【最高の第二の犬生を歩んでほしい】私達の思いと保護犬を迎えるにあたっての心構えについて

 

湘南1Lebenを応援いただきありがとうございます！本プロジェクト公開後、多くの方に応援のお気持ちが届き、里親様やこれまでお世話になった皆様が一同に集合いただいているような、そんな嬉しくもあたたかい気持ちになります。

 

また、私達を今まで知らなかった方からの応援もあり、早速広がりも感じています。プロジェクトを通じて、「保護犬」や「野犬」についての理解をもう一段階深められたり、みんなで考える機会にもなれたら‥と思っております。

 

 

本日は、保護犬たちの「卒業」についてお伝えさせてください。

 

 

ワンレーベンではよく譲渡会を開いています。（今週末も開催します！）

 

その際、「これはもしかして『引き取ってあげよう』というお気持ちで、少し簡単に里親として手を挙げておられるかもしれない？」と感じることがあります。また、過去に「里親条件が厳し過ぎてなかなか譲渡が進んでいないのではないか？」と一部批判されたこともあります。

 

 

譲渡条件などはそれぞれの団体が独自の考え方をもって、里親さまにお願いする内容を決めています。他と違いをあえて出そうとしてはいませんが、お伝えすること一つ一つには意味があります。

 

 

代表の口癖のひとつが

 

「可愛いや、可哀想、だけで犬を家族に迎えないでほしい。」

 

というものです。

犬が可愛くて、保護犬が可哀想な事情を背負っているのは当たり前のことです。

 

 

一時的な「可愛い」「可愛そう」という感情だけで、生涯ともに暮らす環境を決められてしまうのは、殺処分の運命を逃れ一命をとりとめた犬達にとって誠実ではないと考えています。（一目惚れは迷惑です、というポスターコピーもあるくらいなのです…）

 

 

例えば、

・留守番時間が長い

・ご家族の年齢構成が犬に適していない

・アレルギー体質の確認をしていない

・飼養が続けられなくなった場合の安定した保証人がいない

・お住まいがレーベンからあまりにも遠い

 

などがあると、残念ながら「譲渡は難しいです」とお伝えすることがあります。

 

 

「そのくらい免除してくれてもいいじゃないか」と言われても、犬達からそれをご家族に伝えることはできないので、ボランティアが代わりにお話するしかありません。

 

 

「人間にとってそれでいいか」ではなく、「犬にとって最高に幸せになるご家族」にしか、大切な生命を委ねることはできません。

 

ほどほどの幸せでなく、「これ以上ぴったりのご家族は思い浮かばない！」というくらいの第二の犬生。

 

それが、レーベンに到着するまでにかかわった他団体にも、日頃から支えてくださる支援者さまたちにも、自信をもってご報告できる「卒業」です。

 

 

 

「先代の亡くなった動物に対する思いがまだ整理されていない」という面会者もいらっしゃいます。「あの子と似た面影を感じる。やり残したことをまたこの犬とやり直したい。」など、つらいお気持ちはわかります。

 

しかし、目の前の犬は先代の犬の代役ではありません。

 

先代のイメージを求められてしまっても、新しい犬はありのままの姿に目を向けてもらえなくなることがあります。その不安から落ち着かず、あとで「やっぱりイメージと違った」と言われてもどうすることもできないのです。。

 

別の犬としてご家族の傷を結果的に癒すことはありますが、人間が求める代わりの犬にはなれません。

 

当団体の里親さまはそんな思いを受け止めて、責任を持って家族として迎えてくださる素晴らしい方々ばかりです。

 

 

再会した時にすっかり昔からいたかのように馴染んでいる犬達を見ると、やはりぴったりで「最高の行き先が選べたのだな」と確かめられる喜びがあるのです。