- 支援総額
- 333,000円
- 目標金額
- 320,000円
- 支援者数
- 48人
- 残り日数
- 終了しました
このプロジェクトは
2017年10月13日(金)23:00 に成立しました。
プロジェクト概要
初めまして、福田恭子と申します。現在「スネイリーズ」というブランド名で、ユニバーサルデザインの通園・通学グッズを企画・販売しています。
ダウン症を持つ長男の育児経験をもとに、集団生活で困らないように「指先の操作が苦手でも扱えるもの」「指先の機能を促すようなもの」「将来を見据えて心身の自立力、自己肯定感を育てるもの」をデザインし、ひとつひとつ手作りで提供させていただいています。
【じぶんでできる】をコンセプトに、わずか15秒でしまえる「らくらくシューズケース」をはじめ、指先の操作が苦手なお子さまでも、ストレスフリーで扱えるようにデザインしています。
今回は、作業療法士のアドバイスのもと、子どもの意欲と自信を育む風呂敷を作るためにその製作資金にご支援をいただきたいと考えています。より多くの方にこの風呂敷を使っていただきたいと考え、今回はリターンにもReadyfor限定価格で風呂敷をご用意しております。どうか皆様、ご支援のほどよろしくお願いいたします!
風呂敷に苦手意識を持った長男の経験から、扱いやすいものを作りたいと考えるようになりました。
障がいを持つ子どもが通う特別支援学校・学級では、指先の巧緻性(こうちせい)をあげるために体操服入れとして風呂敷を使うところが多くあります。
息子は中学生になってからでしたが、小学校から風呂敷に体操服を包む学校では、保護者が子どもに合わせて結びやすいように対角線上の角に紐を足したり、色分けしたりという工夫をすることが多いようです。
一方、中学から体操服を風呂敷に入れることになった長男は、小学校から使っているお友達と比べて慣れない分、本人の思うようにできず苦手意識を持っています。
そんなとき、息子が小さい頃からお世話になった作業療法士のサワコ先生から最近視察した支援学級の話を伺いました。
それは、小学生の男の子が、机の上の風呂敷に着替えた服を入れようとしながらも、何度も何度も失敗する姿。
学校の狭い机の上では、風呂敷の中央を広げることから難しく、机の角から服がこぼれ落ちたり、風呂敷と服を置く位置のバランスが悪くて包むのに時間がかかったります。
できるまで教室に一人取り残され、やっとできたころには外で体育の授業がはじまっている…。
サワコ先生は、その際、直接子どもたちを指導できる立場でなかったため、心の奥で痛みを感じつつ見守るしか無かったそうです。
学校内での子どもの様子は保護者にはわかりにくいものです。家だと結べても集団のスピードの中ではうまくできないこともあります。本来は日常の支度で巧緻性をアップするはずの作業が、失敗の連続と自信喪失という悪循環を生んでしまいます。
「もっと直感的にわかりやすく包みやすい風呂敷が必要だ。」というサワコ先生の思い。そして、「もしその男の子が自分の息子だったら…。」という私の思い。
そこから、ちょっとだけ扱いやすく工夫することで、自分の力で努力するところはそのままに、「意欲と自信を育む」風呂敷を作ろうという考えになりました。
今回皆さまからいただいたご支援で、6歳の子どもでもひとりでお着替えを入れられるように工夫した風呂敷を作ります。
この風呂敷の5つの特徴を以下でお伝えいたします!
◆サワコ先生による作業療法士視点でのアドバイスと基本デザイン
実際に数々の学校を視察した経験と専門知識から、子どもの機能を育てつつも速やかに作業ができるよう、最適な工夫をチョイスしています。
◆実用新案を取得したスネイリーズの「脳を育てるあづま袋」から、弱い力でも結びやすい持ち手部分の型紙を利用します。
◆バランス良く包む事ができるように服を置く中央に視覚的なサポートとしてキャラクターを配置。
◆子どもの指の操作レベルに合わせて選べるようにマジックテープを使用した「Level1」、通常の風呂敷形体ながら結わえる角がわかりやすい「Level2」の2種類を作成します。
◆「Level 1」「Level 2」と名付けることにより、ゲームのように子ども自らが「レベルアップ」を目指せるように誘導します。
マジックテープを利用した「Level1」と一般的な正方形の「Level2」を作ることでステップアップを促し、子どもの向上心を育てます。
高すぎないハードルを設置することで毎日のちょっとした作業が、指先の巧緻性のレベルを上げ、「できる」という子どもの自信を育てます。
【作業療法士サワコ先生】
都内などの療育機関勤務にて作業療法士として個別療育やグループ
今回の風呂敷は、風呂敷を結ぶまでの一連の動作を作業分析し試作
私が「スネイリーズ」を立ち上げたのは、ダウン症を持って生まれてきた長男のために通園・通学グッズを手作りしはじめたことがきっかけでした。
ダウン症の特徴として、筋力の弱さがあります。手や足、腹筋など表に見える筋肉だけではなく、舌などの口腔機能や胃腸など内臓も含めて筋肉が弱く、力が入り難い傾向があります。そのような特徴を持つ息子には、市販の通園グッズは扱いづらく、一人で支度できるようにするために、息子仕様にアレンジした通園グッズが必要だったのです。
私がデザインするものは、
できないことがあっても直ぐに他人に頼るのではなく、チャレンジする力、努力する力を自然に身に着けられます。
自分できることは自分でやれるようにサポートすることで、自己肯定感を育て、ハンディキャップがあっても希望をもって生きる将来の自立へと導きます。
どうか今回の挑戦に、皆様の温かいご協力をよろしくお願いいたします!
今回のプロジェクトで製作する風呂敷2種類のうち、より簡単に包みやすい『サクっと包めちゃう風呂敷 Level1」を10名様限定で定価の15%オフでお届けします!
また、その他にもスネイリーズオリジナルのお弁当セット(あづま袋とカトラリーケースのセット)や、Readyforで過去にプロジェクトを達成された社会的自立の支援を行うディスクレシア(学習障害・読み書き障害)当事者の【砂長美んさん】の映画招待券もご用意しています。
また、今回のプロジェクトにご協力いただいた作業療法士サワコ先生との茶話会を企画しており、子どもの気になる育ちや発達のこと、家庭で取り組む具体的な方法などを先輩ママとして私も交えてざっくばらんにお話しする会への招待券もご用意しましたので、ぜひご参加いただければ嬉しいです!
【★茶話会内容★】
「鉛筆の持ち方やお箸の持ち方がヘン?落ち着きがない原因は?」
心と身体、複合的に発達を促す作業療法士。子育てママでもあるサワコ先生を交えて、我が子のギモンを専門家に聞いてみるスペシャルな時間を提供いたします。(福田による風呂敷の包み方講座付き。)