プロジェクト概要

学生たちのアイディアと視点から、皆がサポートしあえるキャンパスへ

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。筑波大学学生相談室です。

 

学生相談室では、臨床心理士・公認心理師の資格をもった専門家たちが、学生たちの抱える様々な悩みに対する支援を行っています。

 

昨年度は相談件数が年間4,000件を超え、最近では相談予約がすぐに埋まることが多くなっています。そのため、学生たちにとって気軽に相談しにくい状況にあります。筑波大学には他にも多くの専門的な相談機関があります。しかし、それでも全ての学生に支援の手を届けることは難しい状況です。

 

そこで、学生たち自身の力を学生たちの支援のために活かせるよう、ピア・サポートという制度の導入を試みています。ここに今回、皆様からのご協力をいただければと考えています。

 

 

学生同士でおこなう等身大の支援活動「ピア・サポート」

 

みなさんは「ピア・サポート」という言葉をご存知でしょうか。

 

ピアとは「仲間」を意味し、ピア・サポートとは仲間同士の支援活動を示す言葉です。

 

専門家が、専門的な知識・技術をもとにサービスを提供する「縦の関係」ではなく、仲間であるからこそ気づける問題点やアイディアで、等身大の支援活動をおこなう「横の関係」であることにその魅力があります。

 

自殺や危機的状況に陥る学生は、人間関係から孤立していることがほとんどです。彼らにとって、専門的な支援を準備しておくことももちろん大事ですが、より柔らかで親しみのあるつながりを持つことが重要で、そのためにピア・サポーターの存在が大きな役割を果たすと考えられています。

 

また、学生の視点から「これがあったらいいな」「こういう支援が助かるな」という支援活動を展開することで、利用する学生もアクセスしやすく、キャンパス全体に支援の輪が広がることが期待されています。

 

 

 

自分のあり方や今後を考える重要な時期、学生たちが抱える悩み

 

学生たちが抱える悩みは、学業、人間関係、進路など、多種多様です。

 

高校生までは大学合格を目標にして勉強を頑張れていた学生も、大学に入るとずいぶんと選択肢が広がり、自分のやりたいことを問われる機会が増えます。そうすると、本当に自分がしたかったことは、何なのかわからなくなってしまい、自分自身を見失うような体験をすることがあります。

 

研究に力を注がなければならない一方で、就職活動も一生懸命やらなければいけない、といった忙しさやプレッシャーの下で、心身の調子を崩してしまう学生は多くいます。

 

また、研究や課題のちょっとしたつまづきから大学にいけなくなってしまい、引きこもってしまう学生もいます。すると途端に人間関係から孤立してしまい、さらに援助が求めにくくなってしまうケースもあります。

 

 

学生相談室でのピア・サポートの取り組み

 

筑波大学では、2年ほど前から、ピア・サポートの活動が始まりました。

 

 

しかし参加している学生に対して十分に研修が行えておらず、活動も学内全てに広げていくほどの規模ではありません。ここからさらに活動を強化、発展させていくことが必要だと考えています。

 

今年4月からは「ピア・サポートルーム」として1室を構え、活動を少しずつ始めているところです。ガラス張りで、外からも様子がよくわかる素敵な部屋ですが、いまだ整備は途上です。

 

ちょっと疲れたなという学生や、居場所がなくてしんどい思いをしている学生が、ふらっと立ち寄れるような雰囲気をつくっていきたいと思っています。また、学生たちが自主的にいろんな企画を開催できる、ピア活動のプラットホームとして機能することを期待しています。

 

 

 

学生ピア・サポーターとして、知識と技術を身につけたい

 

今回のプロジェクトでは、皆様よりご支援をいただき、ピア・サポーター育成のために学生たちが研修会に参加したり、講師をお招きしたりする機会をつくりたいと考えています。

 

人を支援したり、悩みを聞いたりというピア・サポーターの活動には、専門的な知識や訓練が必要です。ピアサポートは同じ立場の人が支援するということなので、当然専門家が行う支援よりも互いの距離が近くなります。

 

それゆえ、適切な対人関係の距離感を保つための知識や技術も必要になります。それがなければ支援するつもりが相手を傷つけてしまったり、自分が嫌な思いをしたり、共倒れしてしまう危険性もあります。

 

学生たちが心理学的な知識や支援のための技術を身につけ、最終的にはそれをまた別の学生に広めていく、「ピア・エディケーター」としての役割を果たすことを期待しています。

 

活動の様子

 

支えられる学生も、支える学生も成長できる

人間力を高めていけるキャンパスへ

 

ピア・サポーターの学生は人を支えるための活動をする工夫や技術、そこで大切な姿勢を身につけていくことになるでしょう。同時に、支えられた学生はその経験を自分の生きる力にするだけでなく、次の人へとつないでいくことにもなります。学生同士の支援が鎖のように連なって、互いに成長していけるキャンパスを目指します。

 

皆が必要な時に支えられ、支えることのできるといった雰囲気が大学の中に出来あがれば、多様性のある学生たちがそれぞれに尊重され、過ごしやすい大学になっていけるのではと考えています。

 

いわば「ピア・サポート・マインド」が筑波大学に根付いていくことが願いであり、それを広げていく役割をピア・サポーターに担ってもらえればと思います。

 

そして、活動が浸透していくことで、思い悩み、塞ぎ込んでしまう学生たちが一人でも少なくなることを願っています。

 

 

 

他大学でもピア・サポーターの活動が広がることを願って

 

様々な大学がピア・サポート活動を導入していますが、活動資金を得ることや継続して活動していくための学生の確保など、安定的に活動を行っていくための困難さを抱えています。

 

今回筑波大学が率先してこのようなプロジェクトに取り組むことで、その他の大学でも実践例として活用していただき、大学でのピア・サポート活動がより広がっていくことも期待しています。

 

ピア・サポートを通して醸成されるマインドは、大学を出てからも非常に役に立ちます。困ったときには人に支援を求め、逆に支援を提供することにも開かれている学生が社会にどんどん出ていけば、よりよい社会を作る1つの助けになるのではないでしょうか。

 

 

支援者の皆さまへ

 

ピアサポートとはまだまだ聞き慣れない活動かもしれませんが、キャンパスにいる多様な学生一人ひとりが大切にされ、生き生きと過ごしていける空気を作っていくことのできる活動だと思っています。大学で孤立して辛い思いをする学生が1人でも少なくなるよう、どんな学生も皆で支え合える雰囲気のある大学になっていけるよう頑張ってまいりたいと思います。

 

さらに、ピアサポートは支援される学生も、支援する学生もその活動を通して学び成長し、そしてまた次の人へ繋いでいけるというよさがあります。そのような学生の成長の機会をいただけますよう、そのご支援を賜れればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

プロジェクトメンバーの紹介

 

(順:左から右)

 

・岩藤裕美(学生相談室/人間系 助教)

学生の力を生かした学生のための支援づくりです。皆様のご支援をよろしくお願いします!

 

・加賀信広(学生生活支援室室長/人文社会系 教授)

学生支援では、学生さん一人一人の実情にあった、顔のみえるサポートがますます求められてきています。そのためにも、ピアサポートの充実は重要です。ぜひ、よろしくお願いいたします。

 

・杉江征(学生相談室室長/人間系 教授)

支援を必要としている学生は孤立していいます。それゆえ、他者に寛容で相互にやわらかなまなざしをそそぐことのできるキャンパス・コミュニティの形成を目指していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

・田中崇恵(学生相談室/人間系 助教)

今回、学生たちがピア・サポート活動を生き生きと広げていき、筑波大学のメンバーひとりひとりが自分らしく過ごせるキャンパス作りを目指すためにプロジェクトに挑戦しています。私たちも学生たちのサポートに邁進していきます。皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

・田附あえか(学生相談室/人間系 助教)

筑波大学のピアサポートは学生と教職員ひとりひとりがつながりあい、ひととひととの関係のなかで支えあい、助け合うような大学コミュニティを作ることを目的にしています。ご協力をお願いします。

 

税制上の優遇措置について

 

筑波大学へのご寄附に対しましては、確定申告を行うことにより税制上の優遇措置が受けられます。(詳細はこちら


優遇措置の内容

■ 個人でご寄附をされる場合
− 所得控除
所得税法上の「寄附金控除」の対象となる特定寄附金(所得税法第78条第2項第2号)の税法上の優遇措置を受けることができます。具体的には、総所得金額等の40%を上限とした寄附金額について、「寄附金額-2,000円」の額が所得から控除されます。

 

− 住民税の軽減
お住まいの都道府県・市区町村が、条例で筑波大学を「寄附金税額控除」の対象として指定している場合、総所得金額等の30%を上限とする寄附金額について、下記の金額が翌年の個人住民税額から控除されます。

・都道府県が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×4%に相当する額
・市区町村が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×6%に相当する額
※県・市町村の両方が、寄附金税額控除対象指定を行っている場合、都合「寄附金額 - 2,000円」の10%に相当する額となります。

※平成23年度税制改正により、寄附金税額控除の適用下限額が、5,000円から2,000円に引き下げられてます。

※本学を寄附金税額控除対象指定している自治体は、茨城県、千葉県、つくば市など多数があります。

 

− 計算例
課税所得500万円でつくば市にお住まいの方が、10万円寄附された場合の計算方法は以下のとおりです。

(所得税の軽減額)
・寄附していない場合
  5,000,000円×20%(税率)-427,500(控除額)=572,500円
・10万円寄附している場合
  {5,000,000円-(100,000円-2,000円)}×20%-427,500(控除額)=552,900円
  572,500円-552,900円=19,600円(所得税の軽減額)

(個人住民税の軽減額)
(100,000円-2,000円)×10%=9,800円(個人住民税の軽減額)です。したがって、つくば市にお住まいの方が10万円寄附された場合、 19,600円(所得税の軽減額)+9,800円(個人住民税の軽減額)の合計29,400円が税制上の優遇措置による軽減額となります。
※上記はあくまでも目安です。実際は収入の種類、各種所得控除等により変動が生じることがあります。

 

優遇措置を受ける手続き

本学では、寄附金のご入金を確認しますと、ご寄附を頂いた方へ「寄附金受領証明書」をお送りしています。この証明書を添えて、所轄税務署で確定申告を行ってください。(住民税の寄附金控除のみを受ける場合は、市区町村に申告することになります。)なお、この証明書は、税制上の優遇措置を受けるために必須の書類ですので、大切に保管してください。


※一般的な所得税の確定申告提出期間は、毎年度、翌年2月16日から3月15日までの1ヵ月間です。なお、この期日が土曜日・日曜日と重なると順次繰り下げ、月曜日までとなります。
 

 

 


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