「いま何もしなければ」なくなってしまう琉球諸語の絵本を出版

「いま何もしなければ」なくなってしまう琉球諸語の絵本を出版

支援総額

4,185,000

目標金額 2,400,000円

支援者
304人
募集終了日
2020年1月31日

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2020年01月14日 12:25

絵本ができるまで② 『星砂の話』&『カンナマルクールク』編

皆さんこんにちは。

絵本のイラストレーションとデザイン担当、山本史です。

 

1月14日現在、ご支援者数は215人、ご支援金額は3,000,000円を突破しました。あたたかい応援のお言葉、とても励みになっております!どうもありがとうございます。

 

前回の私の記事では与那国島の絵本『ディラブディ』の取材の様子について書きましたが、今回は竹富島の絵本『星砂の話』と多良間島の絵本『カンナマルクールク』をテーマに、絵本の制作過程について一部ご紹介していきます。

 

 

制作中の絵本「星砂の話」と「カンナマルクールク」のラフスケッチ

 

 

.....

【絵本制作のながれ】

 

絵本づくりは、リレーのバトンを手渡すように、島の話者の方→言語学者チーム→デザイナー/イラストレーターと、それぞれが役割を担ってできたものを次の人に渡していく形で作っています。

 

「バトンの手渡し」は一度で終わることはなく、ある程度形になったらチームで検討したり、島の方たちに意見を聞いてまたブラッシュアップしたりと、何度もやりとりを重ねながら完成に近づけていきます。

 

どの絵本も、現在まだまだ制作中。
島ことばの話者さんの語ってくださるお話を元に→言語学者チームがその音声を書き起こし→テキスト化した物語や言葉の解説ページのテキストができたら→次は私のパートです。

取材をしながら物語の絵を描き、本そのもののデザインも考えていきます。

 

絵本を作る時にまず大事なのは、ストーリーボード。

絵本の設計図のようなもので、絵本のページが何ページあるのか、見開きのページごとにどのように画面が展開していくのか、テキストと絵をどう組み合わせるかなどをここで検討します。

 

 

「カンナマルクールク」のストーリーボード

 

 

↑こちらは絵本「カンナマルクールク」のストーリーボード。初期の構想で、絵が横にずっと繋がっていくアコーディオン型の絵本を考えていた時のものです。絵本の絵は、1枚ずつの独立した絵を描くというよりは、本全体として見た時に素敵に見えるよう描いていくことがポイントです。

 

 

「星砂の話」のミニラフ

 

 

↑ストーリーボードから少し発展させた、「星砂の話」のミニラフスケッチ。これは小さなサイズのストーリーボードよりも、もう少し詳しく絵や文章を考えていくことができます!

ミニラフを印刷して簡単な絵本の製本をしてみて、実際に絵本になった時の様子を確認します。

 

 

.....

【本描き・素材作り】

 

ストーリーボードやミニラフで絵本のイメージが固まったら、いよいよ本描き。

本描きでは取材で見たこと、聞いたこと、思いついたアイデアを自分の中で消化して、また外に出して形にするつもりで絵を描いていきます。

 

絵は、アナログ&デジタルを組み合わせて描いています。

例えば、背景や一部のモチーフはターナーのアクリルガッシュという絵具を、たっぷりの水でぼかしながら描いています。

 

 

「星砂の話」の夜空の背景

 

カンナマルクールクの登場シーンの背景

 

↑「星砂の話」は夜空や海に輝く星々、「カンナマルクールク」は島のみずみずしい緑の木々の風景など、お話の世界に入り込んでいけるよう表現していきます。

 

色鉛筆を使うことも。「星砂の話」砂浜のヒトデと星

 

「カンナマルクールク」の主人公の象徴、赤い花

 

↑背景以外にも、様々なモチーフを描いて、組み合わせています。

 

夜空の星の親子や神様にまつわる「星砂の話」、あまりにも美しかった少女が天に昇るまでの悲劇を描いた「カンナマルクールク」。

現在の島の風景や行事と関連づけながらも、お話の内容に応じてどこかこの世のものでないような、浮世離れした美しい絵を目指して描いています。

 

 

.....

【本描き・線画と着彩】

 

背景やモチーフなどの素材づくりと同時に、紙に線画を描いていきます。柔らかい版画紙と、ぼかしやすいカラーインクを使って、優しい線になるよう工夫しています。

 

 

天上に住む「星砂の話」のお父さん星とお母さん星

 

 

 

赤い花の着物が特徴のカンナマルクールク

 

 

↑全ての要素を組み合わせ、着彩していくのには、Photoshopというアプリケーションを使用しています。

線画にだんだん色がついていく様子をご覧ください!

 

 

.....

絵の実制作が終わった後もまだまだ制作は続き、本そのもののデザインや、印刷、製本などの行程を経て、絵本が出来あがります。

ぜひ完成を楽しみにしていてくださいね ^ ^


それでは、読んでくださって みーはいゆー すでぃがぷぅ


次回は、沖永良部島の『ましゅ いっしゅーぬ  くれ(塩一升の運)』編です。

 


*絵本の絵は現在制作中のもので、完成にあたって変更する場合があります。

リターン

10,000


【読み比べよう!】お好きな絵本2冊+壁紙データ

【読み比べよう!】お好きな絵本2冊+壁紙データ

・お好きな絵本2冊
・絵本のワンシーンの壁紙データ
・支援者様として絵本にお名前記載(ご希望の方のみ)

申込数
56
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

20,000


【4冊コンプリート!】絵本ぜんぶ

【4冊コンプリート!】絵本ぜんぶ

・絵本4冊(各1冊)
・絵本のワンシーンの壁紙
・支援者様として絵本にお名前記載(ご希望の方のみ)

申込数
141
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

10,000


【読み比べよう!】お好きな絵本2冊+壁紙データ

【読み比べよう!】お好きな絵本2冊+壁紙データ

・お好きな絵本2冊
・絵本のワンシーンの壁紙データ
・支援者様として絵本にお名前記載(ご希望の方のみ)

申込数
56
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

20,000


【4冊コンプリート!】絵本ぜんぶ

【4冊コンプリート!】絵本ぜんぶ

・絵本4冊(各1冊)
・絵本のワンシーンの壁紙
・支援者様として絵本にお名前記載(ご希望の方のみ)

申込数
141
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月
1 ~ 1/ 8

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