お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。東京はまだまだ雨模様が続いております。今年は雨の多い9月ですね。

さて今週は支援総額が50%を超え、現在52%の1,314,000円となりました。皆さまのお気持ち、大変うれしく思っております!

 

今回の新着では、渥美清さんの出演作品リストをご紹介いたします。

(※番号は台本作品リストの番号です)

 

66 『南の島に雪が降る』(1961)久松静児監督

67 『東京さのさ娘』(1962)酒井欣也監督

68 『あいつばかりが何故もてる』(1962)酒井欣也監督

69 『太平洋の翼』(1963)松林宗恵監督

70 『拝啓天皇陛下様』(1963)野村芳太郎監督

71 『おかしな奴』(1963)沢島忠監督

72 『ブワナ・トシの歌』(1965)羽仁進監督

73 『運が良けりゃ』(1966)山田洋次監督

74 『かあちゃんと11人の子ども』(1966)五所平之助監督

75 『喜劇 急行列車』(1967)瀬川昌治監督

76 『喜劇 団体列車』(1967)瀬川昌治監督

77 『喜劇 初詣列車』(1968)瀬川昌治監督

78 『白昼堂々』(1968)野村芳太郎監督

79 『スクラップ集団』(1968)田坂具隆監督

80 『喜劇 女は度胸』(1969)森﨑東監督

81 『あゝ声なき友』(1972)今井正監督

82 『友情』(1975)宮崎晃監督

83 『八つ墓村』(1977)野村芳太郎監督

84 『キネマの天地』(1986)山田洋次監督

 

本年は1996年8月4日に68歳で亡くなった渥美清さんの、没後20年です。渥美清さん、といえば、だれもが1969年から1995年まで続いた国民的シリーズ『男はつらいよ』の寅さんを思い浮かべますよね。ですが、渥美清さんは“寅さん“だけではないんです。ミステリーや社会派ドラマ、時代劇など、様々なジャンルの作品に出演しており、また違った魅力を魅せています。今回のリストは、『男はつらいよ』シリーズ以外の作品より、19作品を選びました。

 

まず、初期の作品よりご紹介いたします。

『南の島に雪が降る』は、俳優の加東大介の従軍中の体験記を映画化した作品です。太平洋戦争末期に兵士の士気を上げるため「マクノワリ歌舞伎座」が結成される話で、加東大介さん自らが主演しており、渥美清さんは青田上等兵役です。『東京さのさ娘』は、浅草を舞台に、江利チエミさん演じるしっかり者の主人公がガソリンスタンド勤めの青年に恋をする青春メロドラマで、渥美清さんはヤクザ気取りの兄・勘太郎役。兄と妹の設定は、後の『男はつらいよ』を彷彿とさせます。

 

そして、1962年の『あいつばかりが何故もてる』で、渥美清さんは初主演します。この映画で、女子大生の危機を救う銀座のスリ役を演じており、この女子大生に惚れてしまう主人公も、惚れっぽい寅さんの姿を思い起こさせるのではないのでしょうか。翌年の『拝啓天皇陛下様』は、人気を確立した出世作で、軍隊生活をコメディとして描いた作品です。同じく戦争ものの『太平洋の翼』は、太平洋戦争末期、戦闘機・紫電改に乗る兵士たちを描いた、円谷英二の特撮も見どころの大作です。

 

『おかしな奴』は、終戦直後に活躍するも、32歳の若さで逝去した人気落語家・三代目三遊亭歌笑を演じた作品です。『ブワナ・トシの歌』は、学術調査のため、住居施設を作りに先にひとりでアフリカへ向かった男の物語で、アフリカで半年間の長期ロケを敢行した作品です。『かあちゃんと11人の子ども』は、戦中戦後の混乱期に11人の子どもを育て上げた主婦の実話の映画化で、主人公の夫役を演じました。

 

渥美清さんといえば、やはり多いのは喜劇です。ハナ肇さん主演の江戸時代の長屋が舞台の喜劇『運が良けりゃ』では、火葬場の男を演じ、短い出番ながら強烈な印象を残しています。列車や駅を舞台に繰り広げる人情喜劇、“喜劇・列車”シリーズとして有名な『喜劇 急行列車』『喜劇 団体列車』『喜劇 初詣列車』。『白昼堂々』は、デパートに狙いを定め、全国規模で暗躍するスリ集団のコメディで、そのボス役に扮しています。『スクラップ集団』は、社会から取り残された4人の男たちがスクラップ屋を始め成功を収めるも、やがて転落していく悲喜劇です。この作品が公開された翌年の1969年、いよいよ『男はつらいよ』シリーズが始まります。

 

『喜劇 女は度胸』は、森﨑東監督デビュー作のラブコメディで、渥美清さんは純朴な青年の破天荒な兄を演じており、兄弟の設定ですが、こちらも”寅さん”を想起させるでしょうか。戦友の遺書を渡すため全国を旅する男の物語『あゝ声なき友』は、自ら自主製作プロを設立し映画化した作品です。松竹80年記念作品の『友情』は、18代目中村勘三郎さん(当時五代目中村勘九郎)演じる青年と友情を築く人情ドラマ。大ヒットを記録したミステリー『八つ墓村』ではあの有名な金田一耕助を演じています。松竹大船撮影所50周年記念作品『キネマの天地』では、売り子から女優へと成長していく娘を見守る父を、味わい深く演じています。

 

『男はつらいよ』シリーズが作品数を重ねるにつれて、シリーズ以外の出演は減り、ゲスト出演が多くなってきます。このゲストの形で出演した作品のなかに、高倉健さんの映画台本作品リストにある「104『幸福の黄色いハンカチ』(1977)」と「105 『遙かなる山の呼び声』(1980)」があります。役は『幸福の~』が、高倉健さん演じる主人公・島勇作が昔世話になった警察の課長役、『遥かなる~』では、倍賞千恵子さん演じる風見民子が経営する牧場に来る牛の人工授精師役です。どちらも短い出演ですが、スクリーン上で印象を残す役を演じています。この2作品の渥美清さんが良い!というファンの方は、こちらの作品もお選びいただけます。

 

もちろん『男はつらいよ』の作品リストもご用意しております。

『男はつらいよ』シリーズ全48作の台本

 

没後20年の本年、“寅さん”の渥美清さんがお好きな方も、“寅さん”以外の渥美清さんがお好きな方も、是非この機会に、台本カバーにお名前を残してみませんか?

 

現在作品のご希望を伺っていない方も、プロジェクトが成立いたしましたら、順番にお伺いの連絡をいたしますので、それまでごゆっくりお選びくださいませ。
作品リストは、プロジェクト概要「リターンについて」の台本カバーの説明から、または↓こちらからもご覧いただけます。

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