シロチドリと生息地を守る活動2024報告
皆さま
この度は、シロチドリと砂浜環境を守る活動を応援いただき誠にありがとうございます。
皆さまのお陰で、下記の活動を実施することができました。
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・九十九里浜でシロチドリの普及啓発イベントを実施
シロチドリの繁殖地である九十九里浜で、主に地元の方を対象にした普及啓発イベントを実施しました。イベントは、パタゴニアサーフ千葉店、九十九里浜の落花生ブランドBocchiといった地元企業と共に、5月26日・10月5日の2回実施し、約60 名の方に参加いただきました。
イベント後のアンケートでは「シロチドリや生息地について関心が高まった」「サーフィンを目的として砂浜を訪れているが、今後野鳥にも関心が広がりそう」といった嬉しいコメントもいただきました。
・シロチドリのモニタリング調査
シロチドリの繁殖状況を把握するため、継続的にシロチドリの巣の観察し、抱卵の様子を調べています。繁殖失敗の主な要因となる捕食は、夜間に発生することも多いので、観察はセンサーカメラを使って行っていますが、カメラが古くなって故障してしまったため、皆さまからのご寄付で2台購入しました。
今年、そのカメラで観察を行った巣では、一つの巣はふ化を確認し、もう一つの巣は親鳥が途中で抱卵を放棄していました。捕食以外に、荒天や人の撹乱によるストレスも繁殖失敗の要因と考えています。

・GPSの装着による移動経路の調査
シロチドリは冬に九十九里浜から鹿児島や三重、茨城などへ移動していることが確認されています。しかし、その移動経路まではわかっていません。そのため、シロチドリにGPSを装着して移動経路・中継地点を調べることを計画しています。
しかし、GPSを取り付けることで生じるシロチドリへの負担を慎重に考慮する必要があるため、現在、可能な限りシロチドリへの負荷を抑えて正確なデータを収集する方法を検討しています。
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来年も皆さまからお預かりしているご寄付を活用させていただき、上記の活動を継続して参ります。活動情報はバードリサーチのSNSやメールで発信いたしますので、引き続き、お心を寄せていただけますと幸いです。
あらためて、皆さまのご支援に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
※リターンのミニノートは2024年2月に発送済となります。寄付金受領証明書は2024年度分のご寄付として、2025年1月にお送り致します。