【第6弾】歌舞伎や映画、銀幕が伝えた記憶を宝箱で守る。

【第6弾】歌舞伎や映画、銀幕が伝えた記憶を宝箱で守る。

支援総額

2,605,000

目標金額 2,500,000円

支援者
220人
募集終了日
2017年10月25日

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2018年05月10日 18:01

ニューズレター5月号発行&スクラップいよいよ残り63冊です!

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

本日10日、公益財団法人松竹大谷図書館ニューズレター5月号を発行いたしました。

https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/newsletter_no242.pdf

 

当館HPより、上記PDFファイルでご覧いただけます。

 

5月号では、

・新着資料案内

・新規登録資料案内

・資料をご寄贈くださった方々

・第70回所蔵資料展示「大谷竹次郎五十回忌 -松竹大谷図書館開館六十周年記念-」展

・お知らせ(藤沢市の藤澤浮世絵館【松竹大谷図書館所蔵「3D浮世絵 歌舞伎組上燈籠の世界」】展示[今秋予定])

 

以上を掲載しております。

 

 

さて現在、戦前から昭和27(1952)年までの映画作品のスクラップ233冊について、オーダーメイドのアーカイバル容器「タトウ式保存箱」の背に1冊ずつタイトルを記入し、終わったものから順にスクラップを収納していく作業を行っています。本日、233冊のうち170冊のスクラップを「タトウ式保存箱」に入れることができまして、残り63冊となりました!昨年12月の納品から5ヶ月を経て、いよいよゴールが見えてきました。昭和10(1935)年の映画『人生のお荷物』から作業を始めましたが、現在、昭和27(1952)年の作品まで「タトウ式保存箱」に収納することができております。

 

以前のアーカバイル容器に関する新着情報です。

■2017年12月20日「宝箱 (アーカイバル容器) が納品されました!

■2017年12月22日「株式会社資料保存器材見学報告

■2018年01月09日「HPお名前掲載しました&アーカイバル容器設置!

■2018年03月30日「アーカイバル容器「タトウ式保存箱」へのスクラップ収納作業!

 

ところで昭和20年代は、戦後日本映画の黄金期の始まり、といっても過言ではありません。今回「タトウ式保存箱」にスクラップを収納した映画のなかにも、いくつかその黄金期を象徴する作品があります。

こちらは、昭和26(1951)年公開の『カルメン故郷に帰る』のスクラップです。ボランティアの方に毛筆で綺麗にタイトルを書いていただいた「タトウ式保存箱」に入っていますね。この映画は、日本初の総天然色(カラー)長編劇映画として知られている作品で、日本の映画界を代表する名匠、木下惠介監督がメガホンを撮っています。

また、ニュースでも取り上げられていましたが、先月4月30日に102歳で亡くなった、木下惠介監督の弟で多くの映画音楽を手がけた音楽家・木下忠司が、音楽を担当しています。

 

さて、このスクラップブックがどのように箱に入っているかといいますと、このような感じです。

 

左は、箱を開いたところです。「GasQ(汚染ガス吸着シート)®」と呼ばれる、空気中の有害ガスや資料などから揮発した有機化合物を吸収するシートにくるまれています。右は、箱から取り出したところです。

さらにスクラップを開いたところです。左側には、映画の公開を伝える様々な新聞の切り抜きがびっしりと重ねて貼り込まれています。

そして右側のページには、めずらしい資料が。上の白い紙は、完成記念特別試写会の案内状で、下はその招待券です。

『カルメン故郷に帰る』は昭和26(1951)年3月21日に公開されましたが、その前日の3月20日午後6時半より東京劇場(東劇)にて完成記念特別試写会が行われました。案内状には、松竹創業者の1人で、当時社長だった大谷竹次郎と、提携した富士写真フィルムの社長の名が連名で記され、監督の木下惠介と出演者の高峰秀子、佐野周二の名前も見えます。この試写会のスナップ写真もスクラップに貼り込まれており、挨拶をする大谷竹次郎と木下惠介監督の姿が写っています。

このように、招待券に「日本最初の総天然色映画」と記されています。案内状にも、「『カルメン故郷に帰る』はその結果我が国最初の総天然劇映画として松竹及び富士フィルム両社協力のもとに誕生した次第であります」とあります。この日本初のカラー映画に、いかに力が入っていたかが伝わってくる資料です。

また、別のページの写真に写った劇場の看板には、「TOKYO THEATRE」とあるので、東京劇場であることがわかります。この看板にも「日本最初の総天然色」とあります。貼り込まれている新聞や雑誌記事などに、「わが国初の天然色 総製作費七千数百万円」「勝手の違う天然色撮影」「画期的役割果す 松竹の『カルメン故郷に帰る』 わが国初の天然色映画」「季節に悩む天然色 倍の苦労に張切る」といった見出しがおどっており、当時話題になっていたことがうかがえます。

 

この『カルメン故郷に帰る』のスクラップも、ページがとれそうだったり、貼り込まれた記事が剥がれかけていたりなど、破損が進んでいる状態でした。しかし、今回こうしてプロジェクトのご支援で「タトウ式保存箱」に収納し、破損と劣化の進行を防ぐことができ、第6弾でご支援くださった、皆さまのたくさんのお気持ちを大変うれしく思っております。

ゴールまであと少し。スタッフ一同がんばります!

リターン

3,000


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■HPに名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
39人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンに加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)
…蔵出し台本『助六由縁江戸桜』平成28年3月歌舞伎座公演&『東京物語』小津安二郎監督作品の表紙の特製デザイン!

支援者
65人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年4月

10,000


オリジナル文庫本カバー+台本カバーに名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーに名入れ

5,000円のリターンに加え、
■台本カバーに支援者のお名前をお入れします
※作品リストより、ご希望の作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントにお書き下さい
※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがあります)
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします

支援者
89人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年4月

30,000


オリジナル文庫本カバー(4種)+台本カバーに名入れ

オリジナル文庫本カバー(4種)+台本カバーに名入れ

10,000円のリターンに加え、
■組上燈籠絵「め組のけんか」の文庫本カバー
■浄瑠璃正本「新うすゆき物語」の文庫本カバー

支援者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年4月

50,000


図書館見学会+オリジナル文庫本カバー(4種)+台本カバーに名入れ

図書館見学会+オリジナル文庫本カバー(4種)+台本カバーに名入れ

30,000円のリターンに加え、
■図書館見学会にご招待
【2017年11月30日(木)開催 午前(15人)/午後(15人)】
「午前」「午後」のご希望を応援コメントにお書き下さい
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
※11月30日に見学会に参加出来ない方には予約制で、松竹大谷図書館の書庫を1時間ご案内するガイドツアーへの招待券をお送りします。有効期限:平成29年12月~平成30年7月の平日(開館日及び整理休館中)

支援者
13人
在庫数
16
発送完了予定月
2018年4月

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