支援総額
目標金額 50,000円
- 支援者
- 4人
- 募集終了日
- 2024年10月12日
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プロジェクト本文
はじめに
1936年10月、中国上海で日本人と親交を持ち、日本の小説などの翻訳本を手掛け、そして自らの小説や随筆で日本人に多大な影響を与えた中国出身の作家・魯迅(ろじん、本名:周樹人)が55歳で亡くなりました。魯迅の作品は、いまなお多くの人に愛され続け、中国や日本の国語の教科書にも掲載されています。
魯迅は、日本留学時代に東京と仙台で過ごしました。1904年から仙台で留学した1年半、彼はそれまで志した医学の道を捨て、文学で世の中を変えることを決意します。のちに魯迅は中国で作家として大成し、さまざま人物に影響を与えました。
仙台では、魯迅が亡くなった直後から魯迅の在学記録などを調べる研究が始まりました。終戦後、1955年から1978年まで研究活動のピークを迎えましたが、当時の研究者は現在殆どいません。1978年の研究チームで事務局員だった渡辺襄氏は現在82歳の高齢で、私たちは辛うじて渡辺氏の記録や研究資料などを引き継いでいます。
あらゆる方面に影響を与えた魯迅が、留学時代の仙台で、どのような経験をして文学を志したのか。私たちは仙台で90年近く続いている魯迅の研究記録を後世に引き継く活動をしています。この度、皆様からご支援を賜りたく、クラウドファンディングを立ち上げた次第です。
仙台国際交流クラブ 有志一同
魯迅(1881-1936)
代表作:『阿Q正伝』『狂人日記』、『孔乙己』、『故郷』、『藤野先生』
仙台医学専門学校(在籍:1904-1905)
「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
▼私たちについて
2020年、仙台国際交流クラブは、外国との異文化交流を通して、海外事情を正しく理解することを目的に設立した非営利団体です。主な事業は、日本語学習、文化体験教室、魯迅研究の3つです。今年度中のNPO法人化を目指しています。
仙台国際交流クラブ主催「異文化体験教室」パンダ切り絵
設立のきっかけは、2010年代に日本政府が隣国の中国や韓国と様々な問題を抱えるようになったことです。私たちは民間交流の重要性を感じるようになり、個々の立場で海外の人々と交流できる場所の提供を考えました。
このため、多くの日本人に海外に対して関心を持ってもらおうと、ウクライナや中国などの海外文化体験会を開いています。また、海外出身者に日本文化を体験してもらう教室も開催しています。これまで、伝統こけしの絵付け、独楽の絵付け、凧づくり、土人形の絵付け、七夕飾り作りなどを行いました。更に日本文化の他に日本語学習の支援をしています。
仙台国際交流クラブ主催「異文化体験教室」こけし絵付け
仙台国際交流クラブでは日本では著名な作家と知られる魯迅の仙台時代を研究しています。魯迅は、1904年東北で最初の中国留学生として仙台医学専門学校に留学していました。やがて帰国した魯迅は日本で見聞きしたことを中国で紹介し、日本と中国の交流を増やすきっかけを作りました。
仙台国際交流クラブ等3団体合同主催「仙台魯迅学習会」
私たち仙台交流クラブでは、国際交流の先駆けとなった魯迅を見倣っています。日本語学習、文化体験教室は、魯迅が中国で取り組んでいた活動でした。仙台交流クラブは日本語学習、文化体験教室、魯迅研究の3つの活動を主軸としています。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
仙台での魯迅研究が途絶えそうになっています。研究者の高齢化や死去により、現在、魯迅が仙台に残した日中交流の歴史を全て紹介できる人がいません。仙台での魯迅研究は、魯迅死去の翌年から90年近く続きましたが、現在最大の危機です。
このため、仙台国際交流クラブでは、2021年日中友好協会宮城県支部連合会と一緒に「仙台魯迅研究会」の設立に参加し、魯迅研究の資料の保存と整理に関わっています。また、2023年から中華文化との共生を掲げた「中華文化共生」のイベントを開催しています。この中で魯迅研究をしている講師を招いて学習会などを開きました。
仙台魯迅研究会、仙台国際交流クラブ合同主催セミナー
こうした資料保管や学習会開催などの経費は、一非営利団体が負担できるものではなく、このプロジェクトを通して、多くの人に実情を知ってもらい、金額の大小にかかわらず資金を調達したいと考えた次第です。
出来る限りのことはしています。一般参加型の学習会は20回以上実施しました。
魯迅が学んだ仙台医学専門学校の後身大学には、魯迅研究者を推薦したり、魯迅研究室の設置を働きかけました。また、私たち会員は自宅を倉庫代わりに提供したり、足りない資金を有志たちでカンパしたりしました。資料をデジタルアーカイブにする活動もしています。その他、他の公益団体から、補助金を受け取り、協賛企業を探して運営していますが、労力的にも時間的にも金銭的にもまだまだ足りません。
▽仙台での魯迅研究について
仙台での魯迅研究は、仙台における魯迅の記録を整理し後世に伝える活動です。魯迅が1926年に発表した自伝的短編小説「藤野先生」は、魯迅の仙台留学時代を紹介したものです。仙台では、その小説の創作性や真実性について郷土研究に近い形で実証的に長年研究してきました。
仙台医学専門学校周辺地図:「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
1937年、東北帝大医学部医史学同好会の会員であった飯野太郎氏が魯迅の事蹟を調査(第1次調査)したことに始まり、1955年からは日中友好協会宮城県支部連合会が調査(第2次調査)を主導して、1966年(第3次調査)と1973年(第4次調査)に大規模な調査を行いました。こうした調査メンバーの中に仙台医学専門学校の後身である東北大学の教員や学生が含まれていたことで、学内に残されていた資料を数多く発掘できました。これら学内資料は東北大学史料館に保管され、複製品などが一般公開されています。
▽プロジェクト責任者
このプロジェクトは仙台国際交流クラブ代表理事の佐藤弘康がリーダーとなり、同じく理事になっている車田敦(現:日中友好協会宮城県支部連合会会長、仙台魯迅研究会理事長)と共同で担当しています。個人の力は微力ですが、支援して頂く皆さまと一緒に、大切な記録を未来に繋げたいと考えています。
仙台国際交流クラブ 代表 佐藤弘康
▽ここまで努力する理由
「仙台魯迅研究会」を設置して同会の理事となってから、全国にいる魯迅研究者のご遺族などから蔵書の寄付を受けるようになりました。その中で、これまで魯迅研究をした方々の色々な想いを教えて頂きました。遺志を継承して後世に繋げたい気持ちを持っています。
更に「日本での魯迅研究」という分野が、研究したい個人の活動だけに留まらず、魯迅が日本で何をしたのか、仙台でどのように文学を志そうと決意したのか、中国などの研究者やファンから数多く問合せを受けており、日本と中国の友好活動や国際交流活動に繋がっていることを、改めて意識するようになりました。
中国魯迅研究者など海外出身者にも説明(年3⁻5回)
仙台国際交流クラブ等3団体合同主催「仙台魯迅の史跡を巡る会」
▽魯迅仙台留学120周年を踏まえ
今から120年前、1904年に魯迅は仙台に留学しました。そして、仙台での体験が、魯迅に医学の道をあきらさせ、文学で世の中を変えることを決意させました。
魯迅が発表した文章の影響を受けて、社会のために何かを成し遂げた人は数知れず、近年魯迅読者が減りつつある中、改めて魯迅を知ってもらうのにも良い機会だと考えています。このプロジェクトで、仙台での魯迅研究について、数多くの方に関心を持ってもらい、魯迅が日本で残した記録を後世に引き継ぐ活動に参加して頂きたいと考えています。
仙台魯迅碑除幕式:「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
【参考写真】仙台での90年近い魯迅に関わる歴史の中で、様々なことをありました。
1960年、仙台では魯迅記念碑建設委員会が組織され、各方面から浄財を集めて記念碑を作りました。1961年、魯迅夫人の許広平女士(前列左から6番目)を仙台に招待し、仙台市民上げて魯迅碑の除幕式を行いました。
この碑には、寄付した人たちの名前が刻まれていません。当時の人たちは、偉人の業績を顕彰するのに、団体や個人の名前を残すことを良しとはしていません。仙台では、多くの人の想いを繋いで、今日の魯迅の記録を引き継ぐ活動に繋がっています。
▼プロジェクトの内容
優先している項目の順に紹介します。
1. 小冊子の発行
魯迅と関わりが深い紹興、仙台、北京、上海の4つの都市を紹介する小冊子を作成する予定です。
予算:4万円
(B5サイズ、12頁、1000部、印刷代送料など)
2. 学習会の開催
9月14日(土)「中華文化共生2024」という日中文化交流イベントを開催し、その中で仙台魯迅研究会と一緒に「仙台魯迅セミナー2024」を開催します。今年は、魯迅を指導した藤野厳九郎教授の人物像を紹介する学習会を開き、国際交流をテーマとする映画などを上映します。
また、10月下旬に仙台魯迅交流会にて、仙台での魯迅研究の歴史についてお話をします。
予算:1万円
(イベント(セミナー)など開催費に充てます)
※ プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情によりイベントなどが開催できなかった場合、参加予定者(80-120名)への小冊子の郵送料等に使用させて頂きます。
※1、2で余剰金があれば、資料の保管費用(49,200円(4平米 =月4,100円×12ヶ月))や小冊子の増刷費用に充てます。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
プロジェクトを通して、魯迅の仙台での記録を多くの方に知ってもらうことが最初の目標だと考えています。国籍や属性と関係ない個々の繋がりの大切さに気づく人が増えていくと考えています。この中に、将来の魯迅研究者が現れてくれることを期待しています。
また、仙台国際交流クラブでは、日本語学習、文化体験教室、魯迅研究の3つの活動を更に広げていきます。魯迅研究とは少し異なりますが、日本語学習の支援活動で、海外出身者を多く受入れたいです。この海外出身者の中で、第二の魯迅となる人物が生まれ、国内外で活躍することを望みます。
使用著作物
1.仙台医学専門学校:仙台での魯迅の記録を調べる会
「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
2.仙台医学専門学校周辺地図:仙台での魯迅の記録を調べる会
「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
3.仙台魯迅碑除幕式:仙台での魯迅の記録を調べる会
「仙台での魯迅の記録」(平凡社、1978年)転載
著作物管理団体:
宮城県日中友好協会宮城県支部連合会(仙台での魯迅の記録を調べる会)
仙台魯迅研究会
プロジェクトページに使用している画像について
上記2つは、宮城県日中友好協会宮城県支部連合会より掲載許諾取得済み
その他は、仙台国際交流クラブが自分たちの活動記録を撮影したものです
- プロジェクト実行責任者:
- 佐藤弘康(仙台国際交流クラブ)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年11月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
仙台国際交流クラブは小冊子の発行に4万円、イベントなど開催費に1万円を充てます。 プロジェクト実施完了日までには、イベントを開催し、小冊子を発行して、支援者に発送いたします。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要資金と目標金額の差額は、自己負担で対応します。
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プロフィール
2020年、仙台国際交流クラブは、外国との異文化交流を通して、海外事情を正しく理解することを目的に設立した非営利団体です。主な事業は、日本語学習、文化体験教室、魯迅研究の3つです。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円+システム利用料
ただただ応援コース
感謝のメールを送ります。活動報告(PDF)をします。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
3,500円+システム利用料
小冊子コース
感謝のメールを送ります。活動報告(PDF)をします。
小冊子1冊プレゼントします。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 200
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
小冊子と単行本コース
感謝のメールを送ります。活動報告(PDF)をします。
小冊子1冊と日中友好協会宮城県支部連合会が発行する記念本(予定、1500円相当)をプレゼントします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 29
- 発送完了予定月
- 2024年12月
10,000円+システム利用料
お名前表示コース
感謝メールと活動報告をします。さらに、小冊子の後ろに寄付を頂いた方のお名前を表示します。表示可能な文字数は16文字。団体名や個人名は可能ですが、架空団体名やニックネームは不可です。小冊子は5冊送ります。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 32
- 発送完了予定月
- 2024年12月
20,000円+システム利用料
協賛広告コース
感謝メールと活動報告をします。さらに、小冊子(B5)の後ろのページに1/16サイズのテンプレート型協賛広告欄(81×24mm)をご提供します。基本的には法人格を持っている団体向けです。ロゴ、商品サービス写真1枚(20mmスクエア)、表示最大文字数48文字(例:商品文字数36文字、連絡先12文字)、QRコード(URL限定)。小冊子は10冊送ります。
別途、デザインに関する打ち合わせと確認があります。
但し、どうしても打合せができない場合、デザインの確認ができないため、後ろのページに団体名とお名前の2つを記載することに変更させて頂く場合があります。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 14
- 発送完了予定月
- 2024年12月
プロフィール
2020年、仙台国際交流クラブは、外国との異文化交流を通して、海外事情を正しく理解することを目的に設立した非営利団体です。主な事業は、日本語学習、文化体験教室、魯迅研究の3つです。