プロジェクト概要

 

 

 

ザンビア人がザンビア人を治療できるように。ザンビアの大学病院で心臓血管外科チームを養成し、診断できないまま亡くなっていく患者さんたちを救いたい。

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。特定非営利活動法人 TICO代表理事の吉田修です。徳島で地域医療を行いながら、ザンビアの医療支援に取り組んでいます。

 

その中で、ザンビア人がザンビア人を治療できるように、医師や医療スタッフを育成することが重要と考え、2017年9月からザンビア人心臓血管外科チームを大学病院であるUniversity Teaching Hospital(UTH)内に組織し、トレーニングや環境整備を行っています。

 

 

しかし、現在の環境では、継続的に手術を行う環境が整っておらず、リスクを抱えながらの手術となります。

 

今回、医療でザンビアのよりよい未来をつくるために、第1目標金額(430万円)を到達しガス滅菌装置を寄贈、

 

そして第2目標金額(860万円)まで到達させ、自己血回収装置も併せて寄贈していきたいと思っています。ひとりでも多くの患者さんを救う環境を整えたるため、皆様の応援をいただけませんか。

 

 

 

先進的な医療を行うはずの大学病院でさえ手術ができる環境にないことにショックを受けました。

 

ザンビアの乳幼児死亡率は、日本の20倍。大病院でないと救えない命の中で頻度が高いものとして心臓疾患があげられます。また、ザンビア人の死因の第1位は原因不明です。おそらくこの中には相当数の心臓疾患が含まれていると思われます。

 

私達が支援するUniversity Teaching Hospital(UTH)はザンビアで心臓手術が可能な唯一の病院です。

 

これまでウズベキスタン人、ウクライナ人のロシア語しか話さない外国人チームが少数ながら手術を行ってきました。また、年に1週間×2回イタリア人チームが出張して数件の手術を行ったり、ファンドを使って数十人の患者をインドなどに送って手術を受けさせたりしていました。

 

しかし、ザンビア人医師への技術移転は行われてきませんでした。また、カテーテル検査・治療は、高価な装置があるにもかかわらず、ほとんど行われていません。

 

できる人がいないのです。救える命が救えていない状況に、ショックともどかしい気持ちになりました。

 

そこで私達は、2017年9月、UTHの中堅外科医4人と看護師3人を3週間(みっちり土日もなく)、豚の心臓を使った手術手技習得のためのトレーニング(Wet Lab)と講義を行いました。

 

そして、同11月には、私がトレーニング(1週間)を行いました。私の先輩である心臓手術のベテラン医師も協力してくださり、先生の指導のもとザンビア人医師の執刀で心臓を止めなくてもできる手術、動脈管開存症の根治手術を初めて3例成功させました。

 

この疾患だけで年間300人ほどの患者がいるはずです。今後も人工心肺装置を用いた心房中隔欠損症の手術を行う予定にしています。


この状況を改善したいと協力してくれる日本の医師もおり、技術指導が行える体制はできています。

 

ザンビア人の手で、ザンビアの国のひとたちを救っていくための一歩一歩。少しずつ形になってきています。看護師のフェリックス、カムチュングにスポットを当ててご紹介します。

 

フェリックス、カムチュング(看護師)

 

彼は、今回のプロジェクトで中心になる、ザンビアで初めての体外循環士を目指しています。医師の代わりはいくらでもいますが、彼がいないとこのプロジェクトは成り立ちません。

 

フェリックスは尊敬する兄と姉が看護師になったことに影響を受けて看護師になりました。彼は手術室での仕事に興味があり、手術室看護師のコースを修了してUTHに就職しました。

 

手術室の看護師としてのスキルアップのため南アフリカとイタリアに短期研修に行った際に、心臓外科の手術を見学し、その技術の素晴らしさに魅了されるとともに、体外循環士という職業があることを知り憧れましたが、ザンビアでは心臓外科手術が遅れていましたので、あきらめざるを得ませんでした。

 

ザンビアに戻ったフェリックスはUTHの手術室でウズベキスタン人らが組織した心臓御血管外科チームに加わり、直介看護師として手術して修練し、現在では後輩を指導する立場になりました。英語ができない心臓血管外科チームしかない中で、ザンビア人として唯一手術に入って活躍しています。

 

 

彼は医師たちからの信頼があつく、定期的に手術を行いにザンビアにくるイタリア人心臓血管外科チームからも直介として指名を受けるほどになりました。TICOがUTHの視察に訪れた際にも、手術に入っててきぱきと道具を出す姿が、TICOの視察者にも強い印象を与えていました。

 

今回TICOからUTHにザンビア人のみの心臓血管外科チームを立ち上げることになった際に、医師のほか体外循環士も希望を募ることになりました。フェリックスは願ってもないチャンスをつかみ、2回のトレーニングを修了し、来日して3週間の研修も行い、順調に育っています。

 

彼の現在の目標は、患者さんのためにスムーズな体外循環操作ができる標準的な技術を持った体外循環士になることです。

 

フェリックスはUTHの心臓血管外科の状況を一番理解しているスタッフです。彼は普段からオートクレーブが内視鏡や心筋パドルなど精密な機材の滅菌には不向きであり、信頼度もガス滅菌の方が高いと考えています。また、何度となく輸血の準備不足で手術が中止になったり、輸血が用意できず残念ながら亡くなってしまった患者さんを見てきただけに、自己血回収装置の導入についてとても期待しています。

 


 

ガス滅菌装置と自己血回収装置を寄贈し、ザンビア人が継続的にたくさん手術が行える環境を作って、多くの人々の命を助けたい。

 

UTH小児循環器科の医師より、手術を待つ心疾患の子どものリストを渡されました。200人以上の子供が重症心疾患のため手術を待っています。全国をスクリーニングすれば、はるかに多いリストができるでしょう。また、成人の関しては、スクリーニングの体制もありませんし、手術待ちのリストも存在しない状況です。

 

課題は、手術のための環境整備です。早く手術ができる体制を整えなければ間に合いません。


そこで、皆さんのご協力をいただき、ガス滅菌装置、自己血回収装置を購入し、ザンビアの大学病院(UTH)に設置したいと思います。これにより、継続的に手術が行え、多くの命を助けられる環境を作りたいです。

 

第1目標(430万円):ガス滅菌装置を寄贈できます。

ザンビアでは手術機材は手に入りにくく非常に高価です。使い回しが可能なものは滅菌しないといけませんが、現在あるオートクレーブでは熱に弱いものは滅菌できません。そのため高温にしなくて良いガス滅菌装置が必要です。

 

手術に必要な機材が滅菌でき、衛生状態が向上するとともに、経費が削減できます。

第2目標(860万円):自己血回収装置も一緒に寄贈できます。

(*第1目標の430万円の達成後に、プラス430万円で合計860万円を目指します。)

 

手術中に出血した血液を回収して、洗浄、濃縮してその患者さんに返す装置です。心臓血管外科の手術ではたくさんの輸血が必要になることがあります。

 

ザンビア人の多くは栄養が足りず貧血があること、献血の体制が整っていないこと、HIV感染が多いことを考えると、輸血量を減らす必要があります。そのため回収式自己血輸血を考えました。

 


これにより、ザンビア人医師らによって今後も継続的に心臓手術ができるようになるということ、そして、たくさんの手術をより良い環境で行え、結果的に多くの命を救うことができるようになります。


ザンビアの人口は、約1,620万人。年間約64万人が生まれています。乳幼児死亡率は、1990年1,000人当たり191人から2015年1,000人当たり64人へと改善が見られていますが、日本の乳幼児死亡率1000人当たり3人にはほど遠い状況で、年間39,000人の乳幼児が亡くなっています。

 

また、UTHに救急搬送されてくる成人患者の90%以上はすでに亡くなっており、成人の突然死がとても多いのがザンビアの特徴です。ザンビア人の高血圧と糖尿病の罹患率は日本人とほぼ同じであり、それだけ心筋梗塞も多いと予想されます。

 

これを受けてUTHでは心臓カテーテルを開始する準備を進めています。しかし、現在の心臓血管外科では心臓カテーテル検査で狭心症や心筋梗塞が見つかったとしても、治療ができず多くの命が失われるでしょう。

 

主な原因は栄養障害、マラリア、肺炎などですが、大病院でないと救えない命の中で頻度が高いものとして心臓疾患があげられます。このプロジェクトで心臓手術が可能になれば、ザンビアでの乳幼児死亡率を現状から10,000人下げることができます。

 


今後も引き続き行うトレーニングや手術支援の中で、ガス滅菌装置、自己血回収装置の使い方やメンテナンスについても指導します。

 

そして、日本の皆様の善意を集め、寄贈されたものであることを十分に伝え、永く大切に使ってもらえるように意識してもらいます。また、私たちもザンビア人の患者さんや医師たちの思いに寄り添い、現地の医師らが継続していける体制や環境を構築すべく根気強く多面的な支援を行っていきます。

 

ザンビア人の手で、多くのザンビア人の命を救える未来を作るためにみなさんの力を貸していただけないでしょうか。

 

 

 

「アフリカの未来を一緒につくろう」現地に根を張り育てる、支援のかたち。

 

私は、大学病院と一般病院での研修を終えた7年目に青年海外協力隊としてマラウイに赴任して、多くの外科手術をこなしました。

 

この時に感じたのは、手術するだけではアフリカは変わらない。

 

アフリカの人たちが元気に暮らせるようになるには、医療も大事ですが、衛生や保健、農業、エネルギーなどの改善も必要と考えるようになりました。アフリカに関わっていこうと決心し、JOCVを任期満了した直後、あるNGOに所属しJICAと連携して行う事業で、初めてザンビアを訪問。

 

事業などの企画を作成しているときに、国がODAで行う国際協力に限界を感じ、国ができない活動を自ら行うべく、TICOザンビア事務所を立ち上げることになりました。

 

 

TICOのスローガンを「アフリカの未来を一緒につくろう」と掲げ、現在まで教育、農業、母子保健、救急隊の整備などを行い、医療だけでなく、ザンビアに必要と思われることにはなんでも協力してきました。

 

今回は保健省を訪れた際に、循環器医療の発展を協力してほしいと強く要請され、本事業を開始することになったのです。

 

みなさまもこの一歩を一緒に踏み出しませんか。ご支援をどうかよろしくお願いします。

 

 

特定非営利活動法人 TICO

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ご支援の使いみち

 

❏ ガス滅菌装置

❏ その他諸経費

 

第1目標金額(430万円)を到達し、ガス滅菌装置を寄贈。

 

達成後、

そして第2目標金額(860万円)まで到達させ、自己血回収装置も併せて寄贈していきたいと思っています。

 

ひとりでも多くの患者さんを救う環境を整えたるため、皆様の応援をいただけませんか。

 


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