引き続きの応援、誠にありがとうございます。本日も複製作業の工程をご紹介します。

 

3.原本照合
 春には原寸大に焼き付けたモノクロ印画紙とデジタル画像、試し刷りなどをもとに
、入念な原本との突合せ(原本照合)が行われます。この時に料紙の色調や墨・朱の
微妙な色合い、文字の透け具合などを確認し、必要に応じて修正を施します。

 

正倉院文書には文字以外にもカビ、紙継ぎ部分の糊、紙漉きの際に混入した植物の繊維など、注意して確認すべき要素が多くあります。これらの確認作業は、精巧な複製づくりに繋がるだけでなく、紙や文書の利用の在り方を考える上で大きなヒントになる場合もあります。

 


4.刷版(ゼラチン版)
 コロタイプの「コロ」とはコラーゲンと同じ語源、ギリシャ語の「膠(Kolla)」、いわゆるゼラチンのことで、版にゼラチンを使うことから「コロタイプ」と呼ばれています。感光材が含まれたゼラチンを10㎜厚のすりガラスの上に塗布し乾燥させるとゼラチン版ができます。
 

このゼラチン版に調整済みのネガフィルムを重ねて紫外線を照射します。フィルムを通過する光の量に応じてゼラチン版が感光し、画像がそのまま版に焼きつけられます。

 

 

文章:便利堂様より