」

 

「できるなら、ぜひ葉を使用して製品を作ってほしい!」

 

 

これは、神子清水薬草組合の代表である山岸さんから頂いたお言葉です。

当帰の中で薬のために使用されるのは根の部分のみです。それ以外の葉や茎は、あまり用途がなく、時にはそのまま捨てられてしまいます。しかし、葉の部分にもたくさんの栄養素が含まれています。

 

 

現在、国産生薬及び国産薬用作物は多くの人にとって馴染みのないものだと思います。しかし、そんな中でもできるだけ多くの人に国産生薬という伝統の魅力を知ってもらいたい。まずは、この非薬用部を製品に使用して、国産生薬の魅力の幅を広げたい

 

そんな考えのもと、当帰の葉はじめ非薬用部を使った製品の第一弾として開発しているのが「百草紅茶」です。

 

 

 

 

LFOR代表でもある高野里紗は無類の紅茶好きで、国産紅茶の研究を6年間ほど続けています。(なんと学会の立ち上げも行っています!)

そこで私たちは、この中で築いてきた国産紅茶農家の方や国内有数のブレンダーの方とのつながりを生かして、非薬用部と紅茶をブレンドしてみたらどうだろう?と考えました。

 

多くの方は「生薬」「漢方薬」に対して

 

「苦そう……」

「美味しくはないんじゃないかな……」

 

などと思いがちなのではないでしょうか?

実際、「良薬は口に苦し」なんていうことわざもあります。しかし私たちが目指すのは『良茶は口に甘し』のごとく、国産紅茶と国産薬用作物の非薬用部双方の豊かな味わいを掛け合わせた「飲みやすく楽しめるお茶」です

 

古今和歌集はじめ、日本では古くから「いろいろな植物」には「百草(ももくさ)」という言葉が宛てられています。

伝統が繋いだ多様な原材料を、日々の生活の中で楽しんでほしい。そんな想いから、私たちはこのお茶に「百草紅茶」と名付けました

 

(試作時の写真。独特のクセをおいしさに変化させるため

組み合わせを考えます。調節がとても大変です……。:高野談)

 

 

さらに、百草紅茶では漢方の思想である「ひとりひとりに合わせて」も意識しました。百草紅茶を飲みたいシーンやその人の気分に合った取り入れ方をしてもらうため、春夏秋冬をイメージした4種類の百草紅茶を開発中です。完成品はそれぞれ小袋(5g)と大袋(30g)で展開していく予定です。

 

また、LFORが特にこだわっている“おいしさ”。

私たちは、日本特有の四季折々の味わいを、様々な国産原料、つまり「百草」を織り交ぜて豊かに表現したいと考えています。

 

石川県白山市で神子清水薬草組合の皆さんが育てた当帰の葉や、福井県福井市の棗福島県会津地方の御種人参福岡県糸島市の桂葉鹿児島県南大隅町の生姜(※全て非薬用部)などが現時点での原材料の候補です。

 

国内で真心こめて育てられた国産原材料と紅茶を使用した、おいしく楽しめる百草紅茶の実現のため、プロのブレンダーも共創メンバーに招き入れています。百草紅茶のブレンダーとしてご協力いただいているのは岡本啓代表です。

 

 

岡本代表は国産紅茶ブレンダーで、2001年から佐賀県佐賀市にて日本で数少ない国産紅茶の専門店とカフェ(和紅茶専門店「紅葉~くれは~」)を経営しています。その傍ら、ティーテイスターとして国産紅茶のコンテストの審査員を務めたり、「和紅茶の本」を出版したりしています。また、国産紅茶ブレンダーとして数多くの商品開発に携わっており、監修した九州紅茶梅酒「CREHA」は全国梅酒品評会2016でブレンド部門1位、金賞を受賞しました。

 

 

 

 

 

 

ひとりひとり、お茶を飲みたいタイミングはきっと違う。

それぞれの生活の中に百草紅茶を取り入れて、

心が安らぐひとときを作ってほしい。

 

そんな想いから、私たちはこの百草紅茶を開発しています。

ただ、国産の薬用作物も国産紅茶も生産量が少なく、希少な材料です。国産にこだわって、数ある組み合わせから最良の調和を導き出したいという強い思いがある一方、現実問題として開発コストも高くなってしまいます。

 

そこで、私たちはクラウドファンディングを通して百草紅茶開発にかかる資金を集めようと思いました。

 

 

 

 

百草紅茶の開発は、国産生薬の可能性を広げるのための小さな、そして重要な第一歩です。

 

お茶だけに留まらず、さらに国産薬用作物の非薬用部を使用した製品を開発して販路を広げていく。

そしてゆくゆくは、国産生薬及び原料である薬用作物の市場を作り上げ、国産生薬農家の方が十分な利益を受け取れるようにしたいと私たちは考えています。

 

百草紅茶の製品完成後は、国産薬用作物の非薬用部を使用した新たな製品やサービスを展開していく予定です。(現在は石鹸などを検討中です)

 

また、今年の5月には株式会社LFORの設立記念イベントも開催いたします。その場も用いながら、より多くの人に私たちの取り組みを理解していただきたいです。

 

 

 国産生薬は日本に根付いた伝統のひとつです。そして、その生産に従事する農家さんが相応の利益を得られるような構造が必要です。

農家さんと消費者の架け橋となるこの取り組み、ご支援どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

※クラウドファンディングによって得られた資金は、百草紅茶開発費(原材料費など)やリターンの配送に係る費用などに活用させていただきます。

 

※リターンの百草紅茶の画像は試作段階のものです。完成品とは異なる場合があります。

 

※百草紅茶は今年中に開発終了、製品完成予定ですが、原材料である国産紅茶や国産薬用作物は双方希少なもので、毎年生産量が限られます。そのため、原材料の次回出荷分が手に入るまで百草紅茶のお届けをお待ちいただく場合があります。遅くとも2023年3月までにはお届けいたしますので、ご承知おきください。

プロジェクト実行責任者:
中村 雛乃(株式会社LFOR)
プロジェクト実施完了日:
2023年4月1日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

完了日までに、株式会社LFORが百草紅茶の開発とリターンの発送を完了いたします。 資金は百草紅茶の開発にかかる諸費用(原材料費, 人件費, 交通費, 運送費等)として利用させていただきます。

リスク&チャレンジ

リターンを実施する上でのリスクについて
設立イベントの開催場所や日時に関しては、4月25日までに確定予定です。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/lfor?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

体の丈夫さと気力は誰にも負けない大学生(春から金沢大学修士1年生)。 大学に入るまでずっとやりたいこと・自信が無く悩んでいたが、尊敬できる仲間に恵まれ、少しずつ出来ることや興味の幅を増やしながら、現在は起業に挑戦中。「やらずに後悔よりやって後悔!」が座右の銘。 大学までの片道1時間半など普段からよく歩き、気温や景色、風の匂いから季節を感じることが好き。自身を慮ることを忘れがちなので、余裕があるときはスキンケアの時間を通して自らをいたわるようにしている。この時間の大切さを強く感じており、大学の仲間と立ち上げた株式会社LFORでは多くの人が自らをいたわる時間を持てるようになることを目指して美容事業に携わっている。 大学ではイノベーション&マーケティング論を中心として扱う研究室に所属し、製造業従業員の働きがいに関する産学連携共同研究や、化粧品の価値に関する産学連携共同研究に取り組んでいる。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/lfor?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

5,000+システム利用料


alt

直筆のお手紙と百草紅茶ランダム1種(小袋) ~お手軽応援プラン~

●感謝のお手紙
●百草紅茶(春夏秋冬のうちランダム1種)
●直筆のお手紙

ご支援に対する感謝をのせたお手紙に、完成した百草紅茶1種を添えてお送りいたします。

申込数
30
在庫数
129
発送完了予定月
2023年3月

10,000+システム利用料


貴方に選ぶ百草紅茶2種(小袋)と直筆お手紙 ~お届けまでドキドキプラン~

貴方に選ぶ百草紅茶2種(小袋)と直筆お手紙 ~お届けまでドキドキプラン~

●貴方にぴったりな百草紅茶2種(小袋)
●直筆のお手紙
●セレクト理由
●百草紅茶の楽しみ方

感謝のお手紙を添えて、春夏秋冬4種の中から私たちが選んだ百草紅茶2種(小袋)と貴方にぴったりだと思った理由などをお送りいたします。
お届けまで中身はヒミツ、飲んでみてのお楽しみです。

申込数
20
在庫数
79
発送完了予定月
2023年3月

5,000+システム利用料


alt

直筆のお手紙と百草紅茶ランダム1種(小袋) ~お手軽応援プラン~

●感謝のお手紙
●百草紅茶(春夏秋冬のうちランダム1種)
●直筆のお手紙

ご支援に対する感謝をのせたお手紙に、完成した百草紅茶1種を添えてお送りいたします。

申込数
30
在庫数
129
発送完了予定月
2023年3月

10,000+システム利用料


貴方に選ぶ百草紅茶2種(小袋)と直筆お手紙 ~お届けまでドキドキプラン~

貴方に選ぶ百草紅茶2種(小袋)と直筆お手紙 ~お届けまでドキドキプラン~

●貴方にぴったりな百草紅茶2種(小袋)
●直筆のお手紙
●セレクト理由
●百草紅茶の楽しみ方

感謝のお手紙を添えて、春夏秋冬4種の中から私たちが選んだ百草紅茶2種(小袋)と貴方にぴったりだと思った理由などをお送りいたします。
お届けまで中身はヒミツ、飲んでみてのお楽しみです。

申込数
20
在庫数
79
発送完了予定月
2023年3月
1 ~ 1/ 11

プロフィール

体の丈夫さと気力は誰にも負けない大学生(春から金沢大学修士1年生)。 大学に入るまでずっとやりたいこと・自信が無く悩んでいたが、尊敬できる仲間に恵まれ、少しずつ出来ることや興味の幅を増やしながら、現在は起業に挑戦中。「やらずに後悔よりやって後悔!」が座右の銘。 大学までの片道1時間半など普段からよく歩き、気温や景色、風の匂いから季節を感じることが好き。自身を慮ることを忘れがちなので、余裕があるときはスキンケアの時間を通して自らをいたわるようにしている。この時間の大切さを強く感じており、大学の仲間と立ち上げた株式会社LFORでは多くの人が自らをいたわる時間を持てるようになることを目指して美容事業に携わっている。 大学ではイノベーション&マーケティング論を中心として扱う研究室に所属し、製造業従業員の働きがいに関する産学連携共同研究や、化粧品の価値に関する産学連携共同研究に取り組んでいる。

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る