コロナ禍で諦めかけた約束を今。最高の演奏をCDに残したい

皆様からのご支援、誠にありがとうございます。またいただいた応援コメントを読むたびに、皆様に支えられているおかげで私たちがここまで頑張ることが出来ていると改めて気づかされます。いつも温かいお言葉をいただき本当に感謝申し上げます。
今後ともオオサカンを何卒よろしくお願いいたします。

さて、今回の活動報告は、アレッシ氏との2度目の共演となった第24回定期演奏会について振り返りたいと思います。

第24回定期演奏会は、2018年３月12日（月）住友生命いずみホールにて、当団正指揮者 松尾共哲の正指揮者就任記念として開催し、ゲストソリストとして、ジョセフ・アレッシ氏をお迎えしました。

第１部はゴーブ作曲『アウェイデー』でスタート。ブロードウェイミュージカルへのオマージュとして書かれ、休日の解放されたフィーリングが表現された作品で、スピード感溢れる演奏での幕開けとなりました。続いて、ルディン作曲『詩のない歌』では、静寂な伴奏に浮かぶ美しいメロディーが多彩な音色で豊かに表現されました。
第1部のメインは、松尾の正指揮者就任を祝うためにアメリカより駆けつけてくれたアレッシ氏の独奏で、氏のために書かれたトヴェイ作曲『リンカーントンネル・キャバレー』（日本初演）を演奏。多様性をもつ都市「ニューヨーク」らしく、ジャズやミュージカル、キャバレー音楽など様々な音楽要素が含まれている作品で、氏の縦横無尽なテクニックと音楽表現は圧倒的な次元で繰り広げられ、会場からは万雷の拍手が贈られました。

第２部は、すべてフィリップ・スパークの作品を取り上げました。まずは『ハンティンドン・セレブレーション』で爽やかにスタート。続いてアレッシ氏が再登場し、サンバの要素を用いたラテン風の作品『トロンボーン協奏曲』より第３楽章を演奏。遊び心が感じられる音楽と感傷的なメロディーが氏により洒落っ気たっぷりに表現されました。また、アレッシ氏とオオサカントロンボーンセクションとのコール＆レスポンスもあり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

演奏会の最後を飾るのは『ダンス・ムーブメント』。難易度の高い楽曲で、標準編成にチェロが入るアメリカ空軍バンドの委嘱作品です。第２楽章は、ケルト風の音楽を木管楽器のみで軽快に演奏、続く第３楽章は金管楽器のみで格調高いコラールが輝かしいサウンドでホールに響き渡りました。最終楽章は、躍動的な音楽が松尾のタクトによってエネルギッシュに表現され、高揚感を維持しながら盛大に締めくくられました。

アンコールでは、アレッシ氏の「さつき！おいで！」の呼び声で当団トランペット奏者 岡原さつきが登場！アレッシ氏とのデュオでトゥリン作曲『ファンダンゴ』を披露、二人の見事に波長のあった演奏で聴衆を魅了しました。最後はスパーク作曲『バンドワゴン』を演奏し、興奮のなか終演となりました。

松尾とオオサカンのためにアメリカから日本へ駆けつけてくれたアレッシ氏。見えない絆がさらに深まった第24回定期演奏会でした。

そして今回のプロジェクトで、皆様との絆も一緒にCDというかたちにしたいと思っております。

どうぞこのプロジェクトにご支援をよろしくお願いいたします。