ライチョウシンポ~多くのご参加、ありがとうございました~

 平成31年2月3日(日)にライチョウ基金シンポジウムを開催し、県内・県外合わせて200名の方にご参加いただき,最新の知見を紹介するとともに、今後の課題を共有することができました。

シンポジウム会場(サンシップとやま)

 

         開会挨拶 富山市ファミリーパーク

              理事長 中村健一(富山市副市長)

 

 第一部の基調講演ではまず、富山雷鳥研究会事務局長の松田勉氏から立山室堂のライチョウについて、40年前からの生息調査に基づいて、立山のライチョウの生態と自然環境の特徴や、現在の生息状況などをお話しいただきました。

「富山のライチョウを守るために」松田 勉氏

 

また、中部大学創発学術院教授の牛田一成氏からは、高山植物を採食するライチョウの消化のために腸内にいる細菌のことや、動物園で飼育しているライチョウにも腸内の細菌が必要なこと、そして野生復帰に向けての腸内細菌の最新の研究についてお話いただきました。

「ライチョウの野生復帰に向けて」牛田 一成 氏

 

 第二部の報告では、環境省信越自然環境事務所希少生物係長の福田真氏より野生化のライチョウの生息状況や、南アルプスでのケージ内保護と捕食者対策、火打山での植生回復対策などの各地での保全の取り組みについてお話しいただき、域内保全に明るい兆しが出始めている報告をいただきました。

「生息地での保全の取り組み」福田 真 氏

 

 続いて、日本動物園水族館協会生物多様性委員会ライチョウ計画管理者の秋葉由紀(ファミリーパークの獣医さんです)さんからは、ライチョウを飼育している5つの動物園での飼育繁殖の取り組みとその成果から、生息域外保全における動物園の役割について報告がありました。

「動物園での保全の取り組み」秋葉 由紀 さん         

                      

 第三部の総合討論では、当園名誉園長の山本茂行がコーディネーターを務めました。前半は第一部と第二部の発表を受けて今後の域内保全と域外保全のあり方を、後半は会場からの質問を中心に討論を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

  

 会場の皆さまには、ニホンライチョウの生息域内保全と生息域外保全の最新情報をお伝えし、更なる保全の意識を深めていただけたのではないかと思います。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 今回のシンポジウムの内容については後日、報告書にまとめ、この新着情報を通じて皆様にご報告したいと考えています。

   

 なお、本年3月15日(金)には、富山市ファミリーパーク(富山)、東京都恩賜上野動物園(東京都)、大町山岳博物館(長野)、那須どうぶつ王国(栃木)、いしかわ動物園(石川)でニホンライチョウをご覧いただけるようになりましたので是非、お近くの動物園にご来園下さい。

 
 今回のシンポジウムでいただいたご意見なども参考にして、国や日本動物園水族館などと連携し、ライチョウ基金を有効に活用し、二ホンライチョウの飼育繁殖技術の確立に邁進していきますので、これからも応援いただけますよう、宜しくお願いいたします。


 

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