
支援総額
目標金額 1,100,000円
- 支援者
- 235人
- 募集終了日
- 2020年11月5日
まると私(10)最終回「これから」
●特に変わらない日常
今年の1月に、国内での初感染者が出てから、新型コロナウイルスが日本をじわりじわりと襲って来ました。ワクチンもない、治療薬もない得体の知れないウイルスに感染しないよう、みんな出かけるときにはマスクをして不要不急の外出はしないように言われました。長引く自粛ムードに、みんなストレスをためているのがわかりました。
そんな中、私の生活はほとんど変わりませんでした。変わらず、バスに乗ってリハビリに行きました。私にとってリハビリは欠かせません。そして、毎日夜8時には車椅子からベッドへ移ります。
私は今までも好きに外出や外食はできませんでしたし、段差のあるところには行けません。そのことにストレスを感じる時もあるのですが、淡々と日々を過ごすことに慣れてしまったみたいです。今回初めて気がついた点でした。
それでも、リハビリの後、怪我をする前にちょくちょく行っていた自転車ショップに寄るのは控えるようになりました。そこで雑談をしながら、コーヒーをご馳走になるのを楽しみにしていたのですが。
●久しぶりの東京
安倍首相の突然の辞任で、世間が揺れていた9月初めの週末。私は、久しぶり
に赴任先の広島から帰って来ていた夫と夜勤明けの娘と、出かけることになりました。
息子とそのクラスメートたちが、大学の授業の課題で作った映像を、東京駅丸の内で展示するというからです。
私たちは“密”を避けて、車で会場まで行くことにしました。オリンピックも延期になって、1年前の東京とはまったく違っていました。でも、東京の街に繰り出すのは本当に久しぶりでした。心は静かに弾んでいました。
車を会場の前に止めて、検温と消毒をし中に入ります。東京の友達ともそこ落ち合い、ひとつひとつゆっくりと観て廻りました。
「アフターコロナのユートピア」のお題で、コロナに対するさまざまな考えを、5人くらいのグループ(先生が決める)に分かれて映像で表現するというものでした。
難しいお題だと思いましたが、どのグループもよく企画の意図を解釈して、取っ付きやすい媒体を使って工夫して表現しており、飽きずに観ることができました。
息子たちの作品は、テレビのドキュメンタリーをパロディで表現していて、細部で丁寧に再現してあり、とても面白かったです。あっという間の15分でした。
息子はあいにくアルバイトで不在でした。
そのあと、ランチを近くのレストランでとりました。そこも徹底した感染防止をしていて、対面して食事しないように配置していました。私にとって友人家族とともに、過ごした尊い時間でした。
●『てがき絵本 まる』刊行へ
9月16日、運命の日が来ました。絵本『まる』出版に向けたクラウドファンディング(以下、クラファン )の開始日です。
私はクラファンが不成立に終わったときのことを思って、前日から緊張していました。今さらながら事の重大さに気がついて、心が押しつぶされそうになりました。
もし、失敗したら、私のためにいろいろ力を貸してくれた人たちに、どんな顔をしていいかわかりません。また、人様からお金をいただくことの重みもやっと感じ、怖くなりました。
クラファンは2日目で目標額を達成しました。見る度に増えていく金額を目の当たりにして、鳥肌が立ちました。
それから今度は応援してくださる人たちの想いの重さに気づきました。ほっとした想い、うれしい想いは確かにあるのに、怖い想いのほうが強いのは……。何に困惑しているのか!?
それは、いろんな人たちに応援してもらって『まる』が印刷され、私の手の届かないところまで広がっていく自覚、その覚悟が私の中にまだなかったからだと気づきました。
今、出版に向けた準備の真っ最中です。紙の種類を決めるところから、各ペー
ジの構図のチェック、カバー、表紙のデザインの確認などやることはたくさんあります。ひとつひとつの工程をよく考えて進めていくことで、徐々に「覚悟」が生まれつつあるように感じます。こうして『まる』が出来上がっていくのだと実感しています。
それもこれも、ひとりでやれることは何もないのです。
●どんな人生、未来が待っているのか
私には、これからどんな人生が待っているのでしょ
う。それは誰にもわかりません。苦しいときもあれば、辛いときもあるでしょう。時に、どちらの道を選んだらいいのかわからないときもあるかもしれません。
そんなときは周りの人たちに聞けばいい。今までも周りの人たちの声に耳を傾けることで、私の進むべき道が見えてきました。
私はひとりではない。いろんな人たちに支えてもらってここまで来た。その人たちのためにも、へこたれている暇はありません。
果たして、「まる」にはどんな未来が待っているのでしょうか。
「まる」はすでに私の手を離れてひとりで歩き出しているようです。
私には「まる」を中心に新たな人との輪が広がって、どこまでもどこまでも広がっていくのが見えるのです。それを思うとわくわくします。
私も「まる」に負けずに、次なる目標に向かって進むことにします。
10回にわたり連載をお読みいただき,ありがとうございました。十分に書き切れていないこと、お礼の気持ちを十分に伝えられていないことも多々ありますが、ひとまず筆をおきたいと思います。
リターン
3,000円

お気持ちコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
- 申込数
- 13
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
5,000円

絵本『まる』+名入れ
■出版された『まる』1冊をお送りいたします。
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 申込数
- 96
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
3,000円

お気持ちコース
■サンクスメール
■自分で印刷できる「まる」のオリジナル電子ポストカード(1枚)
- 申込数
- 13
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
5,000円

絵本『まる』+名入れ
■出版された『まる』1冊をお送りいたします。
■希望者には、巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます。
『まる』を書店売りする場合も、応援してくださった方のお名前入りで発売いたします。
- 申込数
- 96
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月

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- 現在
- 878,100円
- 支援者
- 96人
- 残り
- 24日

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