10/14　鉄道の日に新プロジェクトを始動します

来週10/14（金）に、新たなクハ489-501プロジェクトを始動させていただきます。

皆様からのご支援をよろしくお願い申し上げます。

今回主に補修させていただく部分は、屋根です。

 

現役時代の腐食を今まで補修出来ずにいましたが、多少はパッチワーク的な治療は行なっていました。

元々JR末期に設置された列車無線アンテナの台座部分の劣化が激しかった事もあり、ご覧のような姿になっていましたが、屋根の上ですから普段目にすることはありませんでした。

 

通路側の強制通気口のダクトも、かなり劣化していたものを、以前鈑金補修を行っています。

それでも一部の修理に過ぎません。

 

屋根のグレー塗装は、ローンテックスという防水絶縁性の高いゴム質性の合成樹脂で、今も一般的には鉄道車両の屋根に用いられています。

ただし現在は電車のほとんどが、アルミ製かステンレス製ですので、劣化の懸念が無い分、純粋に絶縁の用途に特化しています。

クハ489をはじめ、国鉄時代からJRになって以降の鉄製車両には、この塗装は内側の鉄板の劣化防止とはならず、むしろローンテックス自体の劣化は鉄板の腐食と雨漏りがセットで付きまとう厄介極まりないものとなります。

樹脂塗装なので、剥がすのがまず大変ですから、これを１両丸ごと、となるとかなりの時間と労力を割かねばなりません。

 

プロジェクトの達成ノルマは、３３０万円と、かなり高額です。

でも、車体を覆う建造物を造るよりは全然安いですし、建造物を建てていても、恒久的な保存ではなく、あくまでその建造物の耐用年数までが安泰なだけなのです。

今回、屋根は劣化部分を新しい鉄板に溶接し直します。

加えて全塗装も行い、屋根は全て新製時代の銀色になります。

そこに加えた新たなプランもあり、あらためてご注目頂きたいと願っております。

 

返礼アイテムも充実したり、よりボンネットに特化したりと、頑張って準備しています。

来年は小松に保存されて１０周年となります。

その翌年には北陸新幹線の小松駅開業も控えます。

その際までに、綺麗にお化粧直ししたクハ489-501に戻せるよう、頑張ります！