ヒナが誕生しました!! -富山市ファミリーパーク-

 

富山市ファミリーパークで12日の夕方から13日の朝にかけて無事、3羽のヒナが誕生しました。そして、いしかわ動物園でもパークとほぼ同じ時期に3羽のヒナが誕生しています。

 

生まれたばかりのライチョウのヒナたち(パーク)

 

実は前回、パークで6個の卵を人工孵卵していることをお知らせしましたが、そのうちの3個は6/7にお隣のいしかわ動物園に移送しています。これは現在のライチョウの飼育園館が4施設(富山、上野、大町、那須)ですが、より多くの施設で飼育繁殖に取り組み、事例を積み上げることによって、より良い飼育技術・繁殖技術を蓄積していくことを目的としているからです。

 

今回はまず、パークの様子をお知らせいたします。

孵化予定日が6/12でしたので、その2日前から4時間毎に卵の変化を観察する体制に変え、見守ってきました。

3羽のヒナのうち2羽は昨年までと同様に嘴打ち(卵に内側からの小さな穴が開くこと)が始まってから1115時間後には孵化し、ヒナの状態も良好そうでした。

 

しかし、もう1羽は嘴打ちの段階で逆子であることがわかり、孵化させるための介助を行ないました。卵で産まれるのに「逆子」とは不思議に思われるかもしれませんが、鳥類ではまれにみられることです。通常は卵の中のヒナは卵の丸いほう(気室がある方)に頭がある体勢で孵化しますが、今回のヒナは卵の尖ったほうに頭があり、このままでは孵化できません。

 

逆子のヒナは卵の殻を慎重に少しずつ剥くようにして卵から出してやらなければなりません。孵化直前の卵の殻の内側には多くの血管があり、これらが収縮しながらヒナが生まれてきますので、非常に神経を使いました。

さらに、生まれたヒナは他の2羽のヒナに比べて体重が軽く、孵化後しばらくしても立ち上がることができず、未熟児の状態でした。このため、体をカップに入れて支えるようにしたり、数時間おきにブドウ糖などの栄養分を与えたりと必死の治療を行ないました。幸い、現時点では何とか元気な状態にまで回復してきています。

 

介助して孵化したヒナのケアの様子(パーク)

 

逆子に対する孵化介助や未熟なヒナの育雛ケアは獣医と飼育スタッフが懸命の努力によって行なわれました。これらの対処はパークでは初めてのことでしたが、このことは昨年、上野動物園をはじめとする、他の飼育園館での同様の事例があって、その時の技術の情報共有によって行われた成果のひとつです。このようにして様々な技術が蓄積されていくのです。

 

パークでは来週、自然抱卵(母鳥が3個の卵をあたためてます)での孵化を控えていて、スタッフ一同、無事に生まれてくることを心待ちにしています。そして皆さまに、またいいお知らせができるように願っています。

 

皆さま、ライチョウのお母さん、産まれてくるだろうヒナたち、そしてパークのスタッフたちに、あたたかい応援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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