「まちの記憶」で未来を紡ぐ、町の正倉院プロジェクト

「まちの記憶」で未来を紡ぐ、町の正倉院プロジェクト

支援総額

722,000

目標金額 500,000円

支援者
46人
募集終了日
2021年1月4日

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プロジェクト本文

 

 

 11月15日から開始したクラウドファンディングは、6日間という思ってもみない短期間で50万円の目標を達成しました。皆さまのご支援といくつもの共感の輪によって、この大きな目標を達成することができました。心から御礼申し上げます。

 

また、皆さまから寄せられた温かい応援コメントには大いなる勇気を頂き、胸が熱くなる思いです。その熱いコメントを読みながら、町の正倉院は私たちだけのプロジェクトではなく、このプロジェクトに共感してくださった皆さまのプロジェクトになれたのではないかと思いました。

 

ありがたいことに、非常に多くの日数を残して第一目標金額を達成することができたため、次なる目標となるネクストゴールを175万円と設定し、挑戦することにいたしました。

 

ネクストゴールは、(1)当初目標には含まれていなかった水回り(上下水道)を改修・新設することで皆さまが明治屋で快適に過ごせるようにすることと、(2)町の記憶を正倉院に納めるイベント(2021年5月頃開催予定)を目指したいと思います。

 

ネクストゴールの使用用途

●トイレ設備一式(配管、接続料含む) 80万円

●キッチン設備一式 5万円

●イベント開催費用 5万円(ドキュメントスキャナー購入費、参加者軽食含む)

●返礼品原資・手数料 35万円

 

ネクストゴールの金額に満たなかった場合は、上から順に支援金を充当していきたいと思います(※順次充当し残った金額によっては、優先順位が上下することがあります)。 

 

また、ネクストゴール設定に伴って、新しい返礼品を用意しました。

●星の見える丘農園 果汁100%ストレート葡萄ジュースセット

●ばとう手づくりハム工房 ソーセージ・ベーコンセットとコシヒカリ

●馬頭広重美術館招待券と小砂焼きろくろ体験

いずれも2万円の支援金での返礼品です。 

 

クラウドファンディングは2021年1月4日(月)23時までとなります。町の正倉院プロジェクト実現のため引き続き邁進していきたいと思いますので、何卒ご支援のほどよろしくお願い致します!

 

このプロジェクトを簡単に説明した動画を作成したので、よろしければご覧ください。

 

 

 

・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 

 

みなさま、初めまして。プロジェクト実行者の癸生川(きぶかわ)桃子、斎藤悠子と申します。私、癸生川は2019年3月に東京から、斎藤は2017年に栃木県鹿沼市から栃木県にある那珂川町という町に移住しました。癸生川は現・地域おこし協力隊員、斎藤は元・地域おこし協力隊員です。

 

明治屋前にて。左が癸生川で、右が齋藤です

 

 

国土地理院地図より筆者作成

 

町には、家から歩いてすぐのところにコンビニ、夜中まで営業しているレストランなど都会的な便利さはありません。 しかし、日本人の心にある懐かしい里山の風景があり、人々は優しく温かで、思いやりにあふれている素敵な町です。

 

 

町なかの馬頭商店街に「明治屋」と呼ばれる建物があります。以前は洋服の仕立て屋だったと聞いています。

 

明治屋正面。看板に「高級紳士服」という文字が見える

 

20年程前から空き家になっていたのですが、6年ほど前から商店街の活性化をミッションとする地域おこし協力隊が商店街での活動拠点として利用してきました。

 

今年の3月に建物を拠点としていた隊員の斎藤が退任すると同時に、商店街活性化活動はいったん目的を果たしたということで、町が支援するコミュニティスペースとしては閉鎖することになりました。

 

しかし、この場所がなくなるとせっかく生まれた交流が途切れ寂しいということで、現在は、斎藤が地域の有志の方々と共同で建物を借り受け管理・利用しています。

 

これまで明治屋では、斎藤を中心に定期的に

 

  • 持ち寄りのご飯会の開催したり、
  • 町の古い写真を集めた写真展を開催する

 

など、小さなイベントスペースとして活用してきました。

 

持ち寄りのご飯会では、地域の方から、昔商店街にあったお店の話やユニークな店主さんのエピソード、近くにある神社のお祭りのことなど、必ず一度は思い出話が話題になります。

 

他所から来た私(斎藤)には「こんな何にもない町によく来たね」と卑下するような言い方をするけど、そんな話をしている時の地元の方々はとても楽しそうで時に誇らしげで、本当は自分の生まれ育った町をとても大事に想っているのだなというのが伝わって来ます。

 

持ち寄りご飯会の様子

 

また、ご飯会がきっかけとなり企画した古写真展では、町外からも地元出身の方が多く足を運んでくださいました。

 

古い写真をきっかけに、同世代くらいの方が写真に写ったお店の思い出話を語り合ったり、親御さんがお子さんに、お祖母さんがお孫さんに昔の町の様子をお話され、写真をきっかけに世代を越えた交流が可能なのだと実感しました。

 

古写真展の様子

 

さらに、明治屋を拠点として、かつて商店街で行われていた

 

「七夕祭り」に関するインタビュー調査

 

を地元の馬頭高校の生徒さんと一緒に行っています。

 

高校の先生から「生徒が地元の人と交流できる機会を作りたいがどのように地域に入っていったらよいか分からない」と相談された際、商店街の古い写真の中に七夕祭りのものがあったのを思い出し、そのことについて高校生と一緒に調べることで、地域について学べることがあるのではと思い企画しました。

 

「七夕祭り」インタビュー調査の様子

 

インタビューに行く前は「商店街に来る機会はほとんどない」と話していた高校生たちでしたが、調査後お店の人と話した感想を聞くと、「お店の人が笑顔で迎えてくれて町の人の温かさを感じた」「お酒が飲める年になったら、今日訪ねたお店に買いに行きたい」などと話してくれました。

 

 

この様な活動の中で、地域に眠っている昔の写真や書籍など、言い換えれば、

 

 

 

と強く思うようになりました。

 

今回のプロジェクトは、この思いを実現させるべく、

 

明治屋を今のコミュニティスペースからひと皮むけさせ、町の記憶という宝物が詰まった正倉院のような場所にバージョンアップさせよう!

 

というものです。


明治屋は長く空き家だったせいもあり、屋根が傷んでいて雨漏りをしています。

 

天井のシミが怖い

 

土間は道路面より低いため、特に梅雨時期には下から水が上がってきて水浸しになります。

 

土間下から水が上がってくる

 

トイレは崩壊していて、台所はさび付いた水しか出ません。

 

廃墟ではありません

 

これまでは使える限られたスペースで運営していましたが、とうとう屋根等の状態が悪くなり、このまま修理しないと建物自体が使えなくなりそうになってしまいました。

 

私人の財産のため町で借りているときは修繕できず、高齢の家主さんにご負担いただくのは難しい状況です。


修理にはかなりの費用がかかるため、資金が不足しています。明治屋存続のため、みなさんのお力をお借りできないでしょうか。

 

大工さんによると、明治屋は築100年以上の古い建物で、建売住宅のように標準化されていないため、実際の修理に入らないとどのくらいの費用がかかるか正確にはわからないとのことなのですが、以下の費用をみておいてほしいとのことでした。

 

 

費用を抑えるため、業者に頼まないとできない部分(屋根修理など)以外の建物の改修については、支援して頂いた資金で材料を購入し、休日などを使い仲間たちと楽しみながら直していくつもりです。

 

 

以前に明治屋をリフォームした際の写真

 

今のコミュニティスペースからバージョンアップした明治屋は、町にまつわる写真、映像、書籍などを気軽にストック、気軽にアクセスでき、地域資源を発掘し、住民参加型の地域コンテンツを創造するスペースに生まれ変わります。

 

その仕組みは、特定の管理者を置く集中管理型ではなく、利用者で管理を分担し、個々がそれぞれ判断して行う自立分散型のシステムにしたいと考えています。みんなで使い、みんなで維持管理するイメージです。

 

また、継続的にデータの蓄積を図るため、定期的に町の記憶の展覧会を行い、データの提供を促したいと思います。

 

進化した明治屋は、フェイスtoフェイスのアナログ的な付き合いができる場所として、また、町の記憶からヒントを得ながら、これから自分たちで町を元気にするためにどんなことができるかを話し合える場所として活用する予定です。

 

例えば、郷土史探訪ツアー、昭和レトロな商店街を楽しむ町歩き、前述の地元の学校と連携した地域学習などに利用するなどが考えられます。

 

また、帰郷した方々の憩いの場となったり、初めて来た人も地域の方と交流できる場にもなります。

 

そして、先人たちの記憶が若者の未来に繋がる、必ずしも実際に会わなくとも、前の世代と次の世代の交流が図れる、そんな場所になったらいいなとも思っています。

 

町の正倉院プロジェクトは、ともすれば同質化する世界の中で、

 

 

 

と言うものです。

 

夕焼けに染まった商店街に肉屋のコロッケの匂いが漂い、八百屋のおじさんの元気な呼び込みの声が響く、そんな商店が肩を擦り合うようにして並んでいる町の記憶を未来の町を創る礎にしたい、そんなプロジェクトです。

 

 

そんな風に考えています。

 

癸生川

癸生川と那珂川町とのご縁は、2012年に那珂川町に家を購入したことが始まりでした。田園風景に囲まれた古い家に住みたいと言う夢を叶えるべく那珂川町に来たところ一目で町に惚れ込んでしまい、初めて訪れた日に家の購入を決め、その一か月後には契約を済ませました。

 

その後も東京に住んで2拠点生活を7年ほど続けましたが、2019年3月に完全に移住しました。現在は地域おこし協力隊として活動しています。

 

齋藤
もう一人の実行者である斎藤は、2016年秋に町なかで行われた「お化け屋敷」がきっかけで移住することを決めました。夫が那珂川町出身ということもあったのですが、生まれ育った鹿沼市で、毎年夏に仲間たちと商店街の空き店舗を活用したお化け屋敷を開催していたので、『那珂川町に来ても楽しそうな事ができそうだな』と思ったのが大きな理由です。

 

この町に住むことになるのなら地域に根差した仕事がしたいと思い、2017年4月から今年の3月末まで、商店街の活性化を協力隊のミッションに様々な企画に取り組んで来ました。

 

現在は、町内の企業に就職し、バイオマスボイラーの余剰熱を利用したコーヒーとマンゴーの栽培に携わっています。


今回のプロジェクトの返礼品の1つ、写真集をご紹介します。

 

馬頭商店街は、摂関家藤原道兼の流れを汲む宇都宮氏の有力氏族であった武茂氏(むもし)が、13世紀頃に築いた武茂城の城下に発展した町です。

 

江戸時代にはタバコ葉など当地方の豊かな特産物の集積地として栄え、それらを取引きする市場が開かれ活況を帯びたところです。

 

商店街を含む馬頭地区は、大正13 年の地図をみるとほぼ現在の街並みが出来上がっていて、中央の通りに沿って商店街が形成されています。

 

明治屋も大正13 年のこの地図に載っていて、この時代にはすでに商売をしていたことがわかります。

 

出典:馬頭町史編さん委員会編「馬頭町史」馬頭町、1990年、586-587項

 

リターン品の写真集は、その明治屋と商店街、また馬頭の古い写真を集めたオリジナル写真集です。

 

 

【プロジェクト終了要項】

 

オープン完了予定日    
2021年3月31日

 

建築・改修場所    
栃木県那須郡那珂川町馬頭326-1

 

建築・改修後の用途    
町にまつわる写真、書籍などの町の記憶をアーカイブし、多世代・多地域の人が交流し、住民参加型の地域コンテンツを創造するスペースとして利用

 

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プロフィール

栃木県那珂川町の商店街にある空き商店“明治屋”を改修し、地域の人や町を訪れた人が気軽に立ち寄れるコミュニティスペースに再生しようと活動を開始しました! ご支援よろしくお願いいたします。

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リターン

3,000


<遠方の方向け応援コース>お礼のお葉書

<遠方の方向け応援コース>お礼のお葉書

- 商店街七夕祭りの写真入り葉書
※写真はイメージです

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

10,000


<遠方の方向け応援コース>明治屋にまつわるオリジナル写真集

<遠方の方向け応援コース>明治屋にまつわるオリジナル写真集

- 明治屋と馬頭商店街、また馬頭地区の古い写真を集めたオリジナル写真集1冊
※写真はイメージです

申込数
8
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

3,000


<遠方の方向け応援コース>お礼のお葉書

<遠方の方向け応援コース>お礼のお葉書

- 商店街七夕祭りの写真入り葉書
※写真はイメージです

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

10,000


<遠方の方向け応援コース>明治屋にまつわるオリジナル写真集

<遠方の方向け応援コース>明治屋にまつわるオリジナル写真集

- 明治屋と馬頭商店街、また馬頭地区の古い写真を集めたオリジナル写真集1冊
※写真はイメージです

申込数
8
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月
1 ~ 1/ 14

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