終了日まであと7日！レーベンがやってきたこと　それぞれの個性が出せる環境

　富山のブリーダー崩壊現場から来た犬たちは、それまでの環境が劣悪で特殊な条件だった中で、一生懸命に生き延びてきました。

　ブリーダー業というのは、収益を最大限に上げようとすると、動物に負担をかけていくことになります。経営がうまくいき続けることは難しく、一時期は回っていたとしても苦しくなればどんどん状況が悪くなり、どこからかもうどうしようもなくなるものです。そうならない為に、良いブリーダーさんはさまざまな配慮と気配りと正しい判断をして、続けておられます。

　人間のために苦しい思いをしてきた犬達にはここからしあわせになってもらいたいと考えます。

　この子達は、家具についている洗濯物を入れるボックスがいたく気に入ったようです。なかなか入るのも大変だったと思うのですが、落ち着くのでしょう。

　品種改良をされていたのか、似た色や体格の子も多いです。仲間同士で甘え合っている様子もありますが、レーベンの先輩たちとも仲良く過ごせました。

　秩序のある生活をしていなかったので、ガードの柵を飛び越えたり、散歩に慣れていなかったりしましたが、みんな上手に過ごせるようになりました。それぞれがとても魅力的で、いい子達です。

　今はそれぞれの家庭で、大切にしていただいています。生い立ちに関わらず、人間が犬との付き合い方を正しく理解しないと、犬もとるべき望ましい行動が覚えられず、結局飼いにくい犬、困った犬と言われ、よい扱いを受けられなくなります。

　犬のせいにしてぼやく人がいますが、変わるべきは人間の方です。犬を責めて、うまくいくわけではありません。

　困った時は、トレーナーなど力になってくれる専門家がいるので、必要な費用や時間をかけて、改善に1日も早く取り組まれることをおすすめしています。

　富山っ子の卒業生のみなさん、いつまでも元気で、ご家族と素敵な時間を過ごしてくださいね。