子供たちに映像と音楽と朗読で、「水育」（水の大切さ）を伝える

今日の写真は、昨年11月に神奈川県の丹沢の山に入り、丹沢湖上流の玄倉（くろくら）ダムに潜った際、水深5メートルのダムの底に沈んでいた落ち葉。陸上では落ち葉はすぐにからからになってしまいますが、ダム底に沈んだ落ち葉は、その色も形もそのままに残されていました。そのうちにこの落ち葉も朽ち果てて、葉のエキスはすべて流れ出していくのでしょう。朽ち果てるものがこの美しく澄む水を作っているのです。

おはようございます。NPO法人海の森・山の森事務局の理事長・豊田直之です。
4月30日から支援募集開始となりました。募集期間のほぼ3分の1の日数経過です。


https://readyfor.jp/projects/mizuiku


現在、このプロジェクトを実現すべく、このプロジェクトで提供する映像コンテンツのさらなるクオリティーをアップするために取材を続け、また開催する会場の確保に動いています。みなさま、ご支援のほどなにとぞよろしくお願いいたします。



神奈川県丹沢の熊木ダムの驚くべき透明度の水については、ここ数日お連続してお伝えしました。この熊木ダムよりももう少し丹沢湖よりに下った、やはり沢をせき止めて作られた玄倉ダム。昨年の11月にこのダムに潜りました。透明度はさすがに熊木ダムよりもおとり、30メートル前後。それでも美しいと思える水がたたえられています。

このダムには、この時期、上流の広葉樹の葉が紅葉した後に散って、それらが沢で流されてきます。水深5メートルと言うと、少し薄暗く、太陽の光の成分も水に吸収されて、赤色を中心に色が失われて見えます。ちょうど落ち葉のたまった、このダムの最新部に泳ぎついたとき、ふと水中ライトを点けてみようと思いました。これは水中カメラマンとしての本能がそうさせたのでしょう。ライトを点灯した瞬間、水深で失われていた色彩が甦り、落ち葉のさまざまな色が目に飛び込んできました。赤、黄、橙、朱・・・。まるで宝石箱を開けたような光景が展開したのです。

この美しい色をして、様々な形状の葉も、しばらくすれば朽ち果てて、葉のエキスはすべて流れ出ます。そのエキスは最終的には海に届けられるはずです。この山の森からの恵みの贈り物は、海の海藻やサンゴ、貝類、サカナ、エビカニ類などに確実に届けられるはずです。また海の水は蒸発して雲となり、山にぶつかって再び山の森に戻ってきます。

私たちは、この巡る水の輪廻を常に意識して生活することが必要なのではないでしょうか。私たちの活動は、この水の輪廻（循環）をクオリティーの高い映像に音楽や読み聞かせといった方法で、子供たちに水の大切さについて楽しみながら考えてもらうプログラムを提案しています。

私たちの活動をぜひご支援ください。みなさまのご支援お待ちしております。なにとぞよろしくお願いいたします。

https://readyfor.jp/projects/mizuiku
（注 玄倉ダムも熊木ダムも遊泳も潜水も一般的には禁止されているエリアです。神奈川県のお仕事ということで、きちんと許可をいただいて潜水撮影を行っています）