お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。
明日から三連休ですね。今年は10月12日が体育の日ですが、いまだについ10月10日が体育の日だと思ってしまいます。この三連休に運動会を予定されている方も多いのではないでしょうか?文化祭も、そしてレジャーもシーズンですし、お天気に恵まれる連休であることを祈っております。

 

本日、公益財団法人松竹大谷図書館ニューズレター10月号を発行いたしました。
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/newsletter_no211.pdf
上記当館HPより、PDFファイルでご覧いただけます。

10月号では、
・【第4弾】クラウドファンディングのご支援・ご協力のお願い
・新着資料案内
・新規登録資料案内
・資料提供
以上を掲載しております。

 

バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pub/

 

 

さて、今回は3万円以上ご支援下さった方へのお礼、川上音二郎の出世作『意外』(明治27年1月浅草座)の絵本番付の表紙と挿絵をデザインに使用したオリジナル文庫本カバーについてご紹介いたします。

 

川上音二郎は、明治21[1888]年に角藤(すどう)定憲が旗揚げした「壮士芝居」が源流とされる新派を、発展させた俳優です。明治24[1891]年2月に、大阪堺の卯の日座にて「書生芝居」を旗上げし、時事風刺の「オッペケペー節」が人気となり、二度に渡っての欧米巡業でも各地で評判を得ました。

 

明治27年[1894]1 月に、川上音二郎一座が浅草座で上演したこの『意外』という作品は、当時世間を騒がせた、脱獄犯が戸籍を偽って別人になりすまし、判事となっていた事件を劇化したもので、その頃実用化されたばかりの電話を舞台で使用し、切り結ぶ刀から電気で火花を散らすなどの斬新な演出が受け、見物より喝采を受けました。また、劇場内の電燈を消し、舞台だけに照明を照らして月夜を表現したり、幕を使わずに電燈を消して大道具を替えたりするなど、当時の日本ではまだ目新しい、照明による効果を取り入れたことなどが大好評となり、連日売り切れ、公演も日延べとなり、一座の評判は一挙に高まりました。

 

【第3弾】プロジェクトの新着情報でも、この公演の辻番付(芝居の演目、配役、場面の挿絵などが描かれた、今でいう演劇のポスターのような印刷物)をご紹介しました。

https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan3/announcements/14500

 

今回は同じ公演の絵本番付をデザインに使用しました。絵本番付は、公演プログラムにあたる資料で、配役は掲載されているのですが、あらすじは文章ではなく、挿絵で説明されています。
表紙の「川上演劇」の字を囲む枠は、一見普通の黒枠に見えますが、よく見ると「川上」の漢字がデザイン化されており、なかなかお洒落です。
演劇史上重要な、『意外』という作品の絵本番付を、オリジナルの文庫本カバーとして再現したこの一品、是非読書のお供としてお使いいただければ、うれしく思います。

 

(本物の絵本番付[左]と文庫本カバー[右] ※文庫本カバーは見本です)

 

(文庫本カバーの見本 右側は挿絵部分のデザイン)

新着情報一覧へ