第４回「路上文学賞」を開催したい！

今回は活動状況のご報告です。
路上文学賞実行委員会では、いよいよ10月1日から始まる「路上文学賞」の作品受付に向けて、全国の支援団体などにご協力いただき、路上の夜まわりなどを通じて作品募集チラシを配布してもらっています。

先日は、東京都三鷹市・武蔵野市地区で支援活動を行っている「びよんどネット」の方々が定期的に行っている夜まわりで、路上文学賞のチラシを配布していただきました。そのときの様子をメールでお知らせくださいましたので、許可をいただいて掲載させていただきます。

※文中に出てくる「路上編集者」とは、公園や路上にでかけて、書き手を鼓舞しながら、作品の執筆をサポートするボランティアのことです。これまでにも何人か、希望により路上編集者がついた書き手さんがいます。

「路上文学賞」のチラシを配ってくださった「びよんどネット」のみなさん。

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びよんどネットの夜まわりで、チラシを数名に手渡しました。夜まわりでは、「野川組（野川公園）」と「井の頭組（井の頭恩賜公園とその周辺）」の二手に分かれてまわります。

チラシを渡した人たちの反応は、「ふーん…」という感じでしたが、皆さんスーパーのチラシとか、「チラシ好き」なので、読んでくれるでしょう。夜まわりの前に、事務所で食事会も行いましたので、事務所に来ていた人達にも渡しました。「いや～、書けないよ」とか「いやいや、そんなそんな」という感じでしたが、皆さんなぜか少し恥ずかしそうに、ニコニコしながら読んでいました。

やはり「路上編集者」というアイディアはなかなか良いなというのが私の感想です。チラシを渡されて「是非！」なんて言われても、なんだか照れくさいし、なかなかその気にはなれませんよね。こちらから路上に赴き、一対一でじっくりと対話をしながら文章を書いていただく「路上編集者」というのは良いなあ、そして必要かもなあ、と改めて感じたのでした。

公園と図書館の両方でお会いする、ある一人の方がいるのですが、彼の路上編集者だったらやってみたいなと思いました。「心の支え」が読書という方でして、毎日毎日ひたすらベストセラーの時代物を読んでいます。

4～5年かかってやっと私たちとの関係ができた方ですが、信頼関係が築けるまでには色々な事がありました。その信頼関係を作った大きなきっかけが、彼の「本のこと」「読書のこと」だったのでした。最近は、冗談も言ってくれるようになり、昨日チラシを渡しながら、「大賞とっておごってください」と言ったら、「じゃあ、ここ（公園のご自分の場所）で、皆で酒盛りしましょうかね」と返されました。そんなやりとりができるようになるまで4～5年かかりました。　

控えめな方ですので、実際に書くかどうかは「？」ですが、路上文学賞のおかげで、昨日も楽しい会話ができて、私はありがたい気持ちになりました。路上文学賞を通して、路上で温かい会話がなされるだけでも、とても素敵なことです。感謝！

（「びよんどネット」の方からのメールより）

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このほか、大阪、仙台、福岡などでも、支援団体のご協力をいただきながら作品募集を行っており、実行委員メンバーも首都圏でのチラシ配布に参加しています。

たくさんの方に作品を書いていただくこと、そしてそれをたくさんの方に読んでいただくことが、一番の願いです。どうぞ、引き続きのご支援、そして周知へのご協力をお願い致します。