
支援総額
目標金額 4,000,000円
- 支援者
- 290人
- 募集終了日
- 2022年10月26日
あと5日|【映画台本】作品リストご紹介4(五所平之助)
お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。
プロジェクトの募集締切まで、残り5日となりました!
プロジェクト最後の週末を迎えますが、引き続きご協力・応援をどうぞよろしくお願い致します!
さて、1万円以上ご支援下さった方には、当館が所蔵する台本を保護する、スタッフ手作りのカバーにお名前を記載するというリターンをご用意しておりますが、今回は本年生誕120年となる五所平之助監督の台本をご紹介します。
▽【映画台本】作品リストはこちら
▽【寅さん台本】 作品リスト全50作はこちら
写真は、今回の【映画台本】作品リストから五所平之助監督作品の台本です。
(※番号は台本作品リストの番号です)
左上より
118 『新女性鑑』 1929年
119 『若き日の感激』 1931年
120 『花嫁の寝言』 1933年
121 『恋の花咲く 伊豆の踊子』 1933年
122 『人生のお荷物』 1935年
123 『朧夜の女』 1936年
124 『大阪の宿』 1954年
125 『愛と死の谷間』 1954年
126 『鶏はふたたび鳴く』 1954年
127 『たけくらべ』 1955年
128 『或る夜ふたたび』 1956年(仮題『いとしき妻』)
129 『黄色いからす』 1957年(仮題『失われた少年』)
130 『挽歌』 1957年
131 『螢火』 1958年
132 『欲』 1958年
133 『蟻の街のマリア』 1958年
134 『からたち日記』 1959年
135 『日本の飛躍ここに十五年』 1959年
136 『わが愛』 1960年
137 『白い牙』 1960年
138 『猟銃』 1961年
139 『雲がちぎれる時』 1961年
140 『愛情の系譜』 1961年
141 『かあちゃん結婚しろよ』 1962年
142 『100万人の娘たち』 1963年
143 『恐山の女』 1965年
144 『かあちゃんと11人の子ども』 1966年
145 『宴』 1967年
146 『女と味噌汁』 1968年
1902年2月1日、東京に生まれた五所平之助監督は、1923年に松竹蒲田撮影所に監督助手として入社、島津保次郎に師事します。1925年に監督に昇進した後、「松竹蒲田調」「松竹大船調」と呼ばれた、軽妙な喜劇や市井の人を描いた情感豊かな映画を多く送り出し、松竹を代表する監督として活躍しました。
特に知られているのが、1931年に日本初の本格的トーキー映画である『マダムと女房』を監督したことで、トーキー第2作目の『若き日の感激』(1931年)も五所監督が担当しました。『マダムと女房』で主演を務めた田中絹代とのコンビ作も人気を呼び、田中絹代演じる花嫁の寝言が可愛らしい『花嫁の寝言』(1933年)、川端康成の名作の映画化『恋の花咲く 伊豆の踊子』(1933年)などの作品はヒットを記録しました。
五所平之助監督は1941年に松竹を退社、戦中から戦後にかけて大映、松竹、東宝で映画を撮り、1947年の東宝争議により東宝から退いた後、1952年に独立プロダクションのエイト・プロダクションを結成。エイト・プロダクション解消後は、1954年に南鷗プロダクションを結成し、独立プロの監督として人間味あふれる作品を発表していきます。特に作家・椎名麟三と組んだ作品が有名で、『煙突の見える場所』(1953年)、『愛と死の谷間』(1954年)、『鶏はふたたび鳴く』(1954年)などがあげられます。
また、その独立プロ作品に、歌舞伎座プロダクションと提携した作品群があります。五所平之助監督は、この歌舞伎座プロの第1回目の作品『或る夜ふたたび』(1956年)の監督を担当しています。
下の写真は、『或る夜ふたたび』のスクラップブックに収められている「株式会社歌舞伎座作品製作ニュース」No.1です。
歌舞伎座プロダクションは1956年4月に、松竹の創業者の一人で当時会長だった大谷竹次郎の陣頭指揮により創設されました。この資料には、「歌舞伎等の舞台俳優の映画進出が盛んになり」、「二時間半の上映時間制によって必然的に本数の増加が要求されて」きたことから映画製作部を新設したと記されています。大谷竹次郎自身も『映画年鑑1959』で「松竹も対抗上から積極的な二本立に打って出るべきである。…(略)… 私が歌舞伎座プロで併映作品を作って、これを松竹が営業的見地から買い取る形にする」と語っています。
五所監督はこの『或る夜ふたたび』に続いて、『黄色いからす』(1957年)、『挽歌』(1957年)、『螢火』(1958年)、『蟻の街のマリア』(1958年)、『からたち日記』(1959年)、計6作品を手掛けており、1959年に歌舞伎座プロが解散するまでその映画作りを支え続けた監督といえます。
1960年以降も五所監督は精力的に作品を発表し、そのほとんどが松竹で製作・配給されたものでした。『雲がちぎれる時』(1961年)、『かあちゃん結婚しろよ』(1962年)、『かあちゃんと11人の子ども』(1966年)などの作品はいずれも戦前より得意とした、庶民の生活の哀歓を描いた映画です。『わが愛』(1960年)、『白い牙』(1960年)、『猟銃』(1961年)の3作は井上靖の小説が原作のメロドラマで、女性の機微を美しく魅せました。
劇映画としての遺作はテレビドラマの映画化作品『女と味噌汁』(1968年)で、下町の情景をさらりと描き出しました。1981年、病のため逝去。日本映画監督協会の理事長を務めるなど、日本映画界をけん引した監督でもありました。
松竹のみならず、日本映画を語るには欠かせない名匠の五所平之助監督。そのお好きな作品の台本カバーにお名前を入れてみませんか?
次回は、五所平之助監督の作品にも多く出演し、日本を代表するお婆さん役の女優として有名な飯田蝶子の出演作品の台本をご紹介します。
【映画台本】作品リストご紹介1(小津安二郎)
【映画台本】作品リストご紹介2(木下惠介)
【映画台本】作品リストご紹介3(衣笠貞之助)
リターン
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)
- 申込数
- 63
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー『鏡獅子』完成台本表紙デザイン
3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー
当プロジェクト限定!
当館所蔵『鏡獅子』完成台本(昭和25年編集版)表紙デザイン
- 申込数
- 95
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
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3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
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5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー『鏡獅子』完成台本表紙デザイン
3,000円のリターンコース内容に加え、
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- 135人

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- 1,863,000円
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- 終了日
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- 2,234,000円
- 支援者
- 80人
- 終了日
- 12/15
ソマリア2022大干ばつ 緊急支援プロジェクト
- 支援総額
- 100,000円
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- 12人
- 終了日
- 10/24

2023年北照ワインプロジェクト!高校生がワイン?!
- 支援総額
- 1,503,000円
- 支援者
- 111人
- 終了日
- 11/21








