誰もが棒高跳を楽しめるように。上質で低価格な国産ポールを！

プロジェクト開始から１週間が経過しました。ご支援金額が目標の50％を越えました。皆様からの大きなご支援とコメント・メッセージでも応援と期待の声が大きく、改めて御礼申し上げます。

ポールは現時点で大きく２種類、４本のポールを試作しております。

プロジェクトページでも書かせていただきましたが、棒高跳は安全に行われなくてはいけません。そのため、できたらすぐ使える、使って良いという代物ではありません。

ですので、試作したポールは工場にて、厳格な出荷検査を行っていただき、成型不良がない事をきちんと確認、品質検査書をつけてから出荷していただきます。

それが製造時点での品質検査となります。

では次ですが。今度は、「棒高跳のポールとして実際に使えるのか？」ということです。

ここからは我々の領域、本領発揮となります。もちろん、ポールの設計といった仕様を決めるところもですが、この「競技特性に応じた評価」は私たちのお仕事です。

その性能評価も２つあります。

まずは、「ポールとしての道具そのものの評価」と「実際に跳躍をした際の評価」となります。私たちはこの2つの性能評価を試みています。

今回は、そのポールのそのものの評価について行っていることを紹介します。

ページの写真でご覧頂いている方もいらっしゃると思いますが、「何をしているの？」という写真もいくつかあったと思います。その最たるものが広いフロアでポールを曲げているものと、３人で何やら話をしているところかと思います。

これは、実際にポールを曲げて反発力を測定しているところです。 写真では伝わりにくいですが、現在、メーカーのように試験装置を持っていないため、アナログでポールを少しずつ曲げて反発力を計測しているものになります。

こちらは初登場です。

棒高跳をされている方は、ポールには長さとポンド数（規格体重）の他にもう一つ記載があるのをご存知かと思います。そうです、単位が記載されていない謎の数字「○○.○」というものです。これがフレックスナンバーです。

私が棒高跳を初めてから、ポールの強さは「ポンド数」で考えていましたし、ポール選択の際にフレックスをいう人は、ほぼ聞かなかった気がします(今でも、「使っているポールは？」と聞けば「○○フィート○○ポンドです」と返ってくることが多いです。(もちろんポンドが大きいほうが硬くはなるので正解なのですが)。当時はインターネットも盛んではないですから、私の頭にずっとあった謎の数字の意味について知る機会がなくモヤモヤしていました。なぜなら過去に同じポンド数なのに、他校の選手に借りたポールの方が硬くてベストが跳べたという経験があり、何でなんだろう？と高校２年生のときに考えたのがきっかけです。

時を経て、大学３年次にメーカーとも繋がりの深い海外のコーチと食事した際、「フレックスナンバーってどうやって決めてるんですか？」と(英語で)聞いたところ、あまりに単純、かつアナログな方法でした。お店にあった紙のお手拭に「こうだよ」と書いてくれて「ワオ、リアリー？」と聞き返したのも覚えています。

写真で想像できる方もいるかもしれませんが、これはフレックスの検証をしているところです。次回も引き続きフレックスナンバーについてお伝えできればと思います。

To be continued.