3.11から心の復興|遊戯療法・音楽療法で親子に寄り添い続けたい
支援総額
目標金額 600,000円
- 支援者
- 113人
- 募集終了日
- 2024年4月22日
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- 現在
- 4,978,000円
- 寄付者
- 365人
- 残り
- 9日
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- 総計
- 116人
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- 現在
- 8,349,000円
- 支援者
- 697人
- 残り
- 5日
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- 現在
- 19,873,000円
- 寄付者
- 878人
- 残り
- 9日
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- 現在
- 4,123,000円
- 寄付者
- 163人
- 残り
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#子ども・教育
- 現在
- 733,000円
- 支援者
- 98人
- 残り
- 25日
プロジェクト本文
みなさんは、この意味がわかりますか?
誰も悪くないんです。ただ・・・。
あまりにも 被害状況が壮絶だった。
あまりにも 失ったものが多すぎた。
あまりにも つらい現実を目の当たりにすることになった。
あまりにも 大勢の人が傷ついていたので「傷ついている」ことを声に出せなかった。
簡単には乗り越えることのできない 深い心の傷を 誰しもが抱えることになってしまった。
そして、言葉をのみこんできた。
子どもを抱える親だって その一人なんです。
震災後、生きるために必死に頑張ってきたからこそ
子どもにとっての「当たり前の日常」を取り戻そうと無我夢中だったからこそ そして、
大切な子どもを絶対に失いたくないという想いが切実だからこそ
・・・幼いときから、伝え続けただけなんです。
今なお続く心の傷 ーーー
『震災後数年間は、日常を取り戻すのに 必死だった。その間、子どもたちがどんな遊びが好きだったか、誰と遊んでいたか、どんな生活をしていたか、全く思い出せない。』
『いまだに海に入れない。 子どもと離れているときに、もし地震が来たらと思うと不安で、子どもにも、ここは津波が何センチまできたところ だからね、と何度も教えてしまっていた。そのせいで、子どもが不登校になって しまったかもしれない。』
『 3月11日に近づくと、テレビで震災のことが報道されるようになり、その度に思わず、テレビを消してしまいます。こうして話していても、何故か涙が出てきてしまう。』
『あの頃のことを思いださないようにしてきたのに、コロナが流行した時、絶望に近い感情が沸き起こって、うつ状態になってしまいました。』
これは、東日本大震災を経験した子どもを持つ親たちの声です。
震災を知らない子どもたちも、震災の影響を受けています。
保護者が一人で抱えてきた心の傷。
その傷を癒す機会がなかったことや、我慢強く耐え続けてきたことで、
その影響が、子どもにも及んでしまっていたことに、私たちは気が付くことができました。
震災を体験している子どもも、震災を知らない子どもも、
今なお苦しんでいる事実がここにあります。
スタートは 日本遊戯療法学会の有志から
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、被災地に甚大な被害をもたらしました。
家を津波に流され、家族を亡くし、多くのものを失った子どもたちがいる。
その辛さや悲しみ、そして恐怖を表現できないまま、我慢を強いられ続けた子どもたちの心は一体どうなってしまうのだろう?
いつか心が壊れてしまい、別の形で何らかの問題が生じてしまうのではないか‥。
そのような不安を抱いていたところ、震災直後、被災地の児童館より「子どもたちの様子がおかしい」と助けを求める声が届き、日本遊戯療法学会の常任理事である臨床心理士(有志)らは、全国各地から集結し、約4年間、心のケアを目的とした「遊戯療法」と「保護者カウンセリング」を継続的に行いました。
その後、宮城県在住の臨床心理士らが活動を引き継ぎ、支援体制を整えながら、2016年4月に「仙台テラピ・ド・ジュ(遊戯療法)研究会」を発足。以降、現在に至るまで被災親子への心のケアを継続しています。
◆仙台テラピ・ド・ジュ研究会とは?◆
仙台テラピ・ド・ジュ研究会は、2011年の東日本大震災後、被災地の子どものこころのケアを目的とした遊戯療法を用いた支援や保護者カウンセリングを継続して行うため発足された任意団体です。
メンバーは、長年震災支援に携わっていたり、東北地方で活動している公認心理師・臨床心理士で、現在8名が所属しております。皆、平日の仕事や家庭と両立しながら、ボランティアとして活動を継続しています。杜の都である宮城県仙台市を中心に、遊戯療法について実践と研究を重ねながら活動をしています。
詳しくは、団体ホームページをご覧ください。
◆支援の延べ件数◆
心のケアには長い支援が必要
「まだ終わっていない」と訴える保護者。
ようやく心の内を話せるようになったばかりの保護者も‥。
東日本大震災から、まもなく13年が経過しようとしています。
東日本大震災後の心のケアをテーマとした支援をいつまで継続していくのか、というお声もあるかもしれません。実際に、震災直後から継続的な被災者支援活動を継続している団体はかなり少なくなってしまいました。
しかし、私たちは知っています。
保護者の生活や気持ちが落ち着いてきた頃に、ようやく自らが抱える問題を症状や不登校という形で表出しはじめる子どもが一定数いることを
深い喪失を体験した子どもや保護者の中に、今なお表出することが難しい感情を抱えていることを
保護者の震災体験が、震災を知らずに生まれてきた子どもにも影響を及ぼす場合があることを
新型コロナウイルス流行下において、震災時の恐怖や不安が再燃し、心理的不安定になった親子がいたことを
災害支援における心のケアは、長期的な視点をもつ必要があることを
12年間、一度も休むことなく被災者支援を継続してきた私たちだからこそ、痛感しているのです。
私たちの取り組み
この12年間、その時々で必要と思われるよりよい支援方法を考え、活動内容が少しずつ増えていきました。
①遊戯療法ならびに保護者カウンセリングによる支援活動
遊戯療法は、子どもを対象とした「遊び」を通じて行う心理療法のひとつです。
詳しくは、このページの「プロジェクトの内容:遊戯療法による支援活動」をご覧ください。
2020年の新型コロナウイルスという未知のウイルスの流行に伴い、各種学校の臨時休校やリモートワークの推奨など社会活動に大きな変化が現れました。
対面での支援が基本である遊戯療法やカウンセリングも制限せざるを得ない中、
「活動を休止することなく、どのように継続をしていくか」
「安全に安心して継続するためにはどのような方法があるのか」
と、さまざまな可能性を検討した結果、「オンライン遊戯療法」を考案し、実施しました。
この取り組みは、
- 「日本遊戯療法学会」と「心理臨床学会」で取り上げられました。
- 県内のいくつかの私立大学から依頼があり、講義を実施しました。
- 「オンライン遊戯療法」実施のためのガイドラインの問い合わせが多く、配布を行いました。
②音楽療法による子育て支援活動
個別支援ならびに保育園や幼稚園での集団支援を行っています。
小道具には、スタッフ手づくりのものも数多くあります。この回はハロウィンの時期で、子どもたちが音楽に合わせて身体を動かしながら宝探しをするプログラムを実施しました。
③発達障害の子どもを持つ保護者の支援活動
④関係者向け研修会(昨年度はオンラインで実施)
⑤各種研修会への講師派遣など普及啓発や後進育成
※本団体は、石川能登地震による被災児童への心のケアに対する支援要請を受け、関連団体と共に実施準備をすすめております。
プロジェクトの内容
今回のクラウドファンディングで頂戴した皆様からのご支援は、被災地で生活する親子の心のケアや若者の成長を、多角的に継続的にサポートする活動に活用させていただきます。
①遊戯療法ならびに保護者カウンセリングによる支援活動
②音楽療法による子育て支援活動
③新規継続事業の活動費用
・貧困、ひとり親家庭や発達障害を持つ若者への学習支援
・被災者支援継続のための後進育成
・災害後の心理支援を伝える普及啓発活動
この活動と資金用途について、説明させていただきます。
①遊戯療法による支援活動
子どもたちは、さまざまな主訴を抱えて私たちの元へやってきました。
保護者は皆さん、生活の立て直しに奔走し、家族と共に生きるために必死でした。
そのため、発達段階において必要な経験をすることができなかった子どもたちも多くいました。
遊びは子どもを成長させます。しかし、放射能汚染への不安もあり、砂遊びを禁じられた子どもが、幼稚園に入ってから砂遊びができないからと、発達障害と診断されてしまったことがありました。その子どもが、遊戯療法を通して苦手だったこと、経験不足によりできなかったことが、自然にできるようになりました。
また、最近では震災を経験していない子どもたちの参加が、増えてきています。先ほどからお伝えしていますように、その背景には保護者が震災での傷つきや不安を抱えており、それが子どもたちに影響を及ぼしてしまい、子どもの症状として現れてしまう場合があります。
◆子どもにとって遊びとは、「生きること」なのです◆
遊戯療法は、子ども(主に幼児〜中学生)を対象とした心理療法のひとつです。
まだ言葉が未発達な子どもたちですが、遊戯療法においては、遊びを通して、安全に自分の心の世界を表現できるのです。遊戯療法を通じて、担当する子ども1人1人を見守り続けながら、私たちは、子どもたちの言葉にし難い思いや感情を、幾度となく追体験して参りました。
◆震災体験の再現や失ったものを再生するような遊び◆
震災体験による不安を抱えた子どもたちは、不思議と遊びの中で震災体験の再現と思われるような遊びを行います。
例えば地震ごっこや津波ごっこであったり、ドールハウスやミニチュアを使って人や物が死んでしまう・なくなってしまう場面を表現したりします。その遊びを繰り返していくたびに、遊びの内容が変化していき、次第に亡くなった人を弔うような遊びや、失った物を再びつくり上げていくような内容になっていきます。
そういった遊戯療法の進展にリンクして、現実場面で不登校だった子どもが、少しずつ学校へいけるようになったり、避難訓練に参加できなかった子どもが参加できるようになったり、頻繁に見られていた体調不良が落ち着いていくといった様子が見られるようになります。
②音楽療法による子育て支援活動
遊戯療法と保護者カウンセリングは、親子それぞれの担当者と行いますが、音楽療法は、親子が一緒に参加することで、親子のコミュニケーションを促進させる効果があります。
継続的に実施することで、親子が心を通わせながら愛着形成を促し、子育て支援に繋がると考えています。
③新規事業の活動費用
・貧困、ひとり親家庭や発達障害を持つ若者への学習支援
団体の支援を利用している子どもたちに対し、夏休みや冬休みなどの長期休暇中、不定期に「勉強会」を開催しています。
各自、勉強道具を持ってきてもらい、スタッフや学生ボランティアが見守ったり、一緒に勉強したりしています。お昼休みやおやつの時間は、みんなで近くのコンビニへ買い物に行ったり、好きなおやつを食べたり、おしゃべりをしながらリフレッシュします。
このようにメリハリをつけた時間を過ごすことで、集中力や切り替えの力を高めながら、誰かと一緒に頑張る喜びや楽しみを子どもたちは学んでいきます。なかには、「ずっとここに来たい!」と言ってくれた参加者の子どももいました。
この学習支援は、毎回好評をいただいているため、今後定期的に開催していきたいと考えております。
・被災者支援継続のための後進育成
団体への新規申込みも増えている中で、息の長い支援を行うためには、私たちと共に活動してくれる、若い世代の力が必要不可欠です。
私たちの団体は、地域の大学の心理学科に通い、臨床心理士や公認心理師を目指す大学院生の実習を受け入れています。この若い世代の彼らも、幼少期に震災を経験している被災者が多くいます。その経験から、何らかの対人援助職を目指す若者は、少なくありません。
彼らが支援の現場で体験的に学べる機会を増やし、災害支援や子育て支援に関心の高い専門家の輩出に寄与したいと考えております。
後進育成活動の一例:「メンタルフレンド」
1人で外出が難しい子どもや、人とのコミュニケーションが苦手な子どもを対象とし、心理学を学ぶ大学院生が「メンタルフレンド」として子どもたちのニーズに合わせたサポートを行なっています。
例えば・・・
- 人とのコミュニケーションは苦手だけど、大好きなゲームについて話せる人が欲しい
- 今まで電車やバスに乗ったことがないので、練習したい
- 試験に向けて勉強したいけど、1人では集中できない
メンタルフレンドを利用して、
「自分の好きなことについて話せて楽しかった!」
「今まで1人では行ったことのない場所に行けて嬉しかった!」
という子どもたちの声を聞いています。
中には1人で外出できなかった子どもが、自転車でショッピングセンターへ行けるようになったケースもありました。
・災害後の心理支援を伝える普及啓発活動
日本は災害大国であり、いつ何時、どのような自然災害が起こるかわかりません。
活動を今後も継続できれば、臨床実践の積み重ねも進むため、今後起こり得る災害における、被災者支援に役立てることができると考えております。私たちの12年にも及ぶ震災支援によって得られた知識をまとめた文書の作成や、学会発表なども視野に入れております。コロナ流行下でいち早くオンラインによる遊戯療法を考案・導入し、苦しむ子どもたちの問題を早期解決できたのも、私たちにその知識と経験があったからだと思っています。
私たちの活動から得られた知見が、被災者の心のケアに役立つ日が来るよう、多くの子どもに関わる支援者の方に、私たちの活動を知っていただく機会があればと考えております。
資金用途
今回のクラウドファンディングで頂戴した皆様のご支援は、以下のように活用させていただきます。
- 遊戯療法を行う会場の利用料
- 子どもたちの感情表出を促しやすいおもちゃや消耗品などの購入費 (ドールハウスやお人形、粘土、絵を描く道具など)
- 居場所の会場の利用料や運営資金
- 子どもたちや保護者の方が相談場所でリラックスして過ごすための備品購入費
- 震災支援ボランティア運営費(学生ボランティアへの謝礼を含みます)
十分な支援をボランティアで行うための費用の総額は、年間200万円近くになります。
この費用を、助成金や子ども支援に関連した研修会の参加費、スタッフの自己資金で、何とか賄ってきました。
子どもたちが自己表現するためのおもちゃで、経年劣化で壊れてしまったものも、何度も修繕して使えるようにしてきました。ただ、それにも限界があります‥。
被災地で遊戯療法や居場所を必要とする子どもたちや保護者に向けて、これからも支援の灯火を絶やさずに、継続して支援し続けられるよう、是非ともご協力をお願い致します。
皆様のご支援への感謝の思いとして、心ばかりですがお礼を準備させていただきました。
詳しくはリターンについてご覧ください。
※やむを得ない事情で返礼品の送付が遅れる場合がございますが、ご了承ください。
※本プロジェクトは目標金額に達しなかった場合は中止となり、皆様のご支援金は、返金されます。そのため、中止となった場合に返礼品の送付はできかねます。
エピローグ
仙台テラピ・ド・ジュ研究会は、宮城県仙台市を中心に、東日本大震災を経験した子どもたちや保護者の心のケアや心の成長への伴走を続けてきた任意団体です。発足当初から、震災後の子どもたちや保護者の心のケアとして、「遊戯療法」や「保護者カウンセリング」を実施してまいりました。
活動を継続しながら見えてきたのは、被災地に生きる親子のさまざまな課題です。
災害による喪失体験や恐怖体験は、人それぞれ異なります。そのため、実際の被害程度によって図られるものではなく、「その人が内的にどのような体験をしたか」によって、傷つきの深さや不安の高さは変化します。
東日本大震災から年月が経過した現在でも、傷つきや不安を抱えておられる方は少なくありませんし、年月が経過したからこそ表現できるようになった方もいらっしゃいます。また、近年多発する自然災害や新型感染症の流行により、震災の時の恐怖や不安を思い出し、心理的に不安定になられる方もいらっしゃいます。
私たちは、被災された親子に対して、個別に丁寧に支援を継続していくというスタイルを継続しています。支援を求めている方には無償で対応していますが、まとまった資金を調達することが困難な状況です。遊戯療法を行う会場の使用料、子どもたちが十分に遊べるだけのおもちゃや備品の購入費、忙しい合間を縫って活動に協力してくれているスタッフや学生への人件費などが不十分なため、このままでは活動を継続することが難しくなってまいりました。
そこで、今回はクラウドファンディングを利用し、活動に賛同いただける方からのご支援を募ることに挑戦してみようと考えました。
今回のクラウドファンディングで目標金額に達成した場合、先にある活動を中心に、皆様よりいただきました、ご支援金を活用させていただきます。
皆様どうか、私たちが今後も多くのいまだ苦しんでいる方々の支援を今後も継続していけるよう、お力をお貸しください。未来を担う子どもたちを支える活動のため、皆様の温かいご支援を賜われますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
支援活動に参加したのは、私たちも被災者だったから
(スタッフH)
震災直後から、私自身も、避難所で数日間過ごしていました。
当時、避難所では幅広い年代の方々が、集団生活を余儀なくされていました。これまで静かな環境で生活していたご高齢の方は、子どもたちのはしゃぐ声やドタバタ響く足音にストレスを感じ、怒鳴りつけてしまう方もおりました。子どもたちは、高齢者に気遣いながら、大きな声を出さないように、走らないようにと我慢をしており、日に日に表情が暗くなっていきました。次第に子どもらしさが失われていく様子を見ながら、週に1、2回外で一緒に子どもたちと遊ぶこと以外に、何もできない自分に歯痒さを感じていました。
家を津波にながされ、多くのものを失い、その辛さや悲しみ、そして恐怖を表現できないまま、我慢を強いられ続けた子どもたちの心は一体どうなってしまうのだろうか‥。いつか子どもの心が壊れてしまい、また別の形で何か問題が生じてしまうのではないか‥。という気持ちが強くなっていきました。
そのような時に、仙台テラピ・ド・ジュ研究会と出会い、震災支援に携わることになりました。
当時、避難所にいた子どもたちの心のケアはできませんでしたが、今は目の前にいる苦しさを抱えている子どもたちの心に寄り添い、成長を見届けていくことが、今の私が成すべきことであると思いながら、あの日からずっと活動を続けています。
(スタッフO)
震災の当時、私は心理学を学ぶ学生で、東日本大震災の発生時は、アルバイト先にいました。
数日前にやや大きめの地震があったので、「まただ」と思いながら仕事をしていましたが、次第に揺れが大きくなり、「これはまずい」という気持ちに変わりました。かなり長い間揺れが続き、職場は蛍光灯が全て割れ、あらゆるものが倒れてぐちゃぐちゃになっていて、まるで戦場のようでした。急いで外に避難すると雪が降ってきたので、職場の先輩が車に乗せてくれました。そこでテレビを見ていると、仙台空港を津波が襲う映像が流れ、何が起こっているのか訳がわからなくなりました。
その後、私は宮城を離れて県外へ避難していましたが、宮城に残っている友人や職場の仲間は大丈夫なのか‥。私だけが安全な場所で過ごしていることへの罪悪感が強く、不安な日々を過ごしました。かといって、1人で宮城に戻る勇気もなく、情けなさも感じていました。あのときは自分のことで精一杯で、私は何もできませんでした。
私が仙台テラピ・ド・ジュ研究会と出会ったのは、震災から5年が経過したときでした。当時は何もできずもどかしさを感じていましたが、活動を通じて出会う子どもたちの苦しみや悲しみに寄り添うこと、共に成長していくことが私にできることなのだと感じながら、活動を継続しています。
ひとりひとりの想いがつまったページとなりました
クラウドファンディングを実施することが決まってから、多くの方々の想いが集結しました。
・仙台テラピ・ド・ジュ研究会のマスコットキャラクターや挿絵を、被災者である若者が描いてくれました。
・遊戯療法や音楽療法を利用している親子が、一緒にマスコットキャラクターの名前を考えてくれました。
・震災後に大切な家族を亡くされた保護者が、本ページ全体のデザインを担当してくれました。
・支援場所を提供くださった施設の職員の方が、構成を考えるお手伝いをしてくれました。
・保護者の方々も、写真掲載の許可やアンケートなどで、快くご協力くださいました。
- プロジェクト実行責任者:
- 仙台テラピ・ド・ジュ研究会(佐藤 葉子)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
仙台テラピ・ド・ジュ研究会が、活動の継続を目指します。いただいたご支援金については、遊戯療法を行う会場の利用料,子どもたちの感情表出を促しやすいおもちゃや消耗品などの購入費 (ドールハウスやお人形、粘土、絵を描く道具など),居場所の会場の利用料や運営資金,子どもたちや保護者の方が相談場所でリラックスして過ごすための備品購入費,震災支援ボランティア運営費(学生ボランティアへの謝礼を含みます)として大切に活用させていただきます。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額は、自己費用で補填します。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
「仙台テラピ・ド・ジュ研究会」という被災地で生活する親子をサポートする任意団体に所属しております。 よろしくお願いいたします。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円+システム利用料
お気持ちコースA
・サンクスEメールをお送りします。
- 申込数
- 35
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
5,000円+システム利用料
お気持ちコースB
・オリジナルイラストでつくったサンクスレター(このイラストは被災者の若者が描いてくれました)
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
3,000円+システム利用料
お気持ちコースA
・サンクスEメールをお送りします。
- 申込数
- 35
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
5,000円+システム利用料
お気持ちコースB
・オリジナルイラストでつくったサンクスレター(このイラストは被災者の若者が描いてくれました)
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
プロフィール
「仙台テラピ・ド・ジュ研究会」という被災地で生活する親子をサポートする任意団体に所属しております。 よろしくお願いいたします。