支援総額
目標金額 470,000円
- 支援者
- 35人
- 募集終了日
- 2020年8月5日
化学肥料や濃厚飼料が増えていくと土壌はどうなるか(その③)
乳熱やグラステタニーを避けるために、カリウムは「いらない」存在でしょうか? そこをまず考えてみたいと思います。そのためには、土壌中の交換性カリウム含量と生物の体のカリウム含量を比べてみましょう。土壌中の交換性カリウム含量は0.01から0.02%です。それに比べて牧草では1から2%になります。牛の筋肉中でも0.3から0.4%になります。つまり土壌中の交換性カリウムに比べて生物では20から100倍以上も濃くカリウムが集積しているのです。
生物は必要だからカリウムを集積します。しかし、なぜカリウムが生物にとって必要なのでしょうか?
カリウムは、植物でも動物でも細胞内の水分保持に欠かせないミネラルです。植物では、細胞内の水分保持量がカリウム濃度によって左右されるため、カリウムが不足すると耐病性が低下します。また、光合成による糖の転流にもかかわっています。動物ではさらに、ナトリウムとカリウムが無ければ、神経の信号伝達ができなくなります。
このように、カリウムは生命維持のベースミネラルなのです。細胞内ではカリウム水溶液というベースがあってはじめて、生命の化学反応が行われるのです。次回は、カリウムの過不足が何を引き起こしていくのかについて、考えてみたと思います。
リターン
10,000円
土と水を保全する研究成果2020
このプロジェクトで明らかになった研究成果・データを,支援者の皆様にご提供いたします。データの活用は特に制限を設けないこととします。メール添付をご希望の場合は、メールをご選択ください。郵送をご希望の方は、郵送をご選択ください。郵送でお送りします。
- 支援者
- 34人
- 在庫数
- 50
- 発送完了予定月
- 2021年3月
10,000円
ニシベツ伝記(小説)
今までの研究成果を小説化してみました。
架空の根釧原野に存在する、付属短期大学を持つニシベツ実業高校を舞台として、地域の課題を生徒たちが解決していく、と言ったストーリーです。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 99
- 発送完了予定月
- 2020年10月