体操・新体操の情報を毎日発信する取材・報道活動を続けたい！

私が、保護者として新体操に出会ったのは、1996年。

ちょうどアトランタ五輪の年でした。

五輪の直後に、私の住んでいた八王子の女子大学で五輪選手だった山田海峰選手の演技会があり、幼かった娘を連れて見に行ったことを覚えています。

勇気を出して写真もいっしょに撮ってもらいましたが、多分、よく意味のわかっていなかった娘よりも私のほうが有頂天になっていたと思います。

その後、まずは「新体操をやっている娘の母（＝新体操母）」として、私はどんどん新体操にのめり込んでいくのですが、正直、新体操と出会ってから３年間の自分のことは思い出すと顔から火が出るような、黒歴史です。

「熱心すぎる親」がやらかすような失敗をかなりしてきたと思います。よくぞ娘が新体操を嫌いにならずにいてくれた（幼かったので記憶がないそうです…ありがたや）と思うくらい、私も「熱すぎる親」でした。

なにもわが子をオリンピック選手にしたい、とかなれるとか思っていたわけではありません。ただ、とりあえず「うちの子、上手になったなあ」と思えるような、そんな姿を見たかった。そして、本音で言えば、周りの人からだけでもいいから「娘さん、すごいね」と言われたかったのだと思います。

そんな自分の欲もあり、はじめの３年間、ずい分じたばたしてきました。

 

そして、そんな私を救ってくれたのは、「情報」でした。

少しずつインターネットが普及し始め、今でいうブログなどもちらほらと出てきました。当時、有名だったのはある有望選手の保護者の方がやっていたブログでした。うちの娘と同年代だったその選手の生活ぶり、練習ぶりをそのブログで垣間見ることができ、「あんなに上手な選手でも、毎日練習しているわけではないんだ」とほっとしたのを覚えています。

その後、家から近くにある有力クラブの練習を取材させてもらえる機会をいただき、当時、ジュニアのトップクラスだった選手たちの練習を何回も見ることができました。そのおかげで、強い選手たちがどれほど真剣に練習しているか、を知ることができ、わが子が少々頑張っていたところで、「うちの子、こんなに頑張っているのに（報われない）」と思わなくなってきました。

いや、もちろん、新体操母時代は、それでも「なんでうちの子が？」と理不尽に思って泣いたこともあります。だけど、「情報弱者」だったころに比べたら、かなり乗り越えられるようになっていたと思います。

 

「情報」がなければ疑心暗鬼になります。

不確かな話に惑わされます。

その結果、自分も苦しいし、わが子を苦しめたりするし、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。

 

今は、あのころに比べたら、さまざまな情報公開が進みました。

昔の私のような失敗をやらかす人は減っていると思いたいです。

 

「情報」は必要です。

それがなければ人は不安になり、迷います。そして、過熱します。

これからも、新体操の情報が当たり前のように発信される状態が続くことを祈りたいし、私もできればその一端を担っていたいと思っています。

まずは、「2015RG Year BOOK」の制作。念願だった紙での発行です。

頑張りますので、引き続き応援をお願いいたします。

＜今日の写真は、青森大学です。＞