サンプル記事第五回目は、第一巻第二号より戸田漕艇場完成の記事です。こちらは、現在も埼玉県戸田市にあるボート競技コースです。

 

1940年開催予定だった、東京オリンピックのボート競技会場となるはずでしたが、戦争の激化を理由に日本がオリンピック開催を返上したため、同大会では用いられませんでした。

 

戦後、1964年開催の東京オリンピックでは会場としての役目を果たします。現在は戸田ボートコースとして、実業団や学生の練習に用いられるほか、戸田競艇場も併設されています。

 

~~~~ 【翻訳】~~~~ ~~~~ ~~~~

第一巻第二号(昭和十五年十二月十五日 発行)

 

世界一を誇る日本の新しい漕艇場 
埼玉県北足立郡戸田村に作られた戸田橋漕艇場は名実ともに世界一を誇り、十月三十一日に開通式が行われた。
このコースは昭和十二年六月から施工が始まり、全長二千四百メートル、横幅七十メートル、水深二・五メートル、世界最大のボートコースとなっている。両岸に護岸が設置されているため、競技の最中には、水面による反射を消すことができる、完璧なコースだと言える。
このコースの水量は五十万立方メートルであり、工事従事者二十六万人により竣工した。こう見ると、戦時下の日本の国力は、まだかなりの余裕を持っていることがわかる。

▼ コース開きの開会式の風景

▼ ボートの競争

 

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