雪が積もる、小さな空き家

ここ高島市も、先週末から降り続いた雪で大変な状態になりましたが、みなさんのお住まいの地域は、どうでしたか？

このプロジェクトの現場である「小さな空き家」にも、静かに雪が積もりました。翌日、この空き家から車で数分、山へ入ると、さらに雪深くなっていました。
 

僕も家の雪かきと、仕事場の雪かきを３日続けて行いました。久しぶりのハードトレーニングで全身筋肉痛（！）となりましたが、心地よい疲れでした。

そして、今日（１月17日）は、ようやくみぞれまじりの雨となりました。
阪神淡路大震災から22年。

この地震があったとき、僕はちょうど20歳で、芸術家に憧れ、毎日、よくわからない絵や、詩のようなものを描きしたため、漠然とした不安を抱えながら生きていました。

学校でも色んなことを教えてもらいましたが、結局、巨大なシステムに依存しているだけで、明日生きていくために必要な知識も技術も持たず【今ここ】に生きていた僕は「生きる術を知らない」本当に弱い生命体でした。

そんな僕にも、今ではとんでもなくかわいい子ども二人がいます。そして、20年前の「自分自身に絶望するクソみたいな青年」には、想像もできなかったような暮らしをしています。

泥んこになりながらお米を作り、美味しい味噌を作り、地域に忘れ去られそうな空き家を直したりして、生きることを楽しんでいます。

今でも、自分ひとりでは何にも出来ないに等しいのですが、そこに家族があり、友達があり、仲間がある。

僕は、今も自分に出来ることを実践し、いつも、少しずつ新しいことに挑戦しながら、小さな喜びや幸せを噛み締めて、粛々と、これからも生きていきたいと思っています。

凍えるような雪の日でも、雨風をしのげる家があれば、そんな家を、少しずつでも快適に出来るイメージを持つことができれば、たとえ絶望のどん底にいたとしても、今を、そして明日を生きていける可能性が広がるのではないかと思う今日この頃です。