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ドキュメンタリーで福島に生きる人達と「津波の記憶」を伝えたい

笠井千晶

笠井千晶

ドキュメンタリーで福島に生きる人達と「津波の記憶」を伝えたい
支援総額
2,360,000

目標 1,200,000円

支援者
152人
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2016年08月25日 23:19

【福島をみつめる活動日記3】大熊 ”奇跡” のひまわり/前編

【福島をみつめる活動日記3/福島滞在2016.7.29.〜7.30.



《「帰還困難区域」大熊 ”奇跡”のひまわり前編 



 福島第一原発が立地する、福島県大熊町。ここは、原発から南に約3kmの熊川地区です。毎年秋には鮭が遡上し、冬には白鳥も飛来する、豊かな自然に恵まれた美しい地区です。



 



   



(写真/大熊町の海岸と福島第一原発)    (写真/飛来した白鳥) 



そして、爽やかな風が吹き抜ける丘の上からは、美しい水平線を臨むことが出来ます。



 



   



 現在は、原発事故による放射能の影響で「帰還困難区域」となり、見渡す限り雑草が生い茂る、変わり果てた姿となっています。



その一角に、この夏、咲いたひまわり畑 —— 。



 



         



          (写真/太陽に向かって咲くヒマワリ)



 



制作中の「福島の津波を伝える長編ドキュメンタリー」の舞台の一つにもなる、この地区。今回は、その現状を少しだけ、お伝えしたいと思います。



 



〜生き方を模索する、「深山の雪」〜



 大熊町の住民の木村紀夫(きむら・のりお)さん(50歳)。私自身が、初めて詳しくお話を伺ったのは、いまから2年以上前のことです。震災後の避難生活を経て、長野県白馬村に移住していた木村さんを訪ねました。震災当時は小学4年生だった長女・舞雪(まゆ)ちゃんとの二人暮しです。



白馬での木村さんは「持続可能な生き方」を模索する場として「深山の雪」という、自宅を兼ねた活動拠点を作りました。



 



   



(写真/白馬にある「深山の雪」、作業する木村紀夫さん 2014年撮影)



 



—「福島の現状にも触れながら、いかに人らしく、これからを生きていけるか?」



木村さんが目指すのは、震災・原発事故後の “いまを生きる” 者として、便利すぎる世の中に疑問を投げかけること。



「なぜ、原発は存在し続けているのか?それは、電気を使う消費者がいるからだ。」そう考えた結果、“電気なしには成り立たない”いまの生活を見直そうと活動を始めました。



 



〜伝えられなかった津波、伝えたい教訓〜



—「”一緒に闘うべ”って言えないんです。大熊町では。」



私が最初に白馬を尋ねた頃、そう打ち明けてくださった木村さん。当時は、大熊町の他の町民とは違う“ある事情”を抱えながら、一人悩んでいました。



それは、津波で家族を亡くした遺族であるということです。震災前の人口が1万1500人あまりの大熊町で、津波の犠牲になった方は11人。



木村さんは、父親の王太朗(わたろう)さん(享年77)と妻の深雪(みゆき)さん(享年37)を亡くしていました。そして町で唯一の、津波による行方不明者となったのが、木村さんの次女・汐凪(ゆうな)ちゃん(当時7歳)でした。



 



   



  (写真/3人の捜索チラシ、汐凪ちゃんのために大熊町で花を供える)



 



 大熊町の沿岸部・熊川地区をのみ込んだ、大津波。震災当日の夕方になって、ようやく自宅に戻った時、木村さんが目にしたのは、跡形もなく流された自宅の惨状でした。そして、家族3人の姿がないと分かったのです。



木村さんは言います。



「汐凪は、津波のことを教えていれば、絶対家に帰っちゃダメだって言える子だったのに。」



どうして、汐凪ちゃんに津波の恐ろしさを教えておかなかったのかと、後悔し続けているといいます。



 



      



           (写真/木村さんの自宅跡 大熊町熊川地区)



 



      



               (写真/福島第一原発の排気塔)



 



 津波の翌日には、福島第一原発1号機が爆発し、避難を余儀なくされました。



この時は、父も妻も次女も、全員が行方不明の状態でした。



まずは、無事だった長女と母親の二人を県外に避難させること。その後、木村さんは福島県内の避難所を回り、3人の行方を捜したといいます。



しかし、放射線量が高い大熊町には入りませんでした。理由は、自分の車が出入りすることによって、放射能を外へ持ち出すことを心配したからです。



 



「いまでも後悔っていうか、心にわだかまりが残ったままなんですね。」



避難指示が出された町で、家族の捜索をあきらめる他なかった時の、やりきれない想いがあります。そして、その状況を招いた原発事故への憤りがあるのです。



しかし、そうした津波被災者の状況は、原発事故の報道にかき消され、中々伝わることはありませんでした。



 



      



       (写真/長野県白馬村にて 愛犬の散歩をする木村さん)



 



 そんな体験をした木村さん。せめて教訓として、自分たちの犠牲を生かして貰いたい。そう考え、全国各地で年に数回の講演を行い、体験を話すようになりました。特に若い世代には、「震災後の社会を変えて欲しい」との願いを込めて、辛い経験を言葉にしています。



 



      



       (写真/福島県いわき市での講演会 2015年10月)



 



私自身も、これまでに名古屋、福島、佐世保、山梨など各地の講演会でご一緒させていただきました。決して、器用ではない木村さんが、ひとつ一つ言葉を選びながら、噛みしめるように伝える姿は、多くの人の心に響いています。



 



 そんな木村さんは現在、国から許可される年間30回、一回につき5時間という一時帰宅の機会を利用して、大熊町で汐凪ちゃんの捜索を続けています。



現実は非常に過酷です。相変わらず放射線量は高く、熊川地区では、津波に見舞われた家屋が5年以上もの間風雨にさらされ、一面雑草に覆われた町が広がっています。



しかし、木村さんは言います。



「いまは、ホントに行くのが楽しいんですよね。」



 



     



少しだけ、いたずらっぽく笑いながら、“楽しい”と話す木村さんの笑顔。



震災で家族を亡くし、孤独を抱えていた心に、変化をもたらしたものとはー。



【後半へ、つづく】



 


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リターン

3,000円(税込)

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【最新の取材情報お届けコース】

・お礼メール
・最新の福島取材と制作状況の情報提供

支援者
62人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年1月

10,000円(税込)

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【上映会へご招待コース】

3000円の引換券に加え
・上映会へのペア招待状
・「福島の津波」を伝えるメッセージカード

支援者
50人
在庫数
15
発送予定
2016年1月

30,000円(税込)

80c705f777bcfb80104d39a276f0038b9b94164b

【DVDお届けコース】

10,000円の引換券に加え
・エンドロールへの名前掲載
・完成したドキュメンタリーDVD
・福島の復興支援団体「福興浜団」タオル

支援者
19人
在庫数
完売
発送予定
2016年5月

30,000円(税込)

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【菜種油お届けコース】

1万円の引換券に加え
・エンドロールの名前掲載
・完成したドキュメンタリーDVD
・福島県南相馬の菜の花畑生まれ、菜種油『油菜ちゃん』270g

支援者
17人
在庫数
2
発送予定
2016年5月

30,000円(税込)

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【11月27日 追加コース!】

1万円の引換券に加え
・エンドロールの名前掲載
・完成したドキュメンタリーDVD
・福島県南相馬の菜の花畑生まれ、マヨネーズ『油菜ちゃんマヨ』170g入り、1個

支援者
1人
在庫数
19
発送予定
2016年5月

100,000円(税込)

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【あなたの街で上映会コース】

30,000円の引換券に加え
・完成したドキュメンタリーの上映会開催権
・福島の復興支援団体「福興浜団」Tシャツ

支援者
4人
在庫数
1
発送予定
2016年5月

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