みなさま、こんにちは。

早いものでもう10月ですね。明日はプロジェクトメンバーでミーティングの後、引換券の発送準備を行う予定です。皆様一人ひとりに、お礼のメッセージを書くことができるのを楽しみにしています。

 

今回は私たちの多くのメンバーがお世話になっており、またヨルダンでの映像制作においても多大なる協力を頂いております、シリア支援団体「サダーカ」を紹介させていただきます。

 

http://www.sadaqasyria.jp/

 

サダーカのミッションは、「世界中の人々にシリアの日常や彼らの声を伝え、シリアで起きている紛争に終止符をうつための行動を促す」ということです。紛争が終わること、これは私たちも多くのシリア人と接してきて常に思っていることです。

 

facebookページには、サダーカの活動、アンマンにおけるシリア人の様子などがアップされています。

 

https://www.facebook.com/sadaqasyria.jp

 

以下は、代表の田村雅文さんのメッセージです。

平和を願うメッセージをぜひ読んでみてください。

 

2014年9月27日

【米国等のシリア国土空爆を受けて;シリアの平和を願って】
(代表によるメッセージ、多くの方にシェアを頂ければ幸いです)

9月22日、明日にもシリアに帰ると聞き、病院で車椅子生活を送る片足の無い5歳の少年、アブーデを訪ねた。

 

翌日23日の朝、ニュースを見て驚いた。米国等がシリア国土を空爆していた。昨年見つけたある記事のSeptember12というゲームを思い出した。ゲームなど ほとんどしない私だったが以下の記事に誘われるままページを開けた。

 

http://blogos.com/article/69327/

 

数分で、 あぁもうやめようとPCから離れたことを思い出す。

 

シリア国土への爆撃に登場している無人機の操作は、このPC上で行ったゲームと同じような感覚なんだろうか・・。歴史を見れば、一度始まった暴力の連鎖はなかなか止められないということは皆分かっているはず。暴力によって短期的には”正義”(と呼ばれるグループ)が”悪”(と呼ばれる グループ)をたたいたとしても(あるいはそういう報道が氾濫し、一時的にそう見えたとしても)多くの一般市民は疲弊し、取り返しのつかないさまざまな傷を残すことも恐らく皆わかっているはず。

 

アブーデもその一人、そして氷山の一角に過ぎない。

 

アブーデの父親はドバイとヨルダンを往復するトラックのドライバー、母親と3人の兄弟はシリアにいる。3人兄弟の一番下が1歳に満たないため、被弾したアブーデには叔母さんが付き添った。叔母さんにも、子供がいるが5歳 以上だからとシリアに全員残してきた。看病の疲れに加えて自身の子どもたちへの心配が募る。

既に20万人近くの人たちが亡くなり、地雷や不発弾が大量にばら撒かれている。シリアをより良くしようとした人たちが作り出そうとした新しい豊かな社会には程遠い悪夢のような現実が広がっている。そして暴力が横行した結果、「報復」という誰しもが持つ感情を着実に生み出している。

 

心の病も深刻だ。話していて泣き出す一般人の負傷者たち、亡くなった子供の写真を見ながら嗚咽をあげる青年、銃撃戦に巻き込まれ血みどろで亡くなった弟の写真を携帯で見せてくる8歳の少年、泣く暇もなく子育てにまい進する母子家庭の母親・・・。アブーデは普段笑顔だが、彼の心にはどんな思いがあるのだろうと想像する。

 

全ての暴力は、こうして社会の隅々にまで影響を与え一人一人の心をかき乱す。そして今、新たな暴力の鉄拳が史上最悪と騒がれる集団に対して振り落とされた。

今私たちがやらなければならないのは、戦争を止めること。

 

そんな大それたことを・・と言わずに、是非「“暴力の連鎖”を断ち切るべきだ」と言い続けて欲しい。一人一人の言葉が、100人、1000人、1万人、100万人と集まればいずれそれは常識になる。どんな風に止めるの?と言いたくもなるだろうが、是非「どんな方法でも暴力の連鎖を止めなければいけない」と言い続けてもらいたい。世論が盛り上がれば方法は自ずと生まれてくる。平和や民主主義社会は存在するものではなく、自分たちで作り出していくものだと改めて思う。

 

本来、地域の問題はそこに住む人々の間で解決するのが一番いいのかもしれない。でももうそうは言っていられなくなり、私を含め様々な「シリア国民でない人々」がシリアに関わっている。我々のような、銃撃や爆撃とは無縁の土地で家族と暮らす部外者が、シリアにしか住む場所がない人々に降り注ぐ暴力を支持して良いのだろうか。カオスになりつつあるこの地域にこれ以上の暴力の連鎖を持ち込まず、暴力以外のできる手段を講じ続けるべきではないだろうか。

 

9月26日、病院を訪ねるとアブーデはいなかった。叔母さんと共にシリアに戻っていた・・。

シリアに戻ったアブーデと、多くのシリアに生きる人々の安全とシリアの平和を願う。

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