創刊60年の定期刊行物『世界と議会』。記念号の発行を皆さまと共に
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 62人
- 募集終了日
- 2022年2月10日
【残り1日】これからの「政治」の話をしよう#3
尾崎財団初の挑戦となるクラウドファンディングも、終了日まであと一日となりました。
たくさんの皆さまにご支援ならびにご声援いただき、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
しかし期間内に目標金額に1円でも届かなければ、いただいたご支援も全て返金となってしまいます。
達成には皆さまのお力添えが必要です。
ぜひ最後まで、ご支援・応援のほどよろしく願いいたします。
今年で創刊60周年を数える、尾崎財団の機関誌『世界と議会』。
過去には与野党を問わず各党で活躍する議員をはじめ、学識者や実務者など数多くの論考や提言を取り上げて参りました。
2018年に惜しまれながらこの世を去った、不世出のコラムニスト・勝谷誠彦氏。
同氏最後の公式な講演録を過去2回に続き掲載いたします。
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咢堂塾設立二十周年記念・特別講演会】(2018年4月21日開催)
「これからの『政治』の話をしよう」
勝谷誠彦(コラムニスト)
■政治家は有権者の写し鏡
これは有権者も悪い。結局、この有権者にしてこの政治家なんです。そういう政治家しか育てられていないんでしょう。咢堂先生のような政治家を、われわれの手でちゃんと作らなきゃいけない。
今ちょっと若い政治家の中で少し芽が出始めているところはあるんだけれども、皆、二世・三世なんだな。小泉さんの息子なんか、なかなかいいよ。しゃべりすぎだけれども。でも結局は親の七光りがあるわけでしょ。
全くゼロから出てきて、こいつはいいな、こいつは光ってるなというものを育てていかなくてはいけない。
一つは、小選挙区制がダメ。僕の地元は尼崎市で、兵庫八区。だいたい十万票くらいとると通るところなんで、六十四万票の私なら、屁でもないところなんですが、まあ選挙区の大きさは違いますが。
でも、もうちゃんといるんですよ、決まった人が。公明党です。昔みたいな中選挙区ならば、だいたい三番目か四番目におもろい奴が入ったじゃないですか。だからあの頃の国会って、ちょっと変わったのがいて、それが結構、閉塞的な国会に風穴を開けたりしてた。
今はもう、ガチガチな奴しかいないんですよ。所属する政党に自分のすべてをささげなければいけない。組織にがんじがらめになってる。だから本当につまらない。でもこんなのって、独裁国家といっしょでしょ。
仮に僕が自分の地元から国会議員に出ようとしたら、例えば自民党の公認をもらうとするでしょ。でも「自公」だから、公明党が出れば僕はそこからは出られないんですよ。こんな馬鹿な話はないんですね。まあ出て落ちればいいだけの話だけれども。
こういうおかしな政治の状況を、ちょっとずつ皆さんで声をあげて変えていってほしいと思います。有権者が本気で変えようとしないと、政治も政治家も変わらないですよ。
■子供のうちから政治教育を
僕が今話しているような根本的な疑問って、実は新聞も雑誌もテレビもあまり言わないでしょう。日本の議会制民主主義はどうなっているかとか、本質的なところを言わないでしょう。これがおかしいんです。
だから皆さんの子供や孫に、もっとそういうことを考えさせてほしいんです。それがないと次の世代で、日本の政治はもっとダメになる。
今の子供たちって、政治についてどのくらい勉強しているんでしょうかね。日本の教育というのは、根本的な原理・論理をあまり重んじないで、目先のテクニックだけ教えるわけなんですよね。
でも本当に大事なのは、政治でも経済でも、その根本原理なんです。政治とは何か、経済とは何か、民主主義とは何か、どういう歴史があって今に至っているのか、そういう本質的な部分をしっかり考える教育が必要なんです。ただただ今起きている現象だけを説明したり、覚えさせたりするような教育は意味が
ない。
だから僕は、この尾崎財団がやっている咢堂塾なんて、とても良い機会だと思うんですよ。政治とは何か。議会制民主主義とは何か。咢堂先生が、その時代に何を思い、どういう行動をとったか。なぜ日本が今のような、良い意味ではこんなに隆盛したのか、悪い意味ではこんなにみじめな政治状況になっているのか。
それを数十年という長い単位で丁寧に見ていく、じっくりと考えていくことが大事なわけです。
これは大変申し上げにくいんですが、日本のダメな時というのは、全共闘世代が日本の中枢にいた時なんです。今またその子供たちが中枢に入りつつあって、ちょっとやばい状況になっている。
全共闘世代ってね、僕もそういう括り方は好きじゃないんだけれども、何がダメかというと、人のせいにするんですよ。社会が悪いって。朝日新聞なんかも、すべてそうでしょ。こんな事件が起きたのは社会が悪いからだ! いや、違うんですよ。そいつが犯罪者だから起きたんですよ。
何でもかんでも社会のせいにするなと。お前が悪い。もっというと俺も悪い。こんな世の中にして申し訳ないと。俺が悪かった、責任を取ると。
それを、人を指さして、お前が悪い、社会が悪い、体制が悪いと。そういうことを言う時代は必ず腐敗するんです。
そして結局は何も変えることができないまま終わる。
リターン
3,000円
Aコース(世界と議会60周年特別号のお届け)
尾崎財団からの御礼レターと『世界と議会』60周年特別号1部、「人生の本舞台」ポストカードをセットでお届けします。
また希望される方のお名前は誌面にて「協力者一覧」に掲載するとともに、財団特設サイトでもリンク付きで掲載いたします。
- 支援者
- 29人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
10,000円
Bコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年)
Aコースに加え、尾崎財団の会員特典を1年間ご提供いたします。
特典期間中に発行の『世界と議会』お届けや会員限定イベントへの優待、会員専用サイト限定の各種コンテンツをご利用いただけます。
- 支援者
- 22人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
20,000円
Cコース(「人生の本舞台」書籍+色紙セット)
Bコースまでのリターンに加え、尾崎行雄の著作「人生の本舞台」復刻版と色紙のセットをお届けします。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 88
- 発送完了予定月
- 2022年3月
30,000円
Dコース(「人生の本舞台」書籍+色紙+扇子のトリプルセット)
Cコースまでのリターンに加え、尾崎行雄の言葉「人生の本舞台は常に将来にあり」をあしらった特製扇子をお届けします。数量が限られますので、あらかじめご了承ください。
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2022年3月
50,000円
Eコース(世界と議会60周年特別号50部+寄稿枠)
『世界と議会』50部に加え、論文や随筆の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
100,000円
Fコース(世界と議会60周年特別号100部+寄稿枠)
『世界と議会』100部に加え、論文や随筆の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
150,000円
Gコース(世界と議会60周年特別号100部+裏表紙広告掲載枠)
『世界と議会』100部に加え、裏表紙の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
200,000円
Hコース(世界と議会60周年特別号100部+背表紙広告掲載枠)
『世界と議会』100部に加え、背表紙の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 1
- 発送完了予定月
- 2022年3月
300,000円
Iコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年+「尾崎咢堂全集」12巻セット)
Bコースまでのリターンに加え、「尾崎咢堂全集」全12巻セットをお届けします。(Cコースの書籍と色紙のセット、およびDコースの扇子は含まれませんのでご注意ください)
各巻とも紙箱、フィルム包装されております。程度のよい個体を選んでお届けしますが、発行年(昭和31/1956)からの経年変化がございますことをあらかじめご了承願います。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月