前回、初産卵が見られたことをご報告いたしましたが、今回はその後の途中経過をご報告いたします。
 
初産卵は営巣場所として用意した場所の一つ、バリケンネル(イヌ用キャリーケース)にありましたが、第2卵目以降をどこに産卵してくれるかが一番の心配事でした。幸い、その後の産卵がその同じ場所に産卵してくれ、さらに巣を離れる際には卵の上に巣材となる枯葉などで覆いをして卵を隠すようにもしていましたので、その場所を産卵場所としてくれたと、ひと安心しました。
その後、順次、産卵が見られ、野生下と同じ7卵目まで産卵がありましたが、卵を抱く(あたためる)の気配が見られませんでした。1卵目から2週間近く経過し、このまま卵があたためられないと、孵化しなくなってしまいますので、すべての卵を取り上げ、人工孵卵器に入れました。
 
産卵された7個の卵
 
このため、代わりによく似ているスバールバルライチョウの擬卵(レプリカ)を置きましたが、翌日すべて巣からはじき出してしまいました。人間の眼にはよく似ているからと考えましたが、ライチョウにはしっかり判別できたものと感心してしまいました。 
 
その影響からか、8卵目は飼育室の床に産卵したため、貯卵し、人工孵卵をすることにしました。
その後のメスの動きが心配されましたが、幸い9卵目からは再びバリケンネル内に産卵し、その後10卵目、11卵目を産卵し、抱卵を開始しましたのて、ホッとしました。その後の産卵は見られず、今年は11卵の産卵で止まったものと思われました。
このため、このまま抱卵させ、うまく孵化すればそのまま親に育てさせよう考えました。
 
抱卵中のメス
 
 
現時点では人工孵卵した8卵のうち、6卵が有精卵で卵が発生(ヒナが育っている)ことが確認できています。このまま順調に進めば、6月12日前後にもヒナが誕生する予定です。
また、メスがあたためている3卵については確認することができませんので、見守ることしかできません。こちらはうまくいけば19日前後が予定されています。
 
どちらも、皆様にいいお知らせをお届けできるようにスタッフ全員で繁殖に取り組んでしますので、朗報をご期待ください。