バングラデシュの患者を救え！最高の授業をナースの卵に届けよう

前回の投稿では、イフタール（断食中、日が沈んでからとる食事）とダワット（招待）の文化についてお伝えしました。ラマダンをお伝えする第2弾の今回は、ラマダン中の苦労について。

「今日はダワットが入ったから…」　進まないミーティング

ラマダン（断食）中は、こんなセリフがよく飛んできます。間近に迫るイードフェスティバル（断食後のお祝い）に、バングラデシュの人々は気分も高まります。 「イードショッピングに行ってくる！」

（イードフェスティバルに向けて贈り物や自分へのご褒美を選んでいます。）

家族や友人、仲間との時間は、何よりも大切。バングラデシュ人、人間らしさがあふれています。 思うようにプロジェクトが進まない。そんな時は、そのスタイルに応じて、行動を切り替えます。すると、どんどん受け入れられていく、と実感！バングラデシュ人の温かさに触れることができるんです。

（予定を変更し、資料作成のために駆け込んだ文房具屋さんにて。ラーマンさん（1回目の新着情報をチェック！）と同じ出身地ということがわかり、優しい言葉をかけてくれました。「お医者さまだったんですね！品質選びは任せてください！これから、よろしくお願いします」。ラーマンさんも、負けません。「あなたを信頼していますよ！」）

1週間じゃできないのに…「私、できるわ！」

人と人との絆を大切にするバングラデシュ人。でも、プロジェクトを進めるうえで、困ってしまうことはまだあります。

今年3月、本格的にプロジェクトの準備を進めるために視察を行いました。

（視察の様子。写真左から、国内業務調整役担当JICA青年海外協力隊看護師隊員として経験のある中村由梨子保健師・大類隼人医師・バングラデシュ支部長シャキブル　ラーマン医師・製薬企業に勤める片岡真由美薬剤師：２０１３年３月Future Codeバングラデシュオフィスにて）

コース開始許可を得るため、バングラデシュ人の協力を得られることになりました。
「1週間でできるわ！」 しかし、現在に至っても手続きは進まず。 バングラデシュでは、1週間というのは何日のことをさすのでしょうか…。

こんな例があります。1960年に設立予定だったバングラデシュ名門大学、COMILLA 大学が完成したのは、その40年後、2006年。そう、この国では、忍耐力、根気こそが重要なのです。

今回は、授業を待っている看護師、そして支援くださるみなさまのためにも、40年はかけられないので、私たちが直接手続きを進めております。

（バングラデシュ看護審議会）

苦労はあっても成功させたい、やっぱり、ここで。

いかがでしょうか。バングラデシュのよさと、私たちが直面しているちょっとした苦労を、感じていただけましたか？バングラデシュでは、日本では考えられないようなことが起こります。同時に、バングラデシュには人間の温かみがあります。人間らしさがプンプンします。 こんなバングラデシュだからこそこのプロジェクトを成功させたい。そんな思いで、毎日活動しています。

一人でも多くの看護師が救急医療を知り、行動できるように。

現地プロジェクトのメンバーは、今日も、ダワットに出かけます。

2013年8月5日　e-Educationプロジェクト　久保唯香

（今回の投稿のために、Future Codeバングラデシュ支部、ラーマン真理子さんのご協力をいただきました。）