ベイルート爆発|災害や人道危機から子どもたちの命と未来を守る
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 94人
- 募集終了日
- 2020年12月25日
「誰もが皆、大爆発が起こったときのことを鮮明に覚えています」
セーブ・ザ・チルドレン レバノン事務所のヌール・ワヒドは、当時の状況をこのように話します。
「爆発から1週間経ってもなお、レバノンは紛争地帯のようでした。通りにはがれきが並べられ、自宅周辺の窓の多くは布や木の板で覆われています。みんな有毒ガスを恐れていて、家の中でも怖く感じていますが、家から出ることもまたとても恐れています。」
「爆発が起きたその日は、家族の誕生日だったので、兄とその息子の写真を撮影してSNSに投稿しようとしていました。部屋に戻ると、地面が揺れ始めました。
建物の周りや道から悲鳴が聞こえ、私は裸足で廊下に逃げ込みました。何もかも崩れていくと叫ぶ姉に、私は建物が崩壊しているわけではなく、地震があったのだと伝えました。レバノンでは地震はめずらしいものではないため皆そう考えて、なんとか気持ちを落ち着けていました。
姉が玄関の扉にかけ寄ったとき、2回目の爆発が起こりました。すべての窓が吹き飛び、姉は部屋を横切って飛ばされました。玄関の扉が私と姉に向かって飛んできて、私は腕を骨折しました。私の姪と甥もみな負傷し、ガラスの上を裸足で走ったせいで足から出血していました。
ベイルート全土の建物の窓が粉々になり、ガラス、レンガ、セメントが道路に降りそそぎました。混乱の中、爆発の原因に関して、それは爆撃によるものだ、攻撃だ、爆発だ、地震だと、さまざまな情報が飛び交いました。
ベイルートのすべての病院と診療所は人々であふれかえっていました。この爆発で病院4ヶ所が大きな被害を受けました。爆発前でさえ、新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの病院が満床に近い状態だったにもかかわらず、爆発はさらなる深刻な被害を与えました。」
今回の爆発によってもたらされた影響は深刻で、破壊された建物などはもちろんのこと、人々の生活そのものも短期間で元通りになるようなものでは決してありません。
今もなお、皆さまのご支援を必要としています。
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