私が師と仰ぐ報道カメラマンの石川文洋氏。

 

文洋氏はベトナム戦争時代、およそ5年間、米軍側に従軍し、戦場を撮り続けたカメラマンだ。

 

文洋氏と初めて出会ったのは、1998年、私が遅くして入った大学1年生のとき。

 

教授の紹介で、ベトナムツアー中に文洋氏に出会ったのだが、一目お会いした瞬間に「こんな人になりたい」と思えるほど、「世の中の何もかもを知っている人」だと思った。

 

その時、私は初めて使い捨てカメラを持った。29歳だった。

 

あれからおよそ21年。カメラのこともベトナムのこともわからない私は、とにかくベトナムでシャッターを切り続けた。

 

写真では未だに納得のいく一枚はないが、ベトナムの人らと寄り添えるように、少しはなってきたのではないかと思う。

 

若いころやっちゃだった私。もし文洋氏に出会わなかったなら、どうなっていたのだろうか。

 

文洋氏に一生叶うわけはないが、少しでも近づきたいと思う。

 

ベトナムを追い続ける報道カメラマンの石川文洋氏(左)と私
©Tetsuji Ito

 

◆2016年10月号のベトナムスケッチインタビュー記事

『文洋さんが教えてくれた「責任」 人生を背負う覚悟で、取材相手と向き合い続けたい』

http://www.vietnam-sketch.com/2016101085568

 

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