プロジェクト概要

 

明治村の聖ヨハネ教会堂にあるオルガン。

 

時代の経過とともに音が出なくなり、

今では、その音色を聞いたことがある人は

いなくなってしまいました。

 

明治時代の文化を築き、

明治、大正、昭和、平成

4つの時代を生きた

このオルガンの音色を蘇らせたい。

 

 

明治時代の改元から150年を迎え、

来年には平成の時代が終わりをつげる節目の年に、

このオルガンを修繕するための

プロジェクトを立ち上げました。

 

博物館明治村は、明治建築を保存展示する野外博物館として、昭和40年に開村しました。

 

はじめまして、博物館明治村です。

 

明治村は愛知県犬山市に昭和40年にオープンした野外博物館です。高度経済成長下の日本において生じた開発行為などにより、取り壊される運命にあった芸術上・歴史上価値ある建造物を後世に残すことを目的に設立されました。

 

 

帝国ホテル中央玄関

 

明治建築を保存するとともに、歴史資料を収集・保管・管理する博物館として、体験する社会教育、レクリエーションの場として、現代及び将来の国民生活の向上や文化の伝承と創造に寄与できるよう運営をしています。

 

約100万㎡の広大な敷地には、重要文化財11棟を含む67件の明治時代から昭和時代初期に建てられた本物の建物を保存・展示しているほか、蒸気機関車や市電などは、いずれも当時使われていたものを動態展示しています。

 

蒸気機関車9号

 

明治時代を見守ってきたオルガン。その音色を聞いたことのある人はいません。


明治村は建物だけでなく、明治時代の資料も併せて収集・保存・管理し、その数は3万点を超えます。その種類も、国の重要文化財に指定されているリング精紡機などの機械類から、錦絵や宮廷家具、装馬車、夏目漱石の自筆書簡や初版本、オルガンや時計など多岐に渡ります。

 

その中の1つに、聖ヨハネ教会堂に展示されているオルガンがあります。

 

聖ヨハネ教会堂

 

 

製造はアメリカのオルガンメーカーClough & Warren Company。

鍵盤は61鍵、ストップは23、ペダル(足)は鍵盤30鍵。

 

 

背面に備えられた手フイゴによって、オルガン内に空気をおくり、音を出しています。オルガンのなかでも大型で、装飾的でもあり、またオルガンの椅子の内部に足鍵盤用のリードが組み込まれているという点で、珍しいタイプのものです。

 

 

 

 

なぜ、このオルガンが明治村にあるのか

 

実はまだ、このオルガンが辿ってきた歴史は明らかになってはいません。

 

このオルガンのある聖ヨハネ教会堂の竣工は1907年(明治40年)。この建物が京都にあったときに、実際に賛美歌の伴奏などで使用されていました。その後、建物の移築に伴い、明治村に寄贈されました。

 

一方、このオルガンを制作したのは、Clough & Warren Company。アメリカ・ミシガン州で1850年に創業し、1923年に廃業したオルガンメーカー。

 

明治村にあるオルガンの製造番号は、「98847」。ここから、オルガンの製造年は1898(明治31)年頃と考えられます。

 

聖ヨハネ教会堂の竣工は1907年(明治40年)、オルガンの製造年は1898(明治31)年頃。そうなると、オルガンは別の場所に設置されていたと推測されますが、

 

いつ、誰によって聖ヨハネ教会に設置されたのか?

そこには、どのような経緯があったのか?

 

まだ、詳らかにはなってはいません。

 

現段階では、聖ヨハネ教会堂の設計者J.Mac.ガーディナー(立教大学初代校長)や、その妻フローレンス(立教女学院第二代校長)は聖公会系の聖職者であり教育者でもあることから、このオルガンの選定に関わった可能性が高いと考えています。

 

 

オルガンは現代ではピアノに取って代わってしまいましたが、教会堂での賛美歌の伴奏や学校での唱歌の伴奏など、日本に西洋音楽がもたらされた際には非常に重要な役割を果たしました。

 

このオルガンもその大きさや、ほかにはない珍しい作り、豪華な装飾からみても、当時の文化を築いてきたことでしょう。

 

しかし、長い時を経てその音色が響くことはなくなってしまいました。明治村にこのオルガンが寄贈されて53年。

 

その音色を聞いたことがある人は、今では誰もいないのです。

 

明治、大正、昭和、平成。4つの時代を経て、53年ぶりにオルガンの音色を。

 

明治時代の改元から150年。更には来年平成の時代が終わります。明治時代が、より遠い時代に感じられる今、私たちは、当時を体感できる機会を提供していきたいと考えています。

 

音が出なくなってしまったオルガン。節目とも言えるこの年に、このオルガンを修復したい、そして、実際の音色を多くの人たちに聞いて、体感をしたいただきたい、という思いでこのプロジェクトを立ち上げました。

 

この由緒あるオルガンを修復し、オルガンコンサートや子ども達の合唱の伴奏として使用していただく機会を設けることで、当時の文化を作ってきた音色を次の世代に繋いでいきたいです。

 

■修繕完了予定

2019年9月

 


 

館長からのごあいさつ

 

いくひとか むかしもなげきし 月のある 

よそらのあきの すみてたかきは  捨己

 

秋が深まるとこの詩をよく想い起こしていました。2014年7月に博物館明治村の館長に
就任して以来、殊のほか、この詩が身に沁みます。

 

広く皆様に、このようにインターネットを通じてお願いごとをするのは他でもありませ
ん。この度、博物館明治村所蔵の「リードオルガン」の音色を復活させるべく、リードオ
ルガン修復に皆様のご支援をお願いしたいからです。


博物館明治村は67棟の明治大正期の展示建造物や3万点を超える歴史資料を保存・展示
し、後世に明治の建造物や文化を守り伝えていくことを目的とした野外博物館です。開村
以来50年を経、移築建造物の保存修理工事は言うまでもなく、これまでには鹿鳴館・明治
宮殿・旧東宮御所(現 迎賓館赤阪離宮)で使用された歴史的価値のある家具の一部を修
理してまいりました。

 

そして見学者の皆様にご覧いただくだけでなく、実際に腰掛けていただき、室内を体感していただくことができるという希有な体験型博物館となっています。キチンと修理を施すことで、見学者の方々に、「明治の息吹」を体感していただくことができる数多くの歴史資料が、今か今かと修理の時を待っているにもかかわらず、近年は前述の保存修理工事等に多額の費用を要し、歴史資料の修理の費用を捻出するのは容易ではありません。


その中で、今回私たちは、残念ながら修理を経ていないため、ポツンと展示室や収蔵庫
に置かれただけになっている資料の一つ、聖ヨハネ教会堂の「リードオルガン」をプロジ
ェクトの対象にしました。


これを修理し、かつての音色を再現することができたなら、聖ヨハネ教会堂の、教会堂
としての真の意味での真正性が甦ると私は考えます。建物のその本来的な意味を持つ空間
を取り戻し、明治村を愛して下さる皆さんに是非その空間を体感してもらいたいと、今切
にそう願っています。そのために、是非、皆様のお力添えをお願いいたします。

 

明治村館長 中川 武 (なかがわ たけし)

 

 

 

明治時代の建物や資料を残し、伝えていきます。

 

明治建築は、戦災や震災によりその多くが失われ、戦後の高度成長による大小の再開発の波は追い討ちをかけるように多くの建造物を取り壊しへと導きました。

 

取り壊される運命にあった建物。私たちは、単純にその建物や資料を修理して後世に残していくだけでなく、建物や資料を通して明治の文化や生活なども伝えていけるよう、「本物の価値を残す、伝える」をスローガンとして取り組んでいます。

 

歴史ある建物やものを大切にすることは、自らの国の歴史をも大切にすることと同じだと思うのです。

 

今回修繕を行うオルガンは、今後オルガンコンサートの開催や子ども達の合唱の伴奏として使用していく予定です。明治時代を生きたオルガンの本物の音色を届けることで、その時代をより身近に感じ、興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

歴史が刻んだ思いの乗った音色を届けるために、皆さまの力を貸してください。温かい応援、ご寄附をお願いいたします。

 

 

いただいたご寄付の使い道

 

明治村がオープンして50年以上が経過し、劣化が著しくなってきた建物を計画的に順次修理していくことが最優先課題であり、資料の修理費へ資金を回せないのが現状です。

 

そこで、今回皆さまからいただいたご支援は、明治村の聖ヨハネ教会堂にあるオルガンを修繕するための費用として大切に活用させていただきます。

 

明治村には年間でおよそ50万人のお客様にお越しいただいております。今後より多くの方に明治村にお越しいただき、明治村のファンになっていただけるよう、そして、貴重な建物・資料を残していけるよう、引き続き努めて参ります。

 

 

 

 

四季折々の景色が楽しめる明治村で、

皆さまのお越しをお待ちしております。

 

明治村への寄附に関して

 

●税制上の優遇

 

 明治村に寄付をする場合は、以下のような税制上の優遇措置が得られます。

 

①個人の場合

 次の算式で計算した金額が「寄付金控除」として、確定申告の際に所得控除できます。

 その年中に支出した寄付金(募金)の額(「所得金額」の40%相当額が限度) -2千円=寄付金控除額

 

②会社等法人の場合

 次のいずれか少ない金額が損金に算入されます。

 (1)特定公益増進法人に対する寄付金の合計額 

 (2)特別損金算入限度額〔次の算式で計算〕

 損金算入限度額=(資本等の金額×当期の月数/12×3.75/1000+所得の金額×6.25/100)÷2

 

※特定公益増進法人(公益財団法人等)に対する寄付金のうち、損金に算入されなかった金額は、一般の寄付金の額に含めます。

※その他詳細につきましては、お近くの税務署、または都道府県税事務所へお問い合わせください。

 


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