【全国の子どもたちに届けたい】自閉症の青年が描いた絵を絵本に

支援総額

939,000

目標金額 600,000円

支援者
120人
募集終了日
2022年8月23日

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    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
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プロジェクト本文

終了報告を読む

皆様からのご支援のおかげで目標金額の600,000円を達成することができました!ご支援いただき本当にありがとうございました!

貴重なご支援だけでなく、あたたかいお言葉もたくさん頂戴し、大変嬉しく思っております。ありがとうございました。

ご支援いただきました資金については大切に活用させていただき、より良いものをみなさまにお届けできるように励みたいと思います。

今回の絵本の作成には最低100万円に費用がかかります。

そのための資金を集めるため、ネクストゴールを100万円にし、引き続きご支援を賜りたいと思っております。
仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。
重ね重ねのお願いになり、大変恐縮ですが、クラウドファンディング終了まで引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

 

発達障がいの子の活躍の場を広げたい!

描いた絵を絵本にして全国の子どもたちに届けたい!

 

発達障がいの子ども達と向き合ってきた医師の

純粋な想いから始まったプロジェクト

 

 自己紹介

 はじめまして、小林と申します。これまで小児科医として、いろいろなお子さんの診療に携わってきましたが、静岡県立こども病院に勤務してからの約30年間は、発達障がいの診療が中心で、主に言葉に遅れがあったり集団生活にうまく適応できないお子さんたちをみています。現在の医療で発達障がいを治すことはできませんが、よい関わりを続けていくと、その子なりに発達し、よい行動を身につけ、生活の支障が減っていきます。また、独特の感性や能力を持つ子がいて、その特別な才能に驚嘆することがあります。 

 

 

自閉症のなおくんが描く絵に惹かれました

 私が16年間担当してきた、なおくんという青年がいます。なおくんは、絵を描いたり、描いた絵を切り抜きにしたり、粘土細工をするのが大好きで、よくどうぶつの絵を描きます。なおくんは、気が向いたときに自由に描くだけで、「かいて」と頼んでも描いてくれません。まして描いた絵を人に見てもらおうとか、残そうとかいう気持ちは全く無さそうでしたが、その絵がとても魅力的だったので、ぜひ多くの人に見てもらいたいと思い、絵本作りに取り組むことにしました。上の写真は、静岡県立こども病院の前での、なおくんと小林です。

 

 

 

なおくんの紹介

 なおくんは生後なかなか言葉が出ず、3歳のときに別の病院で自閉症と診断されました。赤ちゃんのころから夜寝つきの悪い子で、小学生になっても夜寝ないで活動するため、ご家族も困られて9歳の時、静岡県立こども病院を受診されました。

 

 

 なおくんは人がたくさんいるところや、子どもの甲高い声が苦手で、そのようなところでよくかんしゃくを起こしました。こども病院でもたくさんいる子どもたちの声で不機嫌になり、診察室に入るなりべットに上がり頭から床に向かってダイビングしたこともありました。

 そんななおくんが、なぜかいつも切り抜いたタコの絵を手に持っていました。ご両親から、なおくんは絵を描くのが好きとお聞きし、なおくんが描いたいろいろなどうぶつの絵を見せていただくと、ふだんのなおくんからは想像できない、かわいらしく生き生きした絵でした。

 

 

 その絵を見た瞬間、この絵を絵本にして多くの人に見てもらいたいと思いました。

 

 

 

絵本のストーリー

 なおくんが、なおくんのどうぶつえんを案内してくれます。どうぶつえんに入ると、どうぶつの体の一部が見え、「これはなにかな」と考え、なおくんに「これはなあに?」と聞きます。頁をめくると、どうぶつの体全体が見え、なおくんがどうぶつの名前を教えてくれます。どうぶつに「こんにちは」とあいさつし、どうぶつもあいさつを返してくれます。

 

 ご両親が1~3歳のお子さんに読み聞かせ、どうぶつの体の一部を見て何のどうぶつか考えてもらい、次の頁でどうぶつの全身が見えたところで、親子がいっしょに「こんにちは」とあいさつする流れです。

 

なおくんが描くどうぶつたち

 なおくんはどんな紙の上にでも描くので、新聞紙や電話帳の文字が透けて見える絵があります。 なおくんは会話のやりとりはあまりできませんが、なおくんの絵に「これはなに?」と質問すると動物の名前を答えたり、相手の言葉が自分の考えに合わないと「ちがう」と言うことができます。 絵本の中のやりとりに、なおくんとお母さんの実際のやりとりを取り入れました。

 

 

 

 

なおくんのご両親にお聞きしました

 

絵を描き始めたきっかけは? 

 幼稚園のころ、母が描いたタコの絵を切り抜いて幼稚園に持って行ってました。なおは幼稚園の先生にもタコの絵を描かせようとしましたが、気に入らない絵のときは紙を取り上げて破き、また新しい紙に描かせました。それでも気に入らなくて自分も描き始めたのがきっかけだと思います。本人は、赤いタコは「タコ」、青いタコは「パポ」、スマイル顔のタコは「わらう」と言っていました。先生から、なおくんが「パポ、パポ」って言うんですけど、「パポ」って何ですかと聞かれたことがあります。

 母の日に向けて、幼稚園で子どもたちが描いたお母さんの絵を地域のスーパーで展示する催しがありました。他のお母さんから「なおくんの絵、すごく上手だったよ」と言われたので見に行ったところ、お母さんの絵がたくさん並んでいる中に一枚だけタコの絵があって、「なおくんのおかあさん」と書いてありました。父の日の絵は、イカでした。

 

どんな想いで育ててこられましたか?

 幼稚園のころ、なおは先生に身の回りのことをしてもらっていたので、他の人に迷惑をかけないで自分のことは自分でできるようになってほしいと思って育ててきました。

 小学校に入り、先生から目標はと聞かれて、他の人に迷惑をかけないで自分のことは自分でできるようにと言ってきました。そう言い続けて24年たって、今でも靴を履かせてもらって、服を着せてもらって、歯磨きをしてもらって…、本人が自分でできるのは、自分の好きなお菓子をさがして食べる、お菓子が残っていたら袋の口を輪ゴムでとめる、自動販売機で好きなジュースを買う、勝手に脱走する…。我ながら、どんな顔で言ってきたのかなって……(泣き笑い)。

 

絵本を作ることについての想い

 なおは一杯絵を描いていたので、なにか残ればいいなとは思っていました。まさか絵本を作るとは思っていませんでしたが、絵本ができるのは、ただ素直にうれしいです。

 

自閉スペクトラム症について      

 自閉スペクトラム症(いわゆる自閉症とそれに近い状態を合わせたもの)は発達障がい(発達症ともいいます)の一つです。人との関わりがうまくできないことと強いこだわりのために生活に支障があって、医療や教育や福祉のサポートが必要な状態です。近年では、早ければ1歳半の乳幼児健診でその可能性を指摘されることがあります。日本での最近の研究によれば、6歳までに自閉スペクトラム症と診断される割合は3.1%といわれています。

 診療のなかでお勧めしている対応は、家庭、園、学校で本人に上手な接し方をして人との接し方や集団ルールを徐々に身につけてもらうこと、必要に応じ作業療法や言語療法を行って本人の発達を促すこと、およびどうしても苦手なことについては環境を本人に合わせて調整することです。そのような取り組みを続けることで、その子なりの発達がみられ、ときにすばらしい能力を示してくれることがあります。医療機関、福祉機関、教育機関はそのような子どもと親御さんの理解者であり、助言者であり、そして伴走者のような存在だと思います。

 

 

はじめての絵本制作

 絵本の制作は初めてなので、まずイラストレーターの二宮さんに絵本の構成について相談しました。そして静岡新聞社出版部から自費出版することにし、絵本作成にはかなりの費用がかかることがわかりましたので、クラウドファンディングの支援を受けることを考え、その仕組みに詳しい人や絵本に興味のある人にも参加していただき、絵本制作プロジェクトを立ち上げました。誰も絵本を作ったことはありませんでしたが、メンバーでなおくんの絵を使ってどんな絵本を作るか何度も相談し、出版部からもアドバイスをいただいて絵本が完成しました。下の写真は、ズームミーティング終了時のポーズです。
      

 

絵本の寄贈

 より多くの方に手に取ってもらいたいという気持ちから、皆さまの支援金の一部を利用させて頂き、公立図書館へ絵本を寄贈させていただきます。プロジェクトに賛同し、寄贈について同意をいただきました寄贈先図書館リストは下記になります。

 ご自身でリスト外のご指定の図書館に寄贈を選択することもできます。お近くの図書館に寄贈をしてみませんか?

※ご指定いただいた寄贈先から万一寄贈受入の許可が得られなかった場合は、下記の図書館に

 寄贈させていただきたいと思いますので、ご了解ください。

 

 

お孫さんやお友達のお子さんへのプレゼントに

自宅以外へもお送りさせていただきます。

お孫さんやお友達のお子さんへのプレゼントとして一冊いかがですか?

 

リターンの紹介

 

絵本「なおくんのどうぶつえん」

 

 

 

 

オリジナルポストカード(5枚セット)
絵本中に出てくる動物などがプリントされたオリジナルポストカード

オリジナルTシャツ

色:ネイビー、白 サイズ:S、M、L、XL、子供用(120cm)

胸にワンポイントのなおくんが描いた象の刺繍を施したかわいいTシャツです

 

 

オリジナルトートバッグ

なおくんのどうぶつえんに出てくる動物たちがプリントされたトートバッグです。

厚めの生地を使ったしっかりしたバッグで、A4サイズの絵本やPCなどがすっきり入るサイズです。

縦38cm x 横34cm

 

リターン一覧

 

※絵本のみのリターンは自宅への発送もしくは、寄贈の選択ができます。

※全てのリターンは税込・送料込の金額です。

 

=絵本のみ=

【応援プラン⑴】絵本1冊+お礼メール ¥3,000

【応援プラン⑵】絵本1冊+お礼メール ¥5,000

【応援プラン⑶】絵本1冊+お礼メール ¥10,000

 

【おすすめプラン】絵本1冊+絵本の帯に名入れ ¥10,500

 ※個人名、企業名、団体名の記載ができます。

 

=絵本+グッズ=

・絵本+絵葉書+Tシャツ+トートバッグ ¥12,500

・絵本+絵葉書     ¥4,500  

・絵本+Tシャツ   ¥8,500

・絵本+親子Tシャツ ¥13,500

※Tシャツ2枚を選択  

 ・絵本+トートバッグ ¥6,500

 

応援メッセージ

 

独立行政法人静岡県立病院機構 

静岡県立こども病院院長

坂本喜三郎

 動物たちが生きている。なおくんのなかで生きている動物たちが、紙の上に歩き出してきた、飛び出してきた・・。そして、なおくんが書き入れた目から動物たちのやさしさとその時の気持ちがあふれるように出てきている。そこになおくんがいる・・ それが私の第一印象でした。

 なおくんのどうぶつえん、開園!

 

NPO法人エシカファーム代表理事

風間 康寛

 私はこの本の絵を描いているさとうなおさんの支援を続けている者です。もう15年以上のお付き合いになっています。なおさんは子どものころから絵を描くことが好きでした。自閉症らしく画用紙どころか電話帳や雑誌にもそのまま絵を描いていました。その絵がこうやって『絵本』となったことに驚きと、嬉しさを感じています。なおさんの素直な表現を多くの方に知っていただけるとありがたいです。

 

静岡県立こども病院図書室司書  

塚田薫代

 なんて素直な絵なんでしょう!シンプルなフォルム、中間色の美しい色合い、独特の味を醸し出す地模様、一流アーティストのテキスタイル?と思ってしまいます。どこまでもやさしいどうぶつえん、ご一緒に さあどうぞ!  

 

静岡県立こども病院について 

 1977年4月に全国で6番目に開設された小児専門病院です。内科系、外科系、精神科系のすべての科があります。実行者の小林は発達小児科に所属しています。

 

 

プロジェクトメンバー紹介

 

小林繁一:小児科医

 静岡県立こども病院に勤務し、発達障がい、小児心身症が専門です。日本小児科学会専門医、子どものこころ専門医・指導医。趣味は太極拳とジャム作り。好きな絵本は「ともだちは海のにおい」。堀内誠一さんの絵本も好きです。

 

二宮奈緒子:イラストレーター

 息子の主治医としてお世話になっている小林先生。今回、お声かけいただき、制作のお手伝いをさせていただきました。歳月をかけたやりとりから生まれたなおくんと先生の作品。関われてありがたいです。好きな絵本は「ちいさいおうち」

 

小林律子:クラウドファンディングサポート

 クラウドファンディングサポート以前、ReadyForさんにてクラウドファンディングに挑戦した経験から、当プロジェクトもお手伝いしています。主にSNSへの投稿を担当していますが、なおくんの描く優しい絵からなおくんの見えている世界を感じています。好きな絵本は「スーホの白い馬」。

 

福岡加奈子:絵本好き

 絵本が大好きで、いつか絵本を出すのが夢でした。このプロジェクトに微力ではありますが、関わらせていただき、なおくんと小林先生にその夢を叶えてもらいました。ありがとうございます。なおくんのどうぶつえんの絵本と共に大きくなる子どもたちがたくさんいるといいなと思っています。好きな絵本は、『きょうはなんのひ?』。

 

武鑓恭平:クラウドファンディングサポート

小林律子さんから父親がクラウドファンディングをしたいとの相談を受けて、その内容に共感してサポートを実施。好きな絵本は「ぐりとぐら」。

 

プロジェクト実行責任者:
小林繁一
プロジェクト実施完了日:
2022年8月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

絵本を1000冊作成し、支援者にお届けし、また公立図書館などに寄付するための資金として活用します。

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リターン

3,000+システム利用料


【応援プラン1】絵本×1冊+お礼メール

【応援プラン1】絵本×1冊+お礼メール

・絵本1冊(自宅へ発送or寄贈)
 ※自宅以外へのプレゼントしたい宛先も可能
・送料
・お礼メール

支援者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

4,500+システム利用料


絵本+絵葉書

絵本+絵葉書

・絵本1冊
・絵葉書5枚セット
・送料
・お礼メール

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

5,000+システム利用料


【応援プラン2】絵本×1冊+お礼メール

【応援プラン2】絵本×1冊+お礼メール

・絵本1冊(自宅へ発送or寄贈)
 ※自宅以外へのプレゼントしたい宛先も可能
・送料
・お礼メール

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

6,500+システム利用料


絵本+トートバッグ

絵本+トートバッグ

・絵本1冊
・トートバッグ
・送料
・お礼メール

支援者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

8,500+システム利用料


絵本+Tシャツ

絵本+Tシャツ

・絵本1冊
・Tシャツ
・送料
・お礼メール

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

10,000+システム利用料


【応援プラン3】絵本×1冊+お礼メール

【応援プラン3】絵本×1冊+お礼メール

・絵本1冊(自宅へ発送or寄贈)
 ※自宅以外へのプレゼントしたい宛先も可能
・送料
・お礼メール

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

10,500+システム利用料


【おすすめ】あなたのお名前(企業名)を絵本の帯に掲載+絵本1冊

【おすすめ】あなたのお名前(企業名)を絵本の帯に掲載+絵本1冊

・絵本1冊
・送料
・お礼メール
・帯への名前or企業名の掲載

支援者
12人
在庫数
17
発送完了予定月
2022年10月

12,500+システム利用料


スペシャルパック

スペシャルパック

・絵本1冊
・Tシャツ
・トートバッグ
・絵葉書
・送料
・お礼メール

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

13,500+システム利用料


絵本+親子Tシャツ

絵本+親子Tシャツ

・絵本1冊
・親子Tシャツ(子供Tシャツは120cm)
・送料
・お礼メール

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

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