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志ある日本の若者を起業家に育成!日僑塾プロジェクトinベトナム

高橋 伸宏 nobuhiro takahashi(NGO日僑塾代表)

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志ある日本の若者を起業家に育成!日僑塾プロジェクトinベトナム
支援総額
205,000

目標 15,000,000円

支援者
17人
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2018年01月02日 13:58

寄稿(仁平宏):“うつ病作家” 開高健の実像を暴く

 

皆さんにはノンフィクション作家で小説家の開高健(故人)のフアンの方が多いと思う。が、私は、彼の小説やルポルタージュを“うつ病文学”と呼ぶ。

実は、開高健は、生涯に亘り双極性(感情)障害(Ⅱ型)の精神疾患を患っていた。自殺のリスクは高い。その多くは遺伝性だ。そのため、死ぬまで、何度かのうつ病症と5度の軽躁症があった。彼の小説のモチーフは、躁うつ病に特有な対(両)極の人間感情をベースにしたアンビバレンス(ambivalence)が淵源となっている。うつ症文学者の開高には治療的側面でもあったが、‘躁’(感情の高揚)と‘うつ’(感情の減退)の二律背反性の両極のどん底のどん底から流麗な文体(形容詞・副詞句)ないし言葉を掴んで浮揚してきた。

 

 

では、“うつ病文学者”である開高健の実像を暴いてみよう。

彼は、1930年大阪天王寺区生れ。大阪市大法科卒。1989年、食道癌で死去。59才であった。

12才の時、父親が死去、母子家庭となる。健と妹2人、どん底生活であった。母親も妹たちも泣く力さえなく寝そべっていたという。

若い頃の開高は頬がこけ、痩せぎすで神経質そうにメガネをかけ、病的な‘うつ症’相であった。

 

彼は中学生の時、母子家庭で学校へ持っていく弁当すらなかった。昼飯時間はこっそりと校庭隅の水飲み場で水を飲み、頃合いをみて教室に戻るという学校生活であった。

21才の学生の時、詩人であった7才年上の牧洋子(奈良女子大物理卒、寿屋の研究員)と童貞喪失と同時にデキ婚となった。牧は開高の童貞を奪い、妊娠し、母親と一緒に開高家に怒鳴り込んできたのだ。同年長女開高道子が誕生し、健は一方的に開高家を出てしまった。

母子家庭の開高家である。2人の妹がいた。学生時代は長男である健の細々としたアルバイトで生計を立てていた。その後、彼はその後の開高家に関しても妹たちについても一切語っていない。

何はともあれ、妻の牧洋子が“稀代の悪妻”であったというのが彼の仲間(矢沢永一)評である。

 

軽躁期には、ご存知の様にこの悪婦破家から逃げるため世界を旅した。

一人娘の道子(エッセイスト)は慶応文院卒。開高の死から5年後、茅ケ崎の踏切で鉄道自殺、41才。彼女の性格も容貌も父親似であった。妻の牧洋子は2000年、茅ケ崎の自宅で死亡、5日後に発見された、76才。

 

私は、半世紀前にここサイゴンで開高健と何度か飲食を共にした。一緒にサイゴン中央広場での公開処刑を見たことがある。処刑された死体は日暮れまで公衆の目に晒される。処刑後に、開高健は ‘ワイフを処刑したい’ と本音で呟いていた。私は冗談なのかなと顔を覗くと真顔であった。‘オレは鬼婆から逃げるためにサイゴンに来たのだ’ と独白するのだ。国外にいても鬼女に呪われていたようだ。

 

簡単に公開処刑というが、日本人は阿鼻叫喚的なショックを受けて、しばし茫然自失状態に陥る。、読売新聞特派員であった日野啓三も中央広場での公開処刑を正面で見ていた一人であった。やがて、その震慄から小説家に転向している。

また、石原慎太郎が流行作家から政治への道へ転向したのも、このベトナム戦争視察が因由であった。1967年、34歳の石原慎太郎は読売新聞社からベトナム戦争取材の依頼があり、サイゴンの地に立った。そして前線基地で、これまでの作家生活での内面力が遙かに及ばない深淵の闇に突き落とされた。当時のベトナムでは日本人のインテリがそのような精神状態に陥った。同じく、開高健もこうしたベトナム病に感染し、‘うつ’から捨離する活路に発覚し、ギア・チェンジしたのだ。

 

開高は一日中マジェスティクの103号室に閉じ籠っていた。私が訪れると必ず部屋の中で青白い顔をして机に向かっていた。ある日、開高が米軍の迷彩服が欲しいというので、場末のミリタリー・グッズ店で安く買うのをヘルプした。‘なぜ迷彩服が欲しいのか?’ と聞くと、最前線で取材しているような‘偽造写真を撮る’ のだと応えてきた。本音を吐露したな、ロバート・キャパ(ベトナムで地雷で爆死)の偽造写真並みだ、と私は思った。それだけ各社のスクープ合戦が激しかった頃であった。

 

私が ‘防弾チョッキは?’ と聞くと、危険な場所には行かないから必要ないという。私は呆れたが、‘岡村さんは常に防弾着は付けて最前線に行きましたよ’、と皮肉ったものだ。

防弾チョッキ(約15kg)は高価なので必要経費で買えたと思うが、そもそも開高は危険な戦闘現場に行く度胸はなかった。ともかく体躯に似合わずガラス細工のような神経の持ち主であった。

街はずれは木々で覆われており、前線らしい情景はいくらでもあったので、二度だけだが案内したことがあった。なお、私は、常に小型拳銃は懐に入れていた。

 

実際は、本当にここが戦争地帯かと思われる位にサイゴン街中は静かで、長閑であった。農村地帯が主な戦場なので、稀に爆弾の音が遠くから鳴り響いたり、数ヶ月に一度位はテロ的な爆弾の飛来はあった。

 

日本で、ベトナム報道の過熱化が始まったのは、一匹狼の岡村昭彦がベトナム戦争の報道と写真でメディア界に躍り出たからである。彼は、1962年にPANA通信社(時事通信社)の契約特派員として南ベトナム政府軍に従軍した。ベトナム取材の成果は、1964年6月12日号の『ライフ』誌上に『醜いベトナム戦争』と題して9ページの写真特集が掲載された。

岡村は、1965年3月「南ベトナム従軍記」を脱稿、ベストセラーになった。彼自身の思想や意見は一切挿入せず、形容詞副詞のない乾いた文体であり、むしろ恫喝的だ。

開高は、岡村以上の迫力ある筆力とスコープ力を朝日から暗黙に要求されていた。

 

こうして、岡村の「南ベトナム従軍記」と同年同月の1965年3月に競って緊急出版したものが開高の「ベトナム戦記」(出版;朝日新聞社)である。

開高は、帰国直後の足で箱根に一週間籠り、猛烈な想像(妄想)力を発揮して殆ど徹夜作業で編集して緊急出版したものだ。編集記者もその一週間ぴったり開高に張り付いた。

開高自身も「ベトナム戦記」は“真っ赤なニセモノかどうか分らなくて書き上げた”と自ら語っている。まさに開高の‘躁’症文学のフィクションの世界であった。

例えば、そもそもDゾーン地帯は枯葉剤散布地帯である。しかし、枯葉剤に関しては一切触れていない。枯葉剤以外にも、森林地帯に棲む大ヒル、サソリ、毒グモ、毒蛇、大赤毒アリ、野鼠、マラリア蚊などにも一切言及していない。ヒル、毒グモ、赤毒アリは上から降ってきて背中に張り付く、地面は大きな野鼠だ。密林でしゃがみ込んだメガネ姿は歴然とした模造写真であり、まるでマンガだ。メガネも吹っ飛んでいるはずだ。密林は仄暗い、ド近眼な彼はメクラとなる。まずカメラは無理だ。地下トンネルが張り巡されたDゾーンには、ブービィ・トラップが数多く仕掛けられている。これらにも何らの活写もない。無知な日本在の読者を愚弄するものだ。

 

‘総勢200名のうち生き残ったのは17名であった’ とか ‘ベトコンに囲まれ九死に一生を得た’ と生存した戦歴を披歴しているが真っ赤なニセモノの叙述である。実戦に無知なド素人描写だ。実は、枯葉剤散布地域での総勢500名のサ・マック作戦などはなかった。

しかし、開高健の原点はベトナムにあった。“うつ病作家”開高健はベトナムで想像妊娠した。前述の日野啓三や石原慎太郎と同質の心理的化学反応を起こしたのだ。なお、開高は3回来越している。

 

ベトナムとは、何故か日本人を進化させる場所である、今も昔も。

サイゴンで立ち上げた日僑塾の歴史的意義は大きい。

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リターン

5,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・日僑ネットワークへの優先参加権

支援者
9人
在庫数
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発送予定
2018年7月

10,000円(税込)

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(後日写真付きメールにてご報告)
・日僑ネットワークへの優先参加権

支援者
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2018年7月

50,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・定期報告(事務所設立・研修内容など)
・日僑ネットワークへの優先参加権

支援者
2人
在庫数
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2018年7月

100,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・定期報告(事務所設立・研修内容など)
・日僑塾講師としてのスピーチ権(1回分)
(渡航費等は自己負担願います)
・日僑ネットワークへの優先参加権

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2018年7月

300,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・定期報告(事務所設立・研修内容など)
・日僑塾講師としてのスピーチ権(2回分)
(渡航費等は自己負担願います)
・日僑ネットワークへの優先参加権

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2018年7月

1,000,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・定期報告(事務所設立・研修内容など)
・日僑塾講師としてのスピーチ権(3回分)
(渡航費等は自己負担願います)
・起業時に経営への参入権
(アドバイザー的なお役目をお願いいたしたいです)
・日僑ネットワーク日本支部長等としてご参加いただきたいです(お住いの都道府県)※世界中に日僑ネットワークを形成することにご協力願います。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2018年7月

3,000,000円(税込)

・ご支援いただいた方の名前を社旗に記載。
(後日写真付きメールにてご報告)
・定期報告(事務所設立・研修内容など)
・日僑塾講師としてのスピーチ権(4回分)
(渡航費等は自己負担願います)
・起業時に経営への参入権
(アドバイザー的なお役目をお願いいたしたいです)
・日僑ネットワーク日本支部長等としてご参加いただきたいです(お住いの都道府県)※世界中に日僑ネットワークを形成することにご協力願います。

支援者
0人
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