「海鷹丸」で探る!南極海で生まれ育つ "魚" の暮らしと地球の未来
「海鷹丸」で探る!南極海で生まれ育つ "魚" の暮らしと地球の未来 2枚目
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寄付総額

2,875,000

目標金額 4,800,000円

寄付者
198人
募集終了日
2023年3月8日

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2023年02月08日 06:44

2月7日「たすきをつなげる」

22日間の航海を終え,今朝ホバートに入港しました.ホバートはいつものホバートです.

きのうの朝,持病の腰痛を発症しました.体が歳を取ってきているのに気持ちがついて行っていなくて,航海中無理をしていたのだと思います.今年は人数が少ないにも関わらず,やることはそんなに減っていなかったので,それも原因だったと思います.船のナースに痛み止めなどを処方してもらって夕方には痛みはだいぶ治まりましたが,帰国までおとなしくします.

海鷹丸が初めて南極海に行ったのが1956年.先代の,その先代の海鷹丸II世(現在がIV世)です.第一次南極観測隊が「宗谷」で昭和基地に向かったとき,「海鷹丸II」もじつは宗谷のサポート(宗谷が危険な状況に陥ったときに乗員を救出・収容する役割)として一緒に南極海に行きました.実際に,救出直前の状況での待機があったことが海鷹丸船内に貼られた通知として残されています(実物が海洋大マリンサイエンス・ミュージアムに展示されています).これが海鷹丸にとっての最初の南大洋観測航海です.当時の新聞には海鷹丸の出航も大きく報じられていました.そして,今回の海鷹丸の航海が24回目.余談ですが,この航海は私にとって,ちょうど半分の12回目でした.
 この日誌のどこかでも書いていますが,1回の航海で得られるサンプルやデータは,その期間が短いうえに海域も南極海のごく一部であることから,全体のある一面を捉えたにすぎません.このデータ単独ではなかなか科学論文にならないので,複数回の観測が必要です.今回私たちが得たデータは,必ずしもデータを取ってきたひとだけで使うものではなく,乗船していない学生や共同研究者も使います.また,来年以降の学生も使います.そして,今の学生は先輩たちが蓄積してきたデータも使って研究します.このように,顔の見えないひとも含めてデータ・サンプルのリレーが行われています.誰かのとったデータやサンプルを使うひとは,それがどうやって得られたかを想像することが大切です.そのためにも学生には一度は南極に行けるよう努めてきました(実際には,この2年コロナ禍で連れていけない学生もいました.ごめんなさい).これからもできるだけ何とかしたいと考えています.

 私自身は,南極海の研究について多くの方々から影響を受けてきました.そして次の世代へ,その「たすき」(バトン)を渡して行かなくてはなりません.毎年が大きなプロジェクトなので,いったん研究が止まってしまうと再開するのは継続することよりおそらく何倍もたいへんになるでしょう.今度は私がそのたすきを次に世代に託していかなくてはなりません.自分がもう若くないことを理解し,背中をみてもらえるようにならなくてはなりませんが,どうだか.

 研究論文を残すということもとても大事です.世界の研究者に分かったことを伝えるのはもちろん,将来にわたって残されます.自然環境が急速に変化していく地球の現状において,「いま」を残していくことはとても重要になっています.

 ここ何年かは海鷹丸に乗船するのが1月上旬なので,家で箱根駅伝を応援してから出国するのが慣例になっています.箱根駅伝は,10区210 kmを走る選手たちのリレーが見ものなのですが,選手の選び方は選手全員の気持ちの入り方を左右します.M大のY監督は,毎年アンカーにキャプテンか4年生を配します.単純に選手の持ちタイムや好不調だけで選ぶのではない選手の配置に,チームへの監督からのメッセージを感じます.そしてまた,来年度以降のことも考えなくてはなりません.長距離は経験が重要視されますが,将来有望な1年生や2年生も失敗をおそれず出場させることは,次につなげるためにも必要なことなのでしょう.

 話が趣味に走りましたが,そろそろこの日誌も締めたいと思います.22日間の航海にお付き合いいただいてありがとうございます.クラウドファンディングは,海鷹丸が東京に帰ってくるまでやっています.よろしければお立ち寄りください.

ttps://readyfor.jp/projects/nankyoku_fish (「海鷹丸 レディーフォー」で検索してみてください).

 では,ごきげんよう,さようなら.(茂木正人)

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