カンボジアの栄養不足の子どもたちに、健やかな成長と未来を

いつも、温かいご支援をありがとうございます。

おかげさまで、目標金額の40％を達成いたしました！！

100名以上の方々にもご支援をいただき、たくさんの方々に応援していただいておりますこと、本当に心強く、励みに感じております。

引き続き、これからも目標に向けて頑張ってまいります！

今回は、現在実施しているプロジェクトの背景について、皆さんに共有できたらと思っております。

シェアは2008年から、カンボジア国内で5歳未満児死亡率の高い州のひとつであるプレイベン州で活動を開始しました。「スバイアントー郡保健行政区コミュニティにおける母子保健プロジェクト」として、保健センタースタッフと保健ボランティアの協力による乳幼児健診を軸とした事業を行ない、シェアでは①予防、②診断、③治療を3本柱として、地域の人々と子どもの健康増進を目指してきました。

2011年からは、「スバイアントー郡保健行政区における子どもの健康増進プロジェクト」として、コミュニティをベースとした2歳未満児の健康増進活動が定着するように働きかけてきました。

2015年には対象の79村すべてで乳幼児健診が実施され、乳幼児健診への参加率が増えました。養育者の子どものケアへの関心も高まり、下痢の際には水分量を増やしたり、スナック菓子ではなく自宅で作ったおやつを与えたりといった行動変容が見られました。その結果、2015年にシェアが行なった調査報告では18ヶ月から23ヶ月の低体重児を32.2％から23.1%まで約10％の削減に成功しました。

プレイベン州での経験を生かし、2017年からはプレアビヒア州での活動において、乳幼児健診と離乳食教室を同時に開催しています。実際に調理した食事がその場で食べられることは、参加者にとって大きな魅力であり、乳幼児健診に参加する動機づけとなります。

乳幼児健診を最初に行ない、自分の子どもがしっかりと成長できているかどうか、または子どもが標準よりも小さいことを養育者に知ってもらいます。その後に健康教育、そして離乳食教室と進んでいくことで、どのようにしたら子どもに栄養のあるもの食べさせられるかを学ぶことができます。

最近では、出来上がった離乳食を自宅へ持って帰るお母さんや、実際に自宅で離乳食づくりに挑戦したという話を耳にします。少しずつではありますが、養育者の子どもへのケアに対する意識が変わりつつあります。

一人ひとりのご支援や応援が、カンボジアで暮らす子どもたちの明日をつくっています。今後とも温かいご支援と応援をどうぞよろしくお願いいたします。