お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。本日は中秋の名月ですが、東京は現在、あいにくの曇り空です。夜には晴れ間が出てくれるといいですね。

 

さて、1万円以上ご支援下さった方には、当館が所蔵する台本を保護する、スタッフ手作りのカバーにお名前を記載するというお礼をご用意しています。お選びいただける台本は、歌舞伎76作品、映画は120作品です。また今回は、本年、二代目喜多村緑郎襲名で話題の新派の台本も4作品入っております。

 

まず、映画台本作品リストからご紹介いたします。

映画は、昨年亡くなられた原節子さん、本年が三回忌の高倉健さん、本年が没後20年の渥美清さん、三人の映画人の作品から、それぞれ選定し、リストにいたしました。毎年恒例の寅さん台本作品リストとキネマ旬報ベストテンもございます。

 

今回の新着情報では、42歳でスクリーンから姿を消し、伝説の女優といわれた、原節子さんの出演作品リストをご紹介いたします。

(※番号は台本作品リストの番号です)

 

49 『緑の大地』(1942)島津保次郎監督

50 『安城家の舞踏会』(1947)吉村公三郎監督

51 『颱風圏の女』(1948)大庭秀雄監督

52 『お嬢さん乾杯』(1949)木下惠介監督

53 『晩春』(1949)小津安二郎監督

54 『白痴』(1951)黒澤明監督

55 『麦秋』(1951)小津安二郎監督

56 『白魚』(1953)熊谷久虎監督

57 『東京物語』(1953)小津安二郎監督

58 『山の音』(1954)成瀬巳喜男監督

59 『女囚と共に』(1956)久松静児監督

60 『東京暮色』(1957)小津安二郎監督

61 『女であること』(1958)川島雄三監督

62 『大番 完結篇』(1958)千葉泰樹監督

63 『日本誕生』(1959)稲垣浩監督

64 『路傍の石』(1960)久松静児監督

65 『秋日和』(1960)小津安二郎監督

 

昨年、2015年9月5日に原節子さんが亡くなられた、と11月25日に発表されたときは大きなニュースとなり、当館向かいの映画館・東劇に献花台が設置されました。当時東劇では、松竹創業120周年記念特集上映が27日まで行われており、デジタル修復された出演作品『東京物語』や『晩春』が上映されていました。逝去の報を受けて、観に行かれた方もいらっしゃるかと思います。

 

原節子さんは、28年の映画人生で、約100本の映画に出演しています。小津安二郎監督作品への出演のイメージが強い女優さんですが、今回、選定した17作品の出演リストを見ますと、木下惠介監督、黒澤明監督、成瀬巳喜男監督など、多くの有名な監督の作品に出演していることがわかります。

そして、リストの作品だけでも、『白痴』では黒いコートを纏ったミステリアスな女性、『山の音』では鎌倉を舞台に夫との不仲に揺れ動く妻、女子刑務所の保安課長に扮した社会派作品『女囚と共に』、天照大神を演じた『日本誕生』など、様々な役柄を演じています。また、戦前作品である『緑の大地』では、20代前半の原節子さんが、日本で赤ちゃんを出産し青島(チンタオ)で運河建設に従事する夫の元へ戻る妻の役を演じており、台本の配役には「はつえ[※役名] 二十四五、洋一の妻(明るく親しみ深く、怜悧な女性)」と記されています。当時のスチール写真には若々しい原節子さんの姿が写っています。

当館のスタッフも、やはり原節子さんといえば小津安二郎監督作品、と思っていましたが、今回リストを作成して、その出演作品の多様さに驚きました。

永遠の処女といわれた原節子さん。この17の出演作品のいずれかの台本カバーに、お名前をご記載してみませんか?

 

現在、作品のご希望を伺っていない方も、プロジェクトが成立いたしましたら、順番にお伺いの連絡をいたしますので、それまでごゆっくりお選びくださいませ。
作品リストは、プロジェクト概要「リターンについて」の台本カバーの説明から、または↓こちらからもご覧いただけます。

歌舞伎・新派台本作品リスト
映画台本作品リスト
寅さん台本作品リスト

 

目標金額達成に向けて引き続き頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします!

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