東京二期会｜日本のオペラ文化を未来へ。コロナ禍の今、ご支援を

5月オペラ公演『セルセ』に出演する若手テノール澤原行正より、コロナ禍の中の不安を乗り越え、オペラ公演に出演へ向けてのメッセージを貰いました！

■ オペラ歌手になったきっかけ

初めまして。二期会会員、テノールの澤原行正です。私は中学高校時代、運動部で友人とカラオケを楽しむ…そんな10代を過ごし、小学校教員を目指し教育学部に入学しました。
小学校教員と音楽の中高教員の免許を取るため初めて声楽レッスンを受けたのが声楽との出会いでした。
当初は、オペラって何？っというほど無知だった私ですが、ひたすらオペラや声楽曲を聴き、演奏会に通い、毎日練習し…そんな生活をしていました。
歌手になりたい！！と思ったきっかけは、やはりルチアーノ・パヴァロッティを聴いた時です。そして声の魅力、迫力への憧れを持ち、自分が習いたいという先生を探し、ついに大学へ再入学と流れてまいりました。
私は常に偉大な歌手、素晴らしい舞台、そして歌の力に魅了され、そこに向けて常に歩んでまいりましたが、2018年にオペラ歌手としてデビューし今こうして舞台に立つことができることは本当に幸せです。自分がこれまで関わってきたたくさんの方々への感謝が尽きません。

■『セルセ』への思い、そして、これからの希望

この『セルセ』は「オンブラ・マイ・フ」がとても有名です。私は歌を勉強し始めた当時、毎日のようにこの歌を歌っていました。今こうしてこの役を歌えることを本当に光栄に、嬉しく思っています。
今回の演出はとてもエネルギッシュかつ、アクティブなものになるそうなので、是非そちらもお楽しみいただければと思いますし、そこに向けてフィジカル面でも頑張りたいと思っています！
今回は自分自身初のタイトルロールでもありますが、ご来場くださる皆様に『セルセ』の魅力を感じていただけるよう精一杯努めたいと思います！！ 
光栄なことに『セルセ』の後も『ファルスタッフ』、『魔笛』、『こうもり』と続けて公演に出演する機会をいただきました。今からとてもワクワクしています。私は作品の魅力を伝えられる、そして舞台に立ち続ける歌手でありたいと思っています。今後もたくさんの作品に出演できるよう、日々研鑽を続けていきたいと思います。
コロナウイルスの影響で社会は大きく変わってしまいました。
私もオペラ歌手としてデビューしたものの、昨年はコンサートなど延期や中止の知らせを受けるたびに、仕方がないという思いとともに悔しさ、やるせなさが込み上げました。これからどうなるんだろうという先の見えない不安で、日々の生活のモチベーションにまで影響が出ていたように思います。
やはり歌えないことは歌手には辛すぎますね。今はマスクやパーテーションなどを用いながらの歌唱ではありますが、歌える幸せをとても感じています。
元通り…というのはまだ時間がかかるかもしれませんが、オペラやコンサートを楽しむことができる、また人と人とがコミュニケーションを当たり前のように取れる社会になることが今私の1番の願いです。
オペラという素晴らしい文化・芸術をたくさんの方に知っていただけるよう、少しずつ歩みを進めてまいります。皆様からのこれからも応援よろしくお願いいたします。

公演前にプレイベントに出演いたします。

『セルセ』公演の予習として、ご来場をお待ちしております。　
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＜ヘンデル『セルセ』公演 プレトーク＆コンサート＞

　　日時：2021年4月24日(土) 14:00開演（13:30開場）
　　会場：めぐろパーシモンホール 小ホール
　　料金：全席自由 500円（発売中）
　　出演：中村 蓉（演出家・舞踊家）
　　　　　雨笠佳奈（ソプラノ）、澤原行正（テノール）
　　　　　上尾直毅（チェンバロ）
ご予約･お問合せ：二期会チケットセンター 03-3796-1831
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