https://www.youtube.com/watch?v=E4AgV40rKuY

エノさん来日最終日の、講演。とても気合が入り魂を込めてのものでした。

 

「市民に主権があるということがどういうことなのか」「ベーシックインカムが実現した後の社会は、仕事と賃金が切り離される、支配がなくなるもの」

など、書ききれないポイントがたくさん。

ぜひ「日本海賊テレビ:民主主義緊急事態宣言」の動画

https://www.youtube.com/watch?v=E4AgV40rKuY

を見ていただきながら、

山本登さんが書き起こしてくれた内容を、読んでいただければと思います。(山本さん、本当にありがとうございます!!)テキスト下に、書き起こしを添付します。雑誌、テレビ、書籍編集者の皆さん。プロデューサーの皆さん、なんとかこのエノさんが残してくれたメッセージを記事や番組、書籍にできませんでしょうか?(来日中の映像、画像、音声ご提供できます)

 

直接民主制自分たちの社会は自分たちで決める。お金に縛られない、人を支配しない、本当の人生の価値を見直していく エノ・シュミットさんの哲学、今の日本にとても重要なメッセージだと思います。これをどう活かしていくのか、日本の私たちに問われていると思います。


0:00 イントロダクション、自己紹介
2:55 エノさんあいさつ、民主主義、無条件ベーシックインカム
12:21 スイスの直接民主主義、国民発議
27:30 上記の意義
30:03 無条件ベーシックインカム
31:15 国民投票、教育のプロセス、主権、決定権
37:30 政治、会社組織、経営、経済活動、企業活動、他者のための活動、社会生活と経済活動
49:19 教育について
53:18 女性性と経済
54:33 民主主義、ベーシックインカム、経済、社会、「無条件」「すべての人に」
1:04:26 貧困について、我々の社会の生産性、十分な富、古い考え古い構造から新たな発想へ
1:08:53 質疑応答
1:09:40 スイスにおける外国人の政治活動
1:11:35 バーゼル(BISの本拠地)で国民投票の運動を始められた理由は?
1:13:45 財源に関して
1:14:20 <ここ重要>佐々木重人さんによる解説
1:17:56 山田正彦さんの財源案
1:24:15 税、財源、価格、収入に関する二つの新しい知識
1:36:40 富裕層に配る必要はあるのか <ここ重要>「無条件」「すべての人」「社会としての結束」「生きる権利」「生への祝福」
1:53:05 生活基本金の金額について
1:56:33 映画 Kultur impuls に関して
1:59:45 BI的な考えはどこから来たのか(ブッダ、キリスト教の深いところ、倫理学の源流、スピリットとハート)
2:02:30 まとめ

 

【作られた貧困】
1:04:26-

例えば現代における貧困というものは、人工的に創造されたものだ、貧困というのはわざと作られている。本当は貧困がある必要は何ら理由はない。
我々の社会としての生産性というものは、継続的に高まり続けています。
実際のところ我々の生産性というのは非常に高いために、この地球上に住むすべての人に多くの富を分け与えるために十分なもの、そしてそれでもさらに余るほどの富を創出しているわけです。
しかし、実際のところこれほどの膨大な貧困があるということ、これは我々が新たな方法、新たな形で、思考することができていないということの証であります。
これはまさに我々が 古い考え方、理解、そして古い構造の中に囚われているということです。
つまりそこの背景には我々が新しい方法で発想、思考するということを鼓舞されてない、エンカレッジされていないということがあるわけです。
我々のこれまでの古い考え方に執着するということ、その結果として我々は、他の人々が苦しみ、そして死ぬことを、結果として許容してしまっているわけです。
ということでこれを踏まえると、思考というものがいかに重要であるかということ、これをご理解いただけるでしょう。
そして、これはまた、実際の現実をしっかりと見ることによって、自分自身の考えやアイデアを修正していくということ、これがいかに重要かということをご理解いただけるでしょう。
すごく計画的にいろんなことをやっても、立派な計画を作っても、多分うまくいかないってことです。
計画を作るってことは一つのこと、いま本当は何が起こっているかということをしっかり見ることが大事です。
もし本当に勝ちたかったら、現状がどうかということを詳しく見るという事の方が大事で、そうしたらうまくいくだろう。

 

【生活基本金支給の財源は】

 

1:13:45 天野統康さん:
私から質問なんですけども、これ、必ず聞かれることだと思うんですけど、ベーシックインカムの財源はどういうふうにお考えですか。例えば、それを消費税のようなものを、税金として取るのか、ま、それは税金はいろんな税金があるのでいいんですけど、税金として取るのかそれとも政府がお金を発行することによって財源を作るのか・・

1:14:20 佐々木重人さん:
あのすいませんこれ話すと終わっちゃうんでこの時間がね、(会場笑い)できれば、彼(エノさん)の言ってることを私は全部理解して全部回ってるんで、できれば私にざっと1分でそれが、2分ぐらいで、、説明させてください。
みなさんすでにベーシックインカムもらってるんです誰かから。だってこの貨幣社会で生きてるってことはお金がなければ生きていけなくて、みなさんが生きてるってことはお金もらってるでしょ。で、その部分を、ところがね、大事なことはそれを無条件にする、大概みんな何かするからということでもらってる訳で、その部分に関して無条件にしようということが、無条件に変えるということ、に過ぎないんですね。
で、もうひとつは、物とかサービスというものの、値段ってありますよね。で、それはすべて誰かの報酬なんです。収入になるんです。実は、物そのもの、例えば金(gold)だって、金そのものの値段って何一つなくて、掘ってきた人とかマーケットに関与する人とか、みんな誰かの結局は収入になっている訳ですよね。で、それは収入というのは基本的に、その人が生きていけるというベースで、常に検討されている訳です。で、物の値段の中にはもう一つあって、税があるんです。あらゆる税金は全部、物およびサービスの値段の中に含まれているんです。で、われわれ消費者が全部払っている、結局は。だけども、その税金って何かと言うと、よくよく見てみると、税そのものも誰かの収入なんです。でしょ?わかりますよね。みんな誰かの収入なんだから、その収入の一部分を、無条件にしよう、と。そういうことを社会全体として取り決める。それこそが、ファンディングだ、っていうこと。資金調達ってまさにそういうことで、どこかから新しい金を持ってこないと資金がない、ということではないってことを、

1:16:14 天野統康さん:
つまり税金か国債か、

1:16:17 佐々木重人さん:
うーん、だからあの、例えば、いったんまずみんなに払っちゃえば、生きていけるわけだから、(←前後入れ替え→)ほかの給料、ほかの報酬、それ以外の価格っていうのは全部、再交渉になる。(←文字起こし注:これで合ってるかな?)
あの、みなさんベーシックインカムもらったら自分の給料どんなにしますかというと、いろんな価格の中にバッファがすごくできるので、それをみんな税にしちゃえばいいだけだ。というのが彼の考え方で、いつもそれを説明しています。

1:16:44 天野統康さん:
税金で・・

1:16:46 佐々木重人さん:
そう。

1:16:48 天野統康さん:
つまり無から作り出す政府通貨ということで・・

1:16:51 佐々木重人さん:
全然関係ない。
そんな、新しく通貨を発行しなければいけないって話も一切してないです彼は。

 

 

【ベーシックインカムの精神は仏教から?】


1:59:45-2:10:22

あのですね、その考えは キリスト教の精神から出たのか それとも誰か先駆者がいたのか それを聞きたいのですけれど。

ブッタではないでしょうか。
それは仏教のアイデアというふうに私は考えています。
またそれはキリスト教の深いところにも息づいているアイデアであるように私は思います。
もし皆さん宗教を信仰しないということであればむしろ倫理学の源流に携わった方々からきているというふうにお考えいただいてもいいかもしれません。
これは皆さんに直接経験していただきたいんですけれども、このアイデアというのは皆さんのスピリットとハートの両方に、直接に触れるものです。
まさにそれゆえに私はこのアイデアを皆さんにお伝えするために、世界中を旅しているのです。
これは、文化や国の違いを越えて、すべて私が語りかけた人に伝わるアイデアであったというふうに思います。
もちろん私自身は、それぞれの文化が持つ違いというものも、非常に貴重なものであるというふうに感じています。
そういった違いというものは、これからも大切にしていきましょう。
もしすべての人が同じであったら面白くないでしょう。
しかしそれと同時に我々は、ある意味では平等でもあります。
我々は多くの違いを抱えていますけれども、人間としては平等なんです。
そしてこの無条件ベーシックインカムというアイデアを通して、富む者も貧しい者も、あるいは善人も悪人も、融合、統一、ひとつにすることができるのです。
そしてまさにそれゆえに、私はこのアイデアを、この世紀、二十一世紀の鍵となるアイデアであるというふうに確信しているのです。
もちろん皆さんはこのアイデア以外にも、ご自身で色々な社会改革の中に、していきたいということをお思いでしょう。 このアイデアをベースに持つことによって、それらもさらに飛躍することができるのではないかというふうに思います。
これはどのようにしてそれをファイナンス、ファンディングするかということではなくて、むしろそれを我々が欲しているのか否か、という問題に尽きるわけです。

これを実は本当に欲しているかということに尽きるんですよ。これから実現するかどうか、でもそれはいろんな古い固定観念とかいうものが邪魔してて、みんなが本当にほしいと思わないから実現しないんですよ、ということです。

時間なので最後に一言、言いたいことを言ってください。ラストメッセージ。(会場笑い)


【フクシマを体験した日本が達成すること】


これ今日私人生の最後のメッセージ。(会場爆笑)
そしてそれ以上に皆さんからもメッセージを聞きたいと思っています。
日本においてこのベーシックインカムをめぐるディスカッションが活性化することをまず願っています。
人々は、皆さんの日本の政府をぜひ助けてあげてください。待つのではなく。
もし皆さん自身が 積極的になれないのであれば、政府を批判するようなことはできないでしょう。
日本においてはフクシマがあり、アメリカにはトランプがありました。これは何を意味しているかというと、我々自身がもっと何かをしなければいけないということを意味している訳です。
そういった意味でも、皆さん自身、私自身が大きなインスピレーションをいただきました。
私はここに来て、強い国が存在するということを実際に経験しました。
そして強い人々の存在を経験しました。
そして個々人の強さ。
そして私がここで皆さんにお伝えしようとしているベーシックインカムのアイデア、これはすでにここに生きる人々の中に息づいているものです。
これはアイデア、あるいは意識、というものではなくて、これはまさに生き生きとして生きているものなのです。
そしてこのアイデアは、将来どうなるだろう、ああなるだろう、という予想をするためのものでもありません。
このアイデアを通して我々は、現在、現代というものを再発見することができるようになるのです。
現在の希望、夢、そして涙、そしてそこに生きるスピリット、意志、それを発見することができるのです。
これは現在の制度の中にあるものではなく、皆さんの中に生きているものです。
これは私自身が最近、カルチュラルインパルスという映画を作った時に、この映画を観た方が、この映画によって理解されたというふうに感じてもらえるようなことを願いました。
観た人が映画を理解してくれるということが重要なのではありません。
より重要なことはそれを観た人々が、この映画の中で表現されているベーシックインカムというアイデアによって理解されたというふうに感じてもらえることだったんです。
これは皆さんおひとりおひとりを強める、強靭にするためのものなのです。

ということで終わります。(会場拍手)

 

【お金持ちの人にも、ベーシックインカムが必要な理由】
1:24:15 税、財源、価格、収入に関する二つの新しい知識

無条件だということが大事。
もっとお金が必要だという話ではなくて、本当に無条件にするということなんです。
自分のファンディング、資金調達はどうしているかということについて考えてみてください。
二つ、新しい知識をお伝えします。
もし税金を課せば価格が上がるだろう。
企業にとって税金はコストです。
コストを全部計算して価格が設定されるから、税金もコストです。
企業家がたくさん税金を払っていると思いがちだけどそれは違います。
例えば資産とか物とかに税金を課すと、結局価格が高くなる。
だから全然、企業が税金を払っているわけではないんです。
消費者からもらった税を払っているだけだ。
これは正しいことだ。
企業というのは人々の富を作っているものだ。
だから税金は払わなくていい。
すべての価格の中に、全部、製品価格は、いろんな人と、それに関わる人たちの、すべて収入によって成り立っている。
増税すると、皆、非社会的でエゴイスティックな感情を、「さらにもっと税金を払わなくてはいけない・・・」というのはすごく社会にとってよくなくて、みんなエゴイスティックに、もうそんなの嫌だというような感情になりやすいということです。
税金というのは、どうやって金をとるかというイメージしかないということです。
税金というのは、本来は、何が正義で、公平で、何が正しいかということを決めるものだ。
現在、すべての税金というものは、実は消費者が払っています。
これは全く正しい。
エゴイズムというのは、消費者が自分がほしいものを買うというのは、まさにそれはエゴである。
それ自体を責められるものではなくて、まあ自分が必要なものを買うんだからいいんじゃない、ということですね。
企業がやっていることは、誰かのためにやっていることなんです。
理解とかコンセプトを変えればいいのであって、今の現状を変える必要は実はない、ということです。
お金が金持ちからやってくるという考え方自体が、封建的な考え方であって、民主主義の社会では、政府に対して、我々は必要なことをやってもらうんだから、当然それに対して払うということは正当であるということ。
「金持ちが払え」というのはおかしな言い方で その人たちが力を持っているということ を、まあある意味、我々がそれを認めている、ということ。
全ての税金は、消費者によって、本当は価格の中に入っているから、消費者によって払われているものだ。
それが最初の知識です。
二つ目は、価格の中に物自体の値段は入っていないんです。
市場で魚買っても、魚に対して お金は払われない。
魚も死んでる。(会場笑)
魚も死んでるし、生きていたってお金なんてね、どうしようもないでしょ?
海にも払っていない。
海に金投げたらそれは汚染でしかない。(会場笑)
すべての価格は誰かの収入である、ということです。
みんな誤解していると。物自体が高いんだと思っているけれど、全部誰かの収入だ。
お金って、いつも人から人へ流れているものだと。
我々が使っているお金って、すべて誰かの収入なんだから、その一定部分を、無条件のベーシックインカムのための税だ、ということに決めればいいだけの話なんだ、と。

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