プロジェクト本文
▼自己紹介
永田町1丁目1番地1号に位置する、わが国初の政治博物館「憲政記念館」。その一角で私たち尾崎行雄記念財団は、議会民主主義の発展と有権者啓発を目的とした各種事業活動を行なっております。
団体名にもある尾崎行雄はわが国最初の議会が開設された1890年(明治23年)の第1回総選挙で衆議院議員に初当選し、吉田茂の「バカヤロー解散」による1953年(昭和28年)の第26回総選挙で初落選。連続25回の当選と63年の議員歴は現在も最長不倒となっています。
明治から大正、そして昭和の戦後までを駆け抜け、大日本帝国憲法と戦後現在も続く日本国憲法、ふたつの憲法の公布にも立ち会った唯一の政治家でもあります。
尾崎はつねにわが国における議会制民主主義の定着と、それ以上に「良識をもって、より良い候補者を選挙で選ぶ」有権者の成熟を願いつづけ、初落選の翌年1954年(昭和29年)10月に95年の生涯を終えました。
尾崎の遺志を次代に伝え、この国の政治を前進させてゆくこと。それが私たち尾崎行雄記念財団のミッションです。当財団の会長は代々、時の衆議院議長が務めますが、国からの補助金もなく、運営の原資は会員皆様からいただく会費や各種事業の収益で賄われています。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
尾崎財団が手掛ける事業は時とともに変わり、現在に至ります。インターネットの無かった昭和期は講演会の開催や尾崎関連書籍の出版事業、様々な記念イベントの開催が主な柱となっていました。
また平成以降は尾崎三女・相馬雪香とともに理事の石田尊昭が立ち上げたリーダー育成塾「咢堂塾」(がくどうじゅく。咢堂は尾崎行雄の雅号)の運営や、近年は政治関連分野の書籍顕彰事業「咢堂ブックオブザイヤー」を制定し、すぐれた書籍へ賞を贈るなどの事業を行なっております。
そうした中でもっとも長い歴史をもつ事業が、定期刊行物『世界と議会』の発行です。1961年(昭和36年)に創刊され、今年で60年になります。

政治を主要テーマとしたオピニオン誌が存在しなかった当時、初期の同誌は政治家にとっても貴重な発信媒体としてスタート。これまでの寄稿陣には当選直後の中曽根康弘・衆議院議員や田中角栄・通産大臣、大平正芳・外務大臣など、後に総理大臣をつとめる閣僚などの寄稿も見られます。
現在はインターネットやSNS、動画チャンネルの普及などで政治家が自身の主張を発信することが容易になりましたが、手軽になった一方で炎上や失言も数多く見られるようになりました。あらためて活字、それも紙媒体で持論を世に問うことの重要さを感じます。
大平正芳外務大臣
しかしながらインターネットの普及とともに紙媒体への関心が失われ、当初は月刊として発行していた同誌も縮小を余儀なくされます。一時期は隔月刊となり、現在は季刊として年に数回の発行まで激減。昨年のコロナ禍以降はいっそう厳しい現状となっています。
また、『世界と議会』の縮小と呼応するかのごとく、現代は政治家と有権者の距離が遠ざかっていまいかという思いにも駆られます。SNSの普及で、たしかに議員と市民の距離は近くなったように見えます。しかしその一方、伝わりにくく、また届きにくくもなったのではないか。そのように感じる方も多いのではないでしょうか。「伝える」ことと「伝わる」ことは似ているようで、そこにはたった一字ながらも大きな違いがあります。
『世界と議会』にとって還暦となる今年、その意義を改めて世に問いたい。
そして願わくば、クラウドファンディングを通じて支援者の皆さまとともに節目の記念号をつくり、尾崎の後輩たるすべての国会議員の方々にも尾崎が生涯をかけて目指したものを共有したい。そのように願っております。
▼プロジェクトの内容
今回のプロジェクトですが、その目的は大きく3つあります。
その1
「有権者の声が届く」特別号にいたします。前項でも書きましたが、「届ける」ではありません。実際に「届く」、ここに何よりも重きを置きます。
今回発行する『世界と議会』60周年特別号ですが、プロジェクトの正否に応じて計画が大きく変わります。プロジェクト未達成の場合でも特別号は発行されますが、誌面のボリュームやお届けできる対象も大幅に限られます。
逆に達成の暁には、皆さまよりいただく原資をもとに誌面ならびに発行数を大幅に増強、当財団が責任をもってすべての国会議員の方々にお届けします。
その際「どうやって皆さまの声を国会議員の方々に届けるか」ですが、皆さまがリターン購入とともにお寄せ下さるメッセージの数々を一本の記事として掲載いたします。
ただし字数に関しては誌面の都合もありますので、お一人様あたり100字までとさせていただきます。応募者多数の場合は、プロジェクトの進行過程で本プロジェクト上で皆さまと相談しながら企画を固めていきたいと考えております。
純粋な応援メッセージはお気持ちとしてありがたく頂戴するとともに、掲載対象は「党派を超えた、わが国の政治への提言」に限らせていただきますことをあらかじめご了承願います。まとまった分量の提言をご希望の方は、ぜひともリターンのEコースもしくはFコース購入をご検討いただけると幸いです。
その2
すべての有権者と政治家に「党派や政治信条を越えて、今だからこそ読んでいただきたい」誌面づくりを行ないます。
そのため今回のプロジェクト成果物はあえて単行本とせず、定期刊行物のスタンスを貫きます。当財団でもこれまで尾崎著作の復刻を手掛けておりますが、「よい政治とは何か」「どうすれば有権者と政治家は向き合えるのか」を幅広く呼び掛ける場合、単行本ではどうしても読み手の志向によって関心も異なります。
あくまでも不偏不党の立場を貫き、幅の広い寄稿陣を予定しています。決定した寄稿陣は順次、本プロジェクトの進捗でもお知らせして参ります。また、政治家でありながら全12巻の全集を遺すほどの著述家でもあった尾崎の作品群の中から、とっておきの論考を復刻掲載いたします。
特別号のボリュームは通常号の倍以上を計画していますが、最終的な分量はプロジェクトの正否にも因ります。
その3
なぜ尾崎財団がクラウドファンディングによる醵金(きょきん)を募ろうと思い至ったのか。プロジェクトの展望そしてビジョンにもつながります。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
5年前の2016年、当財団設立60年。その節目に発行した『世界と議会』に、憲政記念館の前身となった尾崎記念会館、そして永田町にそびえ立つ「3権分立の時計塔」の建設記録が残されています。
本プロジェクトをご覧の皆さまにもぜひお読みいただきたく、特別掲載いたします。下記のURLよりアクセスいただけると幸いです。
https://ozakiyukio.jp/wp/2016.html
もともとは財団と申しても余剰の基金があったわけではなく、会館の設立を企図して衆議院と参議院の所属議員はもとより、全国の自治体や民間の有志、小中学校の生徒の方々など幅広いご支援をいただき基金を募った経緯があります。その範囲は国内に留まらず、世界の各地で頑張る在外同胞の方々、そして最終的には当時の天皇陛下(昭和天皇)からも御下賜金も寄せられた、前代未聞の一大プロジェクトでありました。
まさに現代における「クラウドファンディング」に近い呼びかけで、皆さまの思いの結晶として尾崎記念会館は永田町1丁目1番地1号に建設されることとなりました。
また、当財団の副会長を永く務めた尾崎三女・相馬雪香(1912-2008)は、わが国を代表する国際NGO「難民を助ける会」の創設者としても知られています。
発足当時は「インドシナ難民を助ける会」として、やはり政府の支援に頼ることなく、全国の有志に広く呼び掛けを行ないました。
「ひとり1円の気持ちを寄せて頂ければ、それが1億円の原資になる。日本は海外の困った人に対して、けっして冷たくない。「困ったときはお互いさま」そんな日本人の心意気を呼び覚まし、世界に示したい」
難民を助ける会も、やはりきっかけは現代のクラウドファンディングと言っても差し支えない呼びかけに端を発しております。
一人一人の力は、微力かも知れない。けれども、決して無力なんかじゃない。
現在のわが国の政治を、もっと良くしたい。そのような想いも、今回のプロジェクトを通じて結実できるのではないか。そう確信しております。
どうすれば、わが国の政治はもっと良くなるのか。与野党の分断を乗り越えて、わが国の民主主義を前進させることができるのか。その方策のひとつが今回、不偏不党の立場で広く皆さまに呼び掛けるプロジェクトの正否ではないか。そう考えております。
与党は野党の、そして野党は与党の、それぞれの声を聞いて欲しい。そして、互いに呼びかけてほしい。何も政治家に限ったことではありません。党派や信条、主義主張を乗り越えて「どうすればこの国の政治は、もっと良くなるか」を一緒に模索する。
今回のプロジェクトが目指す最大の目的、そして成果やビジョンは、まさにそこにあります。
- プロジェクト実行責任者:
- 石田尊昭(尾崎行雄記念財団理事・事務局長)
- プロジェクト実施完了日:
- 2022年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
クラウファンディングの資金をもとに『世界と議会』60周年特別号を製作配本いたします。 資金は特別号編集・印刷費用のほか、賛同いただいた方ならびに衆議院と参議院に所属するすべての国会議員の方々への配本費用に充てさせていただきます。 通常は主に財団会員向けの配本となりますが、今回の特別号は賛同いただく皆さまの「わが国の政治に対する意見や提言」も反映し製作されます。 インターネットやSNSの普及で、私たち有権者の意見は比較的容易に政治家へ「届けられる」ようになりました。その一方での現代においても、ブロックやスルーなどで私たちの声が政治の場に「届く」とは限らない現状があります。 賛同いただく皆さまにおかれましては、本プロジェクトへの参加ならびにご支援を通じて、有権者の想いをダイレクトに政治の現場に届ける機会となります。
プロフィール
日本の政治の中心地・千代田区永田町1丁目1番地にある尾崎行雄記念財団と申します。 「議会政治の父」尾崎行雄が目指した民主主義の成熟と発展、有権者啓発に向けた各種事業活動を行なっています。
リターン
3,000円
Aコース(世界と議会60周年特別号のお届け)
尾崎財団からの御礼レターと『世界と議会』60周年特別号1部、「人生の本舞台」ポストカードをセットでお届けします。
また希望される方のお名前は誌面にて「協力者一覧」に掲載するとともに、財団特設サイトでもリンク付きで掲載いたします。
- 支援者
- 29人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
10,000円
Bコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年)
Aコースに加え、尾崎財団の会員特典を1年間ご提供いたします。
特典期間中に発行の『世界と議会』お届けや会員限定イベントへの優待、会員専用サイト限定の各種コンテンツをご利用いただけます。
- 支援者
- 22人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
20,000円
Cコース(「人生の本舞台」書籍+色紙セット)
Bコースまでのリターンに加え、尾崎行雄の著作「人生の本舞台」復刻版と色紙のセットをお届けします。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 88
- 発送完了予定月
- 2022年3月
30,000円
Dコース(「人生の本舞台」書籍+色紙+扇子のトリプルセット)
Cコースまでのリターンに加え、尾崎行雄の言葉「人生の本舞台は常に将来にあり」をあしらった特製扇子をお届けします。数量が限られますので、あらかじめご了承ください。
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2022年3月
50,000円
Eコース(世界と議会60周年特別号50部+寄稿枠)
『世界と議会』50部に加え、論文や随筆の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
100,000円
Fコース(世界と議会60周年特別号100部+寄稿枠)
『世界と議会』100部に加え、論文や随筆の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
150,000円
Gコース(世界と議会60周年特別号100部+裏表紙広告掲載枠)
『世界と議会』100部に加え、裏表紙の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
200,000円
Hコース(世界と議会60周年特別号100部+背表紙広告掲載枠)
『世界と議会』100部に加え、背表紙の掲載枠を提供いたします。
掲載内容については、不偏不党の立場に則り原稿の修正をお願いする場合がありますのであらかじめご了承願います。
また入稿締切りの関係上、応募者の方には編集部より別途ご連絡差し上げます。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 1
- 発送完了予定月
- 2022年3月
300,000円
Iコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年+「尾崎咢堂全集」12巻セット)
Bコースまでのリターンに加え、「尾崎咢堂全集」全12巻セットをお届けします。(Cコースの書籍と色紙のセット、およびDコースの扇子は含まれませんのでご注意ください)
各巻とも紙箱、フィルム包装されております。程度のよい個体を選んでお届けしますが、発行年(昭和31/1956)からの経年変化がございますことをあらかじめご了承願います。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2022年3月
プロフィール
日本の政治の中心地・千代田区永田町1丁目1番地にある尾崎行雄記念財団と申します。 「議会政治の父」尾崎行雄が目指した民主主義の成熟と発展、有権者啓発に向けた各種事業活動を行なっています。