嘉徳浜を守るクラウドファンディングは第二段階に移行します!
第1 お礼と迫る浜の危機
いつも多大なるご支援ありがとうございます,嘉徳浜弁護団です。
皆様のご支援のおかげで,嘉徳浜を守るための住民訴訟は現在まで継続することができ,工事も中断されています。本当にありがとうございます。
もっとも,裁判は現在も継続されており,また工事はいつ再開されてもおかしくないほど差し迫った状態にあります。
そのような中で,県側が主張するように自然を壊してまで護岸を作るしか方法はないのか,また,作る護岸が反対に有害で,住民らの安全を脅かす恐れはないのかという点について検討してくれる専門家はいないかとずっと探しておりました。
そうしたところ,海岸工学の見地から専門的かつ詳細な調査と分析が可能な機関に,嘉徳浜の状態や経年変化に関する調査を依頼することができる準備が整いました。
第2 専門機関への調査依頼
当該専門機関は,海岸の施設を建設する際に海岸工学に基づいて専門的かつ詳細な分析や解析を行うことを業務としており,これまでに公共工事を含めて非常に多数の実績を有しています。したがって,当該専門機関に調査と分析を依頼することで,十分に信頼のできる調査分析結果を得ることができると確信しております。
第3 明らかになってきたこと
既に,訴訟において提出されている資料や情報開示によって取得した資料をもとに一定の分析をしてくれており,その結果,嘉徳の湾内の砂の総量に変化がなく現状で砂浜の防災機能事態に変化は無いと思われることや現在の計画には専門的見地からも問題があることが明らかになってきています。
現在計画されている護岸については,砂浜のうち変動帯に建設が予定されているため,本件護岸が完成したとしても現在計画しているような護岸の形状を維持することはたとえ数か月間であってもできないであろうとの分析結果が現時点においても出されています。
このまま現在の計画のまま工事が進められれば,上述のような海岸工学の見地からの検討結果があり,海岸工学の専門家からの協力を得て手続を進めていく以上,弁護団としても,本件護岸が全工区について全て完成するまで,今後数年間にわたって訴訟を継続することになります。
第4 奄美の将来を考えよう
奄美大島が世界自然遺産に登録されようとしているなかにあって,あるいは,来年にも奄美が世界自然遺産に登録されているのであればなおさら,このような類型の訴訟が今後数年間にわたって継続することは,本来であれば望ましいことではありません。
弁護団としては,今回,当該専門機関に依頼して調査と分析を実施した上で,その結果を踏まえて協議をしたいと考えています。原告をはじめ弁護団は,単に,自然保護を主張して本件護岸工事の計画に反対しているものではなく,調査結果を踏まえて,適切な解決を図りたいと考えています。
第5 調査費用とクラウドファンディング第二弾について
そして,その調査結果を得るための費用について,支援者の皆様のお力を今一度お借りしたいと考えております。前回のクラウドファンディングの費用は,本訴訟を継続するために大切に使用させていただいています。しかし,それでは調査依頼費用が足りない状況です。やはり専門家にお願いする以上,大きな費用が掛かります。私たちの概算でも追加で250万円以上は掛かる見込みですが,浜を守るために頑張って集めたいと考えています。
皆様にも嘉徳浜を守るクラウドファンディング第二弾が開始された暁には,お知らせさせていただきたいと考えております。近日中に掲載予定です。
それに伴いまして,本ページを一旦終了し,新しい掲載ページに移行する予定です。リターン等がお手元に届いていない,その他ご不明な点等がございましたら,いつでもお気軽にお問い合わせください。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。