本日より、4回にわたって、複製作業の工程について、ご紹介をさせていただきたいと思います。こちらは複製作業を一緒に進めております便利堂さんからのご案内となります。

 

原本は非常に貴重な資料ですので、とても神経を使う作業となります。これらの作業が複製への第一歩となります。

 

1 写真撮影
複製づくりの最初は写真撮影です。年に一度、正倉院が開封される秋に行われます
。宝庫より運び出された正倉院文書を6000万画素以上の高精細デジタルカメラで撮影します。撮影あたっては原本を傷めないように細心の注意が払われます。正倉院文書の複製は表と裏の両面複製です。表面と裏面が寸分の狂いもなくピッタリと合うように印刷するために、撮影の際には最大限の配慮が必要です。

 


2 版づくり
 撮影した画像データからコロタイプ用の版をつくります。コロタイプは木版画と同
じように1色ずつの刷り重ねで色を表現します。1色につき1枚、必要な調子に整えたネガフィルムを作成します。出来上がったネガフィルムがコロタイプ原版となります。以前は筆や鉛筆を使ってネガを調整していましたが、今は同じ作業をパソコンの画面上でおこなっています。正倉院文書の場合、1紙あたり5色から6色の版が必要です。

 

文章:便利堂様より

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