看護師に届け!ついに授業開始

 

 

2013年より継続して取り組み続けてきたバングラデシュ看護師育成プロジェクトの報告です。2013年後半よりバングラデシュ国内での政治的な問題での暴動などもあり、開始時期をやむなく延期した事情はありましたが、その間にも何度も繰り返し方向性と内容について現地と考え、話し合いを続けて来ました。

 

そして、今回、バングラデシュの首都ダカ、その基幹病院であるバングラデシュ軍病院(Combined Military Hospital)でいよいよプロジェクトを開始します!
みなさまから頂いた、多くのご支援と温かいご声援が、時間はかかってしまいましたが、やっと形となり開始することを報告させていただきます。

 


なぜ、バングラデシュ軍病院で?

 

このプロジェクトでの大きな目的は、この国で中心的役割を担う病院できめ細やかな看護師教育を行い、バングラデシュ国内の優秀な看護師教育のモデルケースとなること。

 

日本の看護師教育を取り入れつつ、現地の文化にも適合させ、また講義内では映像授業も取り入れ、実際の医療を視覚的にもよりわかりやすく、そして実技は現地で講師が直接指導を行います。

 

更にここから看護師育成プロジェクトを長期に継続して行い、看護師不足に苦しむバングラデシュに看護師教育をどんどん広げて行こう!!というわけです。

 

 

クリティカル ケア センターの新設に伴い、「ICU看護師、医療スタッフ教育に力をいれていきたい!」「目指すのはインターナショナル スタンダード!」と立ち上がったのは今回中心となったバングラデシュ軍病院の医師2名。

 

この軍の管理する病院の施設・設備は、バングラデシュの中でもトップレベルですが、それを使う肝心の医療スタッフの「基礎知識・技術」がまだまだ足りていません。

 

そこで、日本からバングラデシュへ現地の求める各講義を担当する医療スタッフを派遣し、日本の看護教育を取り入れた教育を提供していきます。
2014年4月、講義初日を迎えました。まずは薬剤の使用とその管理に関する講義が60名の生徒に対して開始されています。

 

講義初日は、薬剤の管理と使用法

 


講師としてトップバッターを務めたのはFuture Codeで経理も担当する片岡薬剤師。

 

医療事故やミスの中で、薬剤の管理や使用法に関するものは多くの割合を占め、時には患者の命にも直結するものであり、防ぐことのできるミスをなくすためのシステム構築や、そのルールを皆で共有して徹底することも大切なことです。
講義は一般的な薬の知識から、投与に際して注意すべきポイントなどの知識の確認を行い、次に救急カートの整備について日本の事例を参考に紹介した後、実技として実際に病院内にあるカートの整備に取り組みました。

 


生徒たちの勉強への熱意は非常に高く、真剣そのもの。こちらもその期待を裏切らぬようにと身が引き締まります。


バングラデシュの救急カートには山盛りの薬剤が入っていることもあるのですが、日本ではミスを防ぐためカート内の薬剤は整然と並べられており、見比べたときの驚きは大きかったようです。


これまでどのような薬をカートに入れたら良いのか分からないので山のように薬剤を入れていたそうですが、日本の救急カートに入っている薬剤の種類を参考にするため、生徒たちはどの薬をカートに入れるようにするか、外観類似薬の配置など、熱心にメモを取っていました。

 

薬剤に関する講義後では、すでに『これまでは個々の薬剤の暗記中心であったものが、病態との関連からどのように医師が選んでいるのか知ることができた、とても勉強になった』 
『投与ミスを防ぐためにどこをポイントに覚えておく必要があるかよくわかった』

といったコメントが生徒から寄せられています。

 

さらにこのプロジェクト講義後のフォローアップも重視しています。生徒が聞くだけで終わるのではなく、発言もして考えてもらい、講義に参加できるよう講義の後半にはQ&Aや、グループワークなどの形式も取り入れています。


講義で得た知識をどのように実際に医療の現場に生かすことができるのか。ただ知識を与えるのではなく、自分たちで考えてもらい、答えを出していく、という過程を大切にしています。

生徒を小グループに分けて自分たちで現状の問題点や改善案を相談してもらい、プレゼンテーションを行いました。


彼らにとっては初めてのグループワーク。もともと話好きのベンガル人たちなのですが、初めての経験であり、最初は少し戸惑ったようでしたが、こちらが言わずとも互いの方向に体を向けて議論をし、始めてとは到底思えないほどとても堂々と発表していました。

 


感想も「ゲームをしているようで楽しかった」と、リアクションも上々です。

課題の着眼点や解決策もそれぞれしっかりとした内容で、現状の何が問題であり、どうすれば改善できるか、自分たちの出した答えを共有します。

その後、ICUの救急カートを確認したところ、講義前は雑然と山のように入っていた薬剤が、講義で取り上げた薬剤を早速取り入れ、さっそく整理が始められておりました。


何事も一歩ずつ。

私たちも講義内容に生徒の反応をフィードバックし、より効果的な講義となるようにこれからも努力します。

このプロジェクトをこれまで応援し続けて下さった方々がいらっしゃるからこそ、このプロジェクトが本格的に開始できました。
改めて心より感謝申し上げます。
まだまだ講義と実習は始まったばかりであります。私たちは皆様のお気持ちとともに、これを現地に余すことなく還元できるよう、ひとつひとつを丁寧に慎重に進めてまいりたいと思います。
これからも随時報告させていただきます。
今後とも暖かなご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます。


引用・参照:NGO Future Code公式ブログ(http://future-code.at.webry.info/201405/article_1.html)
(2014年5月5日最終更新)

Facebookページでおすすめプロジェクトを毎日配信しています